10/05/31 23:50:50 0m2+bFTv0
『最長片道切符』を読み返してるんだが、30日目の夜、伊田から行橋行きの
列車に乗ってるシーンの描写がジンと胸に来た。
真っ暗な中、線路以外何も見えず、乗客は先生ただ一人という状況で、
それでも車掌や運転手や助役が、決められた仕事を黙々と遂行している
様を見て、その空しさに感動してしまうという。
どんな状況であろうと、定められたことが変わりなく、正確に行われていることに
感じ入る、という意味では、終戦の日の描写にも通じるところがあるのかな。
こういう感性というのは、やはり時刻表を愛するが故だと思う。