07/08/25 01:20:55 UIAtvw52
URLリンク(www.nn.iij4u.or.jp)さわがに
■さわがに 日本では唯一の純淡水産のカニで、分類学上は甲殻類、十脚目、短尾類に属する。生息範囲は広く、
ほとんどの山間地に見られる。自然破壊が進んだところほどその数は少なく、中には皆無の状態のところも多い。
生息地は、沢や山のじめじめしめたところを好み、大きな石の下や地中に穴を掘って住んでいる。穴は深い場合は
3~4メートルもあり、入り口はひとつでも途中でいくつも枝分かれして何十匹、何百匹も住んでいることがある。
産卵は普通年1回で、その栄養や環境条件がよいほど交尾、産卵は早くなる。温度が10度以下に下がると、
凍結しないところまで穴を掘って冬眠し、4月ころに冬眠からさめて活動を開始する。
特性の第一は体色が異なることである。真っ黒に近いもの、焦茶のもの、赤と黒のもの、朱のもの、白または灰色、
ごく少ないが、緑・黄・水色のものまである。見た目にもかわいらしい赤い色、いわゆる商品価値の高いものは、
限られた地域にしか見られない。黒の地区には黒しか産しない。赤い地区産のものを持っていっても、
短期間でその土地の色に変わってしまうし、生まれるものもその土地の色を表す。サワガニの体色は人為的に
変化させることはできない。しかし黒色などのものでも熱を加えると赤くなるので、加工には差しさわりない。
特性の第一には、環境に対する感度である。暑さに弱く冷たさに強い。また湿気を好むが、
水中の酸素が少なくては生存できない。乾ききった所でも短時間なら生息できるし、温度が低い受ければ数日間は死なない。
養殖するにあたっては、この特性を絶対に忘れてはならない。サワガニには農薬や工場排水に汚染されていない清水を要求するが
、水量は多くを要しない。気温、水温を10度から20度くらいに保てる所では、充分ぬらしておくだけでよく、水をたたえておく
必要はない。極度に温度が高かったり低かったり場合は、水温によって調整するために湛水することもある。
普通、最も大きい被害をもたらすのがイタチである。一夜池に入ると、甲殻の内部のみを食い荒らし数百に及ぶ被害が出る。
イタチのほかネズミ、イノシシなどが入り込まない設備をしなければならない。