16/09/15 17:19:52.54 +lupmyvTa?BRZ(11000)
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輸出分散の流れに乗り遅れた日本の輸出企業
日本の輸出が中国経済、とりわけ中国製造業と密接に結びついていることは上記の通りだが、
やはり気になるのは、中国経済の減速でどの程度日本の輸出に影響が出るのかという点である。
そこでグローバルマクロモデルを用いて、中国経済減速の影響を試算した。
モデルでは、日本からの中国向け輸出はもちろんのこと、中国と結びつきが強い
アジア諸国や資源国の景気下振れを通じた当該国向け輸出への影響も明示的に織り込んでいる。
ブラジルを例に考えてみよう。中国とブラジルは地球の反対側に位置するが、経済的な結びつきは強い。
ブラジルにとって、中国は最大の輸出相手国である。その中国経済が減速すれば、ブラジル経済も無傷ではいられない。
資源価格の下落も相まって、ブラジル国内の生産や投資は大きく下押しされることとなる。
その結果、資本財や中間財など日本からの輸入（日本から見ればブラジルへの輸出）も影響を受けるというわけだ。
さらに今回のモデルは、為替変動を通じた競争環境の変化も考慮している。
人民元をはじめ新興国・資源国通貨が円に対して安くなれば、日本製品が割高となり、
他国からの輸入に切り替えられる可能性があるからだ。
実際の推計にあたっては、中国の成長率が1年後に0.7％下振れた（＝1標準偏差分の負のショックが生じた）と想定し、
主要国の実質輸出をどれだけ下押しするかを計測している。
図表2は、主要国について実質輸出への影響をまとめたものである。
これをみると、主要国のなかでも日本の輸出下押し圧力が最も大きいことがわかる。米国やドイツなど主要先進国はもとより、
韓国やインドネシア、香港といった日本よりも中国との結びつきが強いと思われるアジアの国々をも上回る結果となった
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