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オーストラリアのダーウィン（Darwin）近郊の入り江で、行楽客2人を乗せた小船がワニに襲われて転覆し、1人が溺れたものの、もう一人の72歳の男性はスパナや点火プラグを投げつけるなどして必死に抵抗、
辛うじて生き延びるという出来事があった。地元メディアが18日報じた。
地元紙ノーザンテリトリー・ニュース（Northern Territory News）などによると、現場はダーウィンの北東38キロにある入り江「リーダーズクリーク（Leaders Creek）」。
漁師と伝えられる男性とその友人がカニの捕獲かごを引き揚げようとしていたところ、船が巨大ワニとして知られるイリエワニ1匹に押されてひっくり返った。
水の中に投げ出された2人は船の上に上がろうとしたが、船は再び転覆。友人の方は船体の下にはまり込んで溺れたという。
一方、漁師の男性は船を岸まで引っ張っていこうとしたが、腰までの深さがある泥に足を取られ、周りをワニ3～4匹に囲まれる絶体絶命の状況に。
しかし、救助関係者への説明によると「スパナやエンジン点火用のプラグを使ってワニたちを寄せ付けなかった」とされる。
その後、男性はどうにか近くのマングローブの中に退避。3時間身を隠した末、カニ捕り仲間が助けを求める声を聞きつけたという。
救助関係者は「男性はひどいショックを受け、脱水症状と低体温症にかかっていた」とオーストラリア放送協会（ABC）に語っている。
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オーストラリア北部特別地域ダーウィン付近を流れるアデレード川に生息するイリエワニ（2008年9月2日撮影、資料写真）
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