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絶滅の恐れがある両生類「カスミサンショウウオ」の新たな生息地を、
岐阜市の岐阜高校自然科学部生物班の生徒が見つけた。
日本水産学会春季大会(東京)で3月下旬、成果を研究発表したところ、
新しい手法で希少生物の生息域を見つけたとして、高校生部門で
銀賞を受賞した。
カスミサンショウウオは、環境省のレッドリスト絶滅危惧2類に分類されている。
これまで県内の生息場所は、岐阜市や揖斐川町などとされていたが、
新たに海津市内で確認し四カ所目となった。
生物班は二〇〇七年から、カスミサンショウウオの保全活動に取り組ん
でいる。昨年からは生息域の調査に取り組んだ。
情報を積み重ねて地図を作る地理情報システム(GIS)に、植生や標高
など既知の生息地の情報を入力し、生息の可能性が高い地点を五カ所
に絞り込んだ。
さらに水や堆積物に溶けた生物のふんや皮膚片などに由来するDNAから、
生息生物を特定する技法「環境DNA」を重ねて昨年十月、海津市内と特定
した。今年三月十二日、特定した地点近くで実際に卵のうを見つけた。
顧問の高木雅紀教諭(51)によると、最先端の技術を組み合わせて新しい
生息域を見つけた点が評価され、銀賞を受賞した。
高木教諭は
「今回の調査手法を使えば、希少な野生生物のまだ見つかっていない生息地
の発見に役立つと思う」
と話す。
部長の岡田翔吾さん(17)は
「迅速に効率よく新たな生息地を見つけられてうれしい。
今後もカスミサンショウウオの保全活動を続けていきたい」
と話した。
URLリンク(www.chunichi.co.jp)