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リスク冒さなければ勝てなかった
恩田美栄の目
難しいトリプルアクセルを2つも入れて、優勝した真央選手の演技は、
とても素晴らしいものでした。6種類あるジャンプで最も難しいと言われる
理由は、不自然な体勢で跳ぶからです。前から踏み込み、後ろから着氷、
当然、恐怖感もあります。ただ、それほどリスクの高いジャンプをしなければ、
ヨナ選手には勝てないということを確認したと思います。
真央選手は、後半の3回転フリップの回転不足以外はほぼノーミス。
一方、ヨナ選手は、転倒も含めた2度のジャンプ失敗がありましたが、
これは地元の重圧によるものと考えねばなりません。
それを差し引いても、表現力やスケーティング技術を評価する5項目の構成点は、
前日のSP同様にヨナ選手が上、総合得点も2,2点差でした。
最終目標はバンクーバー五輪での金メダルです。構成点ではヨナ選手に
勝てないことを分かっているはず。その上で、リスクの高い勝利の方程式に挑んでいます。
今回負けていたら、プログラムを変えることも考えていたはず。今後は課題の5項目に
さらに磨きをかけることが求められます
(ソルトレークシティ五輪代表、プロスケーター)