16/09/18 14:41:27.46 DiEJcudt0?2BP(1000)
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?まず、第1の理由は「財政の限界」である。そもそも今回の5%増税が「止血剤」に過ぎないことは、
拙著『アベノミクスでも消費税は25%を超える』(PHPビジネス新書)でも指摘している。というのは、
米アトランタ連銀のブラウン氏らの研究(Braun and Joines, 2011)の試算が明らかにするように、
もし日本経済がデフレを脱却し、2%インフレを実現した場合でも、段階的に消費税を増税するケースでは
、ピーク時の消費税率は32%にも達する可能性が高いからである。
?しかもこの試算は、相当厳しい「政府支出削減プラン」の実行を前提にしている。具体的には、
(1)「高齢者の医療費窓口負担を20%とする」(2)「年金給付の所得代替率(注1)を50%から30%に引き下げる」
(3)「政府支出(社会保障を除く)を一律1%削減する」といった削減である。そもそも2%インフレが恒常的に実現できるか否か
という問題や、このような厳しい削減プランが本当に政治的に実行可能か否かという問題もあるが、それでも、
財政の安定化のためには、ピーク時の消費税率は32%に達するのである。この点、報道ベースから伝わる安倍首相の現
状認識は甘く、日本財政を巡る現状を正確に把握しているか疑問が残る。
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