09/12/21 11:14:49
【自己評価と人種差別】
心理学の実験で、被験者になってくれた人たちにわざと難しい仕事をさせて失敗させたり、
自分の死のことを考えさせて自己評価を下げさせてやると、
そうされた人々は他人の悪口を言うか、そうでなければ犯罪に厳しくなったり、
自分の文化とはちがう文化からの攻勢に不寛容になる(11)。
たとえば、このような方法で自己評価を下げられたアメリカの市民たちは、
自分の国の悪口を言う人間に対して厳しい判断を下す傾向にあった。
また、別の実験を見ても、自己評価を下げられた人間は容易に
人種差別的な偏見を口にするようになるという結果が報告されている。
もちろん、人種差別の原因は、自己評価が低いことばかりではないだろう。
だが、自己評価が下がっている人間にほんの少しイデオロギーが手を貸してやれば、
簡単に差別的な行為をするようになるはずである。
11.J.Greenberg et al.,<<Terror management and tolerance:does mortality salience
always intensify negative reactions to others who threaten one's worldview?>>,
Journal of Personality and sociar Psychology,1992,63,p.212-220
(「自己評価の心理学 」より引用。)
社会的な階級が低い人ほど一般的に自己評価も低いと思いますので、
まさしく統治者が恐れている層ほど、下を見て生きる習慣があるということになります。
たとえば、朝鮮学校を襲撃する「在特会」員たちも自己評価が著しく低いと考えられます。
「在特会」員たちは各自の同世代に比べて社会的に低い位置にいると思いますが、
彼らをそうさせたのは在日朝鮮人ではありません。
しかし、「在特会」員たちは在日朝鮮人を見下して、正義の名の下に襲撃しようとします。