07/09/11 00:15:06 LvEn3v1h
カミソリ・ヒデキの信条は、●「帝国軍人は、与えられた己の職務を全うせよ」です。
憲兵が自分の職務に忠実であればある程、どのような状況が生まれるか?―それは
ヒデキにとっては思い浮かべるのにも値しないことでした。
こうして憲兵隊の精神面でのテコ入れをガンガン行なっていく訳ですが、ヒデキの
『構造改革』は「関東軍憲兵隊」の組織面にも及びます。
ヒデキが赴任した当時の関東憲兵隊司令官は、関東局警務部長も兼任し、満州国の
全警察権を一手に握る存在でした。さらに満州国民政部と鉄道警護隊を統制する
権限をも部分的にもっていました。
ヒデキの前任者たちである橋本虎之助、田代皖一郎、岩佐禄郎などは、こうした
関東憲兵隊司令官の権限を曖昧なものにしていました。あまり露骨にはっきり
させると、満州国の傀儡性が明確になってしまうからです。ところが、カミソリ
ヒデキには、この曖昧さが我慢なりません―w。日本領事館警察、関東局警察の
人事、予算の全てを関東憲兵隊の指揮下に入れなくてはならないとまで主張しました。