09/06/24 10:04:28 cW6NqpJNP
アンチ東武スレで申し訳ないが、竹ノ塚に住んでいた漏れはあの踏切の職人芸にいつも助けられていました。
電車の通過時間の隙間、たった十数秒を的確に読んだ一瞬の踏切開放。
焦って走る人を待つように半開きになった踏切がきちんと閉まると、すぐ電車が通過する、その時間感覚。
これは、すぐ近くで待っている人たちを見ながら人力で操作する踏切だからこそ。
「おじさん、開けてくれてありがとう!」と叫びたくなる瞬間が、何度もあった。
あの踏切は、ずっと高架か地下に交通路を確保するべきだという声が会社からもあった。
だが、地元の商店街の反対や、車庫があり、高架も地下化も事実上不可能だった踏切です。
複々線式の複雑な電車通過時間、過密ダイヤ。そのなかに取り残された、都会の踏切。長い待ち時間。
安全義務違反を承知でロック解除が恒常化していた背景のひとつが、これだと思う。
踏切が開かないのは、踏切のおじさんのせいじゃない。混みあったダイヤのせいだ。
でも、踏切が開くのを待つ人は、踏切のおじさんにイライラや不満を無言の視線やひどい時にはクレームを毎日ぶつけていた。
このイライラをなんとかしてあげたい、一瞬でもいいから開けて、一人でも多く通してあげたい。
踏切を待つ人が目の前にいなければ、そんな気持ちも起こらなかったでしょう。