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加計学部新設「意向入らず」＝安倍首相－松野文科相、再調査重ねて拒否
安倍晋三首相は５日午前の衆院決算行政監視委員会で、
学校法人「加計学園」（岡山市）の獣医学部新設計画について「私の意向は入りようがない」と述べ、
改めて関与を否定した。国家戦略特区として学部新設を認めたことに関しては「これからもっと（獣医師の）需要が増えていく」として手続きの適正さを強調した。
相は獣医師の需要が増すと判断した理由として、鳥インフルエンザや口蹄（こうてい）疫など家畜伝染病対策の必要性を指摘。
その上で「地域が偏在し、四国に一校もない。鳥インフルなどが起こったとき、直ちに対応するには、人材供給拠点となるべき獣医科が必要だ」と語った。民進党の今井雅人、青柳陽一郎両氏への答弁。
今井氏は、内閣府が文部科学省に「官邸の最高レベルが言っている」などと伝えたとされる文書が同省内で共有されていたことを示すメールの写しを入手したとして、
再調査を要求。松野博一文科相は「考えていない」と重ねて拒否した。同省の常盤豊高等教育局長は、
メール送信先などとして写しに記載された複数の氏名について「同姓同名の職員は実際にいる」と認めた。
トランプ米大統領が地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」からの離脱を表明したことについて、
首相は「残念だ」とした上で、「引き続き米国に対し、気候変動問題への取り組みの必要性を働き掛け、共に協力する方法を探求したい」と述べた。「他の国と協力し、協定の着実な実施を進める」とも語った。公明党の佐藤茂樹氏への答弁。
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