07/12/26 22:58:16
>>547
『日本の百年』(筑摩書房、1962年)からの孫引きですが、佐々木は
張作霖爆殺についてこんな手記を残しているそうです。
「かかる情勢においてほどこすべく残された唯一の方途は、逆の戦法に
出ずるあるのみ。(略)予はむしろ奉天王国を一度国民革命の怒涛の
下に流し込み、しかるのちにおいてわが国のとるべき策があるものと
判断した。
この計画は一種捨て鉢の一六勝負であるが、わが国内大勢は従前の情
勢をもってしては、満蒙におけるわが権益の保全も、三百に余る懸案
の解決も、事実上不可能であることを予察するゆえであった。
そこで密かに関東軍参謀だった河本大作大佐に書を送り、近くまぬが
れ難き奉革会戦において奉軍の壊滅またまぬがれ難きを予想し、この
機会に一挙作霖をほふって世を学良一派の似非新人的雷同分子にゆず
らしめ、しかるのち、彼の腕をねじあげて一気呵成に満洲問題を解決
せんことを勧告した」
(『世の支那生活を語る』1939年7月稿)
この後付の主張がどこまで本当なのか私には判断つきませんが、参考まで。