10/05/28 10:28:35
最後に3.「血の結びつきを超えた家族愛」であるが、
最終回に納得しなかった視聴者の為に解説したい。
議長の理想がペテンであった事は1.2.で説明したが、
当たり前だが、議長自信は理想に忠実だった。
そこには過去にタリアと分かれた因縁もあったのであろう。
結局、議長とタリアは愛があっても
「愛の障害」を乗り越えられず破局したカップルである。
障害を最初からなくす、あるいは最初から結ばせない世界を作りたいのであった。
そしてレイの存在である。レイは不幸な事に両親がいない。
そしてレイは父親像として議長に求めたのである。
レイは議長に忠実であった。それは親に認められたい子供のごとく。
しかし、母親を求めてはいなかったのだろうか?だが表情に出さない。
そして最後のシーンである。レイは自分を定めた議長を打ったのだ。
議長は想定外であっただろう。絶対服従のレイが打ったとは。
結局そこで議長のペテンは終了した。
タリアはそのシーンを見て責任を感じたのだろう。いや船の降りたときからかもしれない。とにかく議長の暴走はタリアとの破局が原因のひとつだからである。
「この人の魂は私が連れて行く」このセリフでタリアが覚悟を決めていた事を
キラは悟ったからなのであった。
「レイもこっちへいらっしゃい」「あなたよく頑張ったわね、でももういい」
レイはある意味、議長とタリアの愛の因縁で生まれた「不幸な子供」なのだ。
タリアは親としての責任も感じていたのであった。
そこに精神が崩壊していたレイは、母親の存在を見いだしたのであった。
認められていなかった子供が初めて親に認められたのである。
レイは寿命が短い。それもタリアは知っていたのか?知っていたと見るのが妥当だろう。
最終的には3人で死んでしまう。しかし、死を直前にしなければ
3人は家族になれなかったのである。
議長のペテンじみた理想「共産主義の皮をかぶったファシズム」と
その過程に生まれた(利用された)レイという
「個人の意思表示ができなくなり感情障害となった議長の被害者」を
タリアの「血の繋がらない家族愛、理屈を超えた母性」が成仏させたのである。
DESTINYはガンダム史上最も壮大なテーマを取り上げていたのであった。