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県内の私立高は３０日までに、同校に通う男子生徒（３年）が同級生の
男子生徒３人からいじめを受け、心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）と
みられる症状になったとする調査結果を県に提出した。
県が同日、発表した。
関係者によると、いじめがあったのは県北地方の私立高で、生徒と同級
生は同じ部活に所属していた。
県によると、生徒は２０１４（平成２６）年７月から無料通信アプリ「ＬＩＮＥ（ライン）」
で中傷されたり、暴行を受けたりした。
生徒には「言葉がうまく出てこない」などの症状があるという。
昨年１２月、生徒の保護者から連絡を受けた同校が「いじめ防止対策推
進法」に基づき調査し、いじめが発覚した。
同法は保護者からの訴えなど、いじめに関する重大事態が発生した場合、
事実関係を調査した上で再発防止策をまとめ、県に提出するよう定めている。
県は今後、同校の再発防止策を精査し、対策が不十分な場合、県の第三
者委で調査する。
同校によると、同校は年に数回、全生徒を対象にいじめに関するアンケート
を行っているが、いじめの事実は分からなかった。
このため同校は自宅でアンケートを記入できるよう改善し、再発防止を図る。
校長は「いじめがあったことは悔やまれる。再発防止に努めたい」としている。
一方、生徒は同級生３人に慰謝料などの損害賠償を求め、福島地裁に提訴
している。
９月２７日に開かれた第１回口頭弁論では、同級生はいずれも請求棄却を求め、
争う姿勢を示している。
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