07/09/23 09:54:46 VQczxWWz
中国の仁義に感謝 日本の前途には悲観 岡村大将 中国記者の質問に答ふ
(リード)前駐華日本軍総司令官岡村寧次大将は五日終戦以来初めて中国側記者と単独会見し
七十五分間に亘って投降以来の心境その他について記者の質問に答へたが、
訪問の中央社記者は六日の『岡村会見記』を次の如く伝へてゐる
(本文)九月九日の投降調印以来、岡村の名は常に新聞紙上に散見したが、
彼の地位は派遣軍総司令官より降て中国陸軍総部指揮下の投降事務連絡官となつた、
岡村は外交大楼(?)より還つた旧日本大使館内で記者と面会したのだが、
この地この家こそ当年川越大使が我に対しいはゆる三原則を提出せるところ、
初冬の白日樹葉徒に落ちて一つ二つ、軟かい冬の陽光に包まれる庭の寂寞は
また敗将岡村の心境を偲ばせるものがあつた
『自分は俘虜の身であり、一切は中国陸軍総部の命に拘はる、
だから記者会見としては君との場合が初めてだ』
彼はまづかういった、次いで三ヶ月来の投降条項実施についての蒋委員長
および何司令の偉大な精神に深い感激を表明し
『中国は古来仁義の邦だ、三ヶ月以来の蒋委員長および何総司令の厳格の中に
寛大を失はない態度にはまことに感謝の言葉を知らない』
といった。