16/06/04 15:56:51.40 po2G/3ODa?2BP(2001)
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「近所の公園に犬を連れて入ったら、すごく怒られて」。
本紙夕刊「イイミミ」に、声を震わせた女性から電話があった。神戸市内のこの公園には、飼い犬の立ち入りを禁じる看板があったらしい。
そういえば、街の公園に「ボール遊び禁止」「ハトのエサやりやめて」などの看板が多く並ぶようになった。
あれもダメ、これもダメ-では窮屈な気もするが、公園に何が起きているのだろうか。(藤村有希子)
電話をくれた神戸市内の女性(61)によると、
自宅近くの公園にリードでつないだ飼い犬を連れて入ると、園内にいた高齢男性に「出て行け!」と繰り返し怒鳴られたという。
この公園には「犬の連れ込み禁止」という看板はあったが、「犬のフンは持ち帰って」と犬が入ることを前提とした看板もあった。
犬禁止看板は周辺住民に「おかしい」という声もあり、文言はその後に消されたが、
「怖くてもうあの公園には行けない」と女性。そして「公園は誰のためのものなんでしょうか」と漏らした。
神戸、阪神間の公園を少し巡ってみたが、やはり禁止事項が目に付いた。「硬いボール遊び禁止」「ハトやネコへのエサやりはやめましょう」…。
注意書きが10項目ほど並ぶ公園も珍しくない。
神戸市公園部管理課によると、同市内には小規模な公園「街区公園」が約1300カ所ある。
その使用については都市公園法や条例が定めているが、禁止事項を事細かには規定していない。県内のほかの市町もおおむね事情は同じだ。
看板設置の経緯について、同課の担当者は「住民らから苦情や要望を受け、放置できないと判断すれば、注意事項を設けて看板で周知するケースが多い」。
住民らでつくる公園管理会などと協議し、内容を詰めることもある。こうした看板は着実に増えてきたと感じるという。
背景には何があるのか。まちづくりに詳しい千葉大大学院園芸学研究科の木下勇教授(61)は1993年の都市公園法施行令改正をその一つに挙げる。
社会の高齢化を理由に、従来の「児童公園」が「街区公園」となり、公園が「子どものもの」から「自分を含む全ての世代のもの」と意識されるようになった-とする。
加えて、住民同士の付き合いが減り「他者の行動を許せず、消費者感覚で行政へ文句を言い権利を主張する時代になった」と指摘。
「行政はクレームに対応せずにはいられず、必然的に禁止看板が増えている」と続けた。
主婦(36)=神戸市兵庫区=が子連れでよく行く近くの公園には、「硬いボール遊び」などの禁止事項が並ぶ看板がある。
子どもはドッジボールなどをして遊ぶといい、「行政が禁止までしてしまう前に、当事者で解決できれば。子どもが伸び伸びと遊べる公園であってほしいですね」と話す。
ソース 神戸新聞
犬散歩もボール遊びもダメ…公園に増える禁止看板
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)