新人職人がSSを書いてみる 20ページ目at SHAR新人職人がSSを書いてみる 20ページ目 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト271:SEED『†』 ◆HHRSJTtlhQ 10/04/11 21:47:17 12/ 「僕が何を忠告しようとしたのか、それも分からないんなら、さっさとその赤服をアカデミーに返すといい」 アーサーは決め顔でそういった。 「俺は、やめませんよ……彼女を絶対に助けてみせる」 眩しいほど純粋なシンの決意――そんな大切な気持ちが、泥よりも価値のない物へとおとしめられるからこそ、 ここは戦場と言うんだと、教えてあげようとして止めた。 「――本当は……あの娘(こ)がこんな戦場に居るはずもなかった。君がミネルバに乗っているはずもなかった」 アーサーの意図を掴み損ねている風のシン――15才。本当なら、戦場に居るはずもない子供。 子供を戦争にかり出した国が、かつて勝った試しはないだろう。 我々大人がもっとしっかりしていたならば――アーサーは思う。 「こんな戦争が起こる世界でなければ、君は学校に行っていて、彼女とは何処かの町で偶然に出会って、 自分がナチュラルだとかコーディネーターに生まれたとか、生きて行くことにはどうでも良いことで 散々に悩んだだろう。君達にはその権利があった筈なんだ」 「――副長?」 シンが去らないので、アーサーは手にした煙草をもみ消した。 「だが、僕らが君達を戦争に巻き込んだ。君はオーブに居るのを止めた。戦争が始まった。 彼女も戦場に居る――だから、これはもう、終ってしまったことなんだよ」 「まだ……まだ終ってない! 俺が――!」 「時計の針は戻せないよ。君が彼女を救うのかい?」 「そうですよ! ステラは――だんだん記憶が壊れてきて、俺の事もよく分からなくなって来てるんだ。 そんなのあんまりにもひどいじゃ無いですか!」 本当は君達を救うことが、大人の仕事なんだ。その言葉をアーサーは飲み込んだ。 大人が勝手に始めた戦争へ、少年達を巻き込んだのが自分たちだったからだ。 「副長達が手を伸ばしていたら、それじゃぜんぜん間に合わない、ステラが死んでしまうんです――だから、 俺が彼女を絶対に守ってみせるって、そう誓ったんですよ!」 「……」 アーサーは無言で赤服の襟にその手を伸ばして掴み、 「君が、ステラ=ルーシェを"救いたいと思える"のなら、今、この瞬間に彼女を救おうとしては駄目だ」 と言った。 「……彼女を見捨てろって言うんですか?」 「彼女一人を救って、連合が強化人間を生み出す非人道的なシステムを見逃すのなら、それは無意味な偽善だよ。 彼女という存在を救うなら、先ずは戦争を終らせないといけないんだ」 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch