07/09/05 23:49:17 pTmN10zN
黄仁宇の部隊(第14師)は、農民出身の劣悪な補充兵の群れの中から
『突撃隊』を組織することで対策を取りました。すなわち通常の訓練に
耐えられる者だけを選別して、集中的に教育を行なうのです。
あくまで●「通常の訓練に耐えられる」ですよ。その選別から漏れた兵に
対しては、営(大隊)や連(中隊)単位でもっぱら『躾(しつけ)』を施す
のみに留めて、軍規を維持することに専念して弾薬を節約したのです。
『突撃隊』や『精兵』という言葉からは、何やら一般人からは超越した技能を
イメージさせます。しかし支那軍(国民党軍)の場合、『突撃隊』や『精兵』は
単に「普通の能力」を持っているだけの人間です。他は推して知るべきでしょう。
このような部隊は、攻撃時にはぞろぞろとくっついて夥しい死傷者を出し、退却する段に
なると、蜘蛛の子を散らすようにして我先に逃げ出します。在支アメリカ軍人の証言に
よると、「中国軍の攻撃は匍匐前進せずに棒立ちのまま行なわれ、何人かの小隊長は
日本軍の塹壕の手前1、2メートル手前まで接近したところで射殺された」と云います。