07/09/05 17:58:17
『中国を巡る安全保障』(ミネルヴァ書房)
URLリンク(www.minervashobo.co.jp)
【概要】より
「台頭する中国」の実態とは
陸海空軍の装備と実力、政治経済との関係、周辺諸国との緊張まで、最新情報に
より解明。
「台頭する中国」の実態は、はたしていかなるものか 。近年、急速な拡大路線をと
り、多くの巨大プロジェクトを進めている中国であるが、その将来は未だ不透明で
ある。他方、戦後日本では、軍事を中心とした安全保障研究がながらく軽視されて
きたため、中国の安全保障の現状はよくわからず、単純化された中国イメージが
はびこる大きな要因となっている。本書は、中国の陸海空軍の装備と実力はもと
より、政治・経済との相互作用や、周辺諸国との緊張関係までも緊張関係までも
視野に入れつつ、第一線の研究者が最新情報に基づいて、中国の安全保障の実
態を解明する。
336:名無し三等兵
07/09/05 17:58:55
>>335 【目次】
序 問題の設定……………村井友秀/阿部純一/浅野 亮/安田 淳
I 中国をめぐる安全保障環境
1 米国の対中安全保障観……………………………………畠山圭一
2 中国とロシア…………………………………………………岩下明裕
3 中国と朝鮮半島……………………………………………渡邊 武
4 台湾から見た中国の国防政策と軍事戦略…………………門間理良
5 中国とインド…………………………………………………伊藤 融
6 中国と東南アジア……………………………………………佐藤考一
7 安全保障と少数民族…………………………………………星野昌裕
II 軍事戦略と兵力構成
8 陸軍の兵力とその近代化……………………………………安田 淳
9 中国海軍の発展と課題………………………………………山内敏秀
10 空軍の戦略と兵力…………………………………………西山邦夫
11 C4I(指揮・統制・通信・コンピュータ・情報……………… 徳田八郎衛
12 第2砲兵部隊と核ミサイル戦力……………………………阿部純一
13 軍事ドクトリンの変容と展開………………………………浅野 亮
14 中国人民武装警察部隊(武警)……………………………浅野 亮
15 党軍関係と軍の派閥………………………………………浅野 亮
III 国防経済と戦略的資源
16 軍事財政……………………………………………………駒形哲哉
17 解放軍ビジネスと国防産業…………………………………駒形哲哉
18 中国のエネルギー安全保障………………………………毛利亜樹
終 日中関係の基本……………………………………………村井友秀
註/SUMMARY(英文要約)/人名・事項索引
337:名無し三等兵
07/09/05 17:59:31
中国軍についてこれだけ網羅的に取り扱った書籍は、これまで出版
されたことはなかったのではないかと思われる。
解放軍だけではなく人民武装警察や新疆生産建設兵団(総兵力225万)
についても知ることができる。
陸海空軍の編成や装備などのハード面はもちろん、ドクトリンの変遷やRAM
への対応、軍事財政、軍とその商業活動、軍と共産党の関係など、これまで
なかなか明らかにならなかった分野にもメスを入れている。
現在の中国軍を考える上では必読の書籍になると思われる。