10/04/13 20:12:40 Dtju1arN0
>>49のすこし後……
真央が眠ってしまった。真央の年齢はわかっているものの、まだ幼い子どもなのだから仕方がないかと、
自分の年齢不詳ぶりを棚に上げ、べるるんは溜息をついた。
自分の隣で、まあるく身体を丸め、すやすやぷーぷーと寝息を立てる真央。4月といえどまだ夜は肌寒い。
べるるんはトイプー真央を起こさないようそっと抱きあげ、自らの膝の上に乗せた。こうすれば少しは寒くないはずだ。
手持無沙汰にトイプーの頭を撫でながら、べるるんは故郷に思いを馳せる。
マヨロフ兄弟は大丈夫だろうか。少しずつ力をつけつつある兄・アレクサンデル。先のSIにて変形イーグルを披露し人々を沸かせた弟・ニコライ。
彼らもウィルスの餌食になっていなければいいが……膝の上のトイプー真央が、寒さのためか、小さく震える。
ふっと微笑み、べるるんは自らのマントを引き寄せた。
普段から、やんちゃなトマシュとマイペースなADSLと付き合っているのである。もともとべるるんには妹もいる。
長い長い見張りも終わり、太陽が空を白く染め上げるころになると、トイプー真央が目を覚ました。
(お腹すいた……お肉食べたい)
「真央、おはよう。お肉は無理だけど……温かいミルクでも貰ってこようか」
(うん!)
優しいお兄ちゃんと化したべるるんは、真央のためにミルクを取りに行ったのである。
どうしても>>50のべるるんと真央が気になって……!50ほどまえなのにごめんorz