09/01/05 02:37:50 Q9lKpXVq0
>>25
バス停はすぐに見つかり、振り返って駅舎を眺める。
違和感を覚え、ついで己の失態に血の気が引いた。
(あしおってどうゆうことここ終点じゃないのええおれなにやってんだあああ)
呆けていても仕方がないので、今後の行程を組み立てる。
次の列車を待っていては、日光へのバスには間に合わない。
同じ道を引き返すのは芸がないけど、また出直すのは大変だから、
日光へ抜けるのはあきらめて、次の列車で間藤まで行って桐生に戻ろう。
しかし、バス停の時刻表を見ているうちにある考えが浮かんだ。
足尾と間藤はたしか1.3km、道路ではよくわからないが2kmはないだろう。
もし間藤でさっきの折り返しに間に合えばここ(足尾)で日光行きのバスに間に合う!
時間を確かめる、微妙な時間だが走れば何とか間に合いそうだ。
膳は急げとばかりに人気のない道を走る、やがて線路をくぐると行く手に列車が見えた。
あと100m、間に合うか?