07/11/03 21:31:57
>>768
原油の値段が1バレル100ドルを超えると、オイルサンドやオイルシェールからの
石油生産が採算に合うレベルになる。北米内での消費は100ドル超えたら始まる。
120ドルなら価格競争力が出て、運賃が吸収できるので輸出もできるようになる。
オイルサンドはカナダ、オイルシェールはアメリカ中西部で多数の埋蔵量が確認
されている。それらの、液体のカタチはしてない石油資源はロシアとベネズエラ
(どっちも既存の産油国だわな)とアメリカとカナダで世界の確認埋蔵量の8割以上
を占めている。ついでに既に使われた原油量の三倍程度は、それらの石油資源
は採掘可能な量が確認されている。
中東原油が値上がりすればアメリカは再び石油を輸出できるようなるよ。
あとアラスカは油田もデカイが天然ガスの埋蔵量が世界有数。
結論としては、有るところには有る。中東だけが資源地帯な訳ではない。
サウジやクェートがこれまで有利だったのは、その辺では質の良い原油が安く
汲めたから。高くても石油が必要となれば、中東より巨大な石油資源があちこち
有る。んで、それらのこれから必要になる資源は、ロシアとベネズエラの分を除く
と、ほとんど世界中で既存の石油メジャーが開発権を握っている。
日本はそのおこぼれを、伸長著しい中国と取り合う、という構図。原油需給が今
以上に逼迫し、中国経済が更に規模を大きくすれば、世界で一番困るのが多分
日本っつう事になります。