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「ニュースでよく見る安倍首相って、どんな人だろう?」。そんな思いから、東京都杉並区の中学二年、前田すみれさん(13)は、小学六年だった一昨年四月から約一年間、本紙「首相の一日」をほぼ毎日、切り抜いた。
貼ったノートには、調べたことや政策への感想などをびっしりつづっている。政治や社会に興味が高まり、今は待機児童問題に関心があるという。 (奥野斐)
前田さんは区立方南小六年だった二〇一五年四月、宿題で毎日提出する自主学習ノートに「首相の一日」を貼り始めた。
「首相の生活まで載っている記事って面白いなと思ったから」
昨年二月までで四冊になったノートには、会った人や訪問国などを調べ、説明や感想を書いている。
安倍首相は終戦記念日前日の八月十四日、戦後七十年の「首相談話」を発表。
<実際に(戦争の)体験をした世代から聞けるのは最後になるであろう私たちに何ができるのか、考える必要がある>
九月十七日、集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案が参院特別委員会で可決。
<戦争は起きないと首相は断言しているが、それが100%とは言えないし、起きた場合に誰が責任をとるのか>
切り抜きを続けていて、安倍首相が一年弱で十回ほど外国訪問していることに気付き、「外交に力を入れているのかなと感じた」。
財界人や議員らとのゴルフも目立ち、「ゴルフで親交を深めていると思う」。
定期的に国会内の歯科に通い、週末には六本木のフィットネスに行くことから「健康に気を使っていると感じた。首相の行動パターンが分かって『そろそろ散髪に行くころかな』と予想するのも楽しかった」
前田さんは、この体験を本紙に投稿。今年三月三十日の発言面に「新聞読むこと 毎朝の楽しみ」の見出しで掲載された。
切り抜きを通じて新聞が好きになり、中学の勉強や部活動で忙しい今も毎朝二十分ほど、一面や社会面、「首相の一日」などを読むのが日課になっている。
最近、特に関心があるのは待機児童問題。「少子高齢化と言われるのに、子どもを預ける場所が足りないのはなぜなのかな。
保育士の給料を多くして人数を増やしたり、もっと子どもの環境を考えて、将来のためにお金を使ってほしい」
「首相の一日」のスクラップを広げる前田すみれさん
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配信 2017年5月5日 朝刊
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