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カリスマ男の娘・大島薫「仕事での失敗後に、堀江貴文さんからかけてもらった言葉」
見た目は美女でも心は男―。「カリスマ男の娘」として人気を博し、過去には男性なのに女優としてAVデビューを果たした大島薫。女性の格好をしたまま暮らす“彼”だからこそ覗ける、世の中のヘンテコな部分とは?
◆珍しく酒を飲みすぎて大失敗した!
先日、久しぶりに堀江貴文さんとお会いした。
昨年12月に週刊文春の記事が出てから、お互い「友だち」と公言しつつも、なんとなく会いづらく、席を同じくするのは今年になって初めてのこと。
迷惑をおかけしたなと思っていたが、複数の友人たちに囲まれた堀江さんは、いつも通りなんでもないような感じで普通に接してくれた。ちなみに、この記事も堀江さんに許可を得た上で掲載している。
その日、ボクは堀江さんにLINEで「今日は落ち込む出来事があった」と告げていた。実は一件、仕事でミスを犯してしまったのだ。
ボクは根っからの仕事人間であまり外に出ることは好きではない。何を得られるかもわからない外で無駄な時間を過ごすより、確実に成果の得られる仕事の時間のほうがよっぽど有意義だ。こういうところを見ると、ボクは自分のことを「やっぱり男脳的だな」と思ってしまう。
しかし、色々な編集者に「外に出ない作家はダメだ」と言われることが多くなってきて、最近は意識的に外に出るようにしていた。
先日知人からの誘いで参加した飲み会に、いまボクが応援している現役の男の娘セクシー女優・リンドル星川ちゃんがたまたま出席しているのを発見。
リンドル星川ちゃんはボクと同じく、女性ホルモンや性別適合手術を受けていない純粋な女装の男性だ。初めて会ったときも思っていたが、やっぱりかわいい。
リンドルちゃんと会えたことが嬉しく、その日はつい飲み過ぎてしまった。翌日、打ち合わせの予定があったことをすっかり忘れていて、急いでクライアントに連絡をし、平身低頭で謝り倒し、すんなり許してもらうことはできた。
しかし、ボクの心は穏やかではいられない。フリーになってからこのようなミスは初めてのことだ。他人に迷惑をかけたときはきまって、胸が痛くなり、呼吸が浅くなる。それと同時に自分の仕事への冒涜だと感じた。
「大島薫」という活動を始めておよそ4年。この名前を世間に広めることだけを考えて生きてきた。遊びや恋愛に余所見することなく、精一杯活動を続けてある程度の成果はあげてきたつもりだ。
だから、先の編集者たちの「外に出ない作家はダメだ」という言葉にも、半ば納得がいっていなかった。そして、半信半疑でやってみた結果がこれだ。
こんなことでは何のために自分の人生の大半を費やして、「大島薫」をやってきたのか意味がわからない。ボクを信じて仕事をくれた人たちにも、ボク自身にも失礼だと思った。
◆夜道を歩きながらの堀江さんとのやりとり
堀江さんから指定されたショットバーに到着し、久しぶりの会話を楽しむ。しかし、そんなことがあったからか、ボクはどこか心ここにあらず。落ち込んでる話を、無関係の堀江さんにするのもウザがられるのではと思い、自らそれを説明することはしていない。
夜道、タクシーを探して帰ろうとみんなで歩いていたとき、堀江さんは突然こんなことを言った。
「俺はさ、恋愛と仕事だったら恋愛を優先してきたんだよ」
>>2以降続く