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しかし黄仁宇は、自著の中で以下のように主張します。
私は「人間をクズ」に喩えるつもりはなく、このような言葉を使う以外には
当時の困難な状況を表現できなかっただけである。もし「軍事上の人的な力」を
桶一杯の流動物に喩えたならば、国民党軍は確かに『その中の混じり合ったカス』を
抽出したのである―と。言い得て妙ですね。
要するに国民政府の「徴兵制度」に問題があった訳です。支那事変勃発の前年に
「兵役法」が公布されて大急ぎで実施されましたが、『徴兵免除』や『代理徴兵』
などの各種抜け穴があり、実際に徴兵の対象となったのは上からの圧力に抵抗できない
「農村社会の最下層」でした。
また金を出して「身代わり」が買われる場合でも、出来るだけ安い(当然『品質』が
悪い)人間ばかりが対象となって集められるため、その質たるや『劣悪』という言葉
でもまるで足りないでしょうw。