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台湾外交部の林永楽部長（外相に相当）は２９日、日本の対台湾窓口機関である交流協会台北事務所の沼田幹男代表を呼び出し、日本の
海上保安庁が２５日に日本最南端の沖ノ鳥島（東京都小笠原村）の排他的経済水域（ＥＥＺ）で違法に操業した台湾漁船を拿捕（既に釈放）した
ことについて、沖ノ鳥島は「岩」であり、ＥＥＺは設定できないと主張した上で、国連海洋法条約違反だと抗議した。
沼田代表はこれに対し、「沖ノ鳥島は同条約上、島としての地位が確立しており、台湾の主張は受け入れられない」と伝えた。
馬英九総統は当局による名称を「沖之鳥礁」に統一し、５月１日には漁船保護の名目で海岸巡防署（海保に相当）などの公船を周辺に派遣する。
沖ノ鳥島を「岩」と主張してきた中国に台湾も同調した形で、台湾の立法院が日本への抗議声明を決議するなど、拿捕への反発が広がっている。
５月２０日に総統就任を控え、日台関係強化に意欲的とされている蔡英文民進党主席も２９日、漁業者の利益を「全力で守る」と強調した。