09/09/08 02:58:18
>>382
Gストーンは一応作れる筈、すっごいコストが掛かるが……。
本来はその為のディヴィジョン艦があったんだけど、バイオネットの襲撃で壊れちゃったんだよね、確か。
そんなこんなで、バイオネットは大量の劣化Gストーンを入手、
フェイクGSライドで動くメタルサイボーグを量産したらしい。
386:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 04:33:24
>>385
フェイクGSライドは、Gストーンを用いないでGSライドの機構を模した装置、中国GGGにてGストーン及びGSライドの代替えとして開発されたもののバイオネットにデータを奪われる
物質瞬間創世艦フツヌシは、採用されなかったディビジョン艦、闇竜光竜のボディを作った際に能力を危険視され封印、のちにバイオネットに占拠されフェイクGSライドの量産に悪用された
なお、劇中でオリジナルとされているGストーンは護のペンダント、ガイのガオーブレス、ギャレオンのものだけで、ほかはギャレオンがもたらしたものか獅子王博士が複製したものかは明言されていない
387:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 05:42:33
>>386
龍型にはコピーが使われているので。多分コピーだと思われ。
388:一尉
09/09/08 08:29:58
つまり、複製の事です。
389:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 09:25:01
>>385
モデル誌にでてた話が元ネタね
フェイクGストーンなんてない
それにこのディビジョン艦は勇者ロボのボディやGツールの生産が建造目的、それに複製ではなくデータから創世するのでデータがなければ生産できない
そもそもGストーンは地球の科学力では完全に解析されていないから現物から分割しているのが実情でデータから生産することはできない
390:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 16:56:30
>>383
そこはハンマーヘルアンドへヴンと双頭龍ですよ。
グランドプレッシャーがあればコネクタをジェネシック用にして使えたかも。
391:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 17:18:38
>>390
ゴルディのコネクターは元々無印ガオガイガー用だから素体が同じギャレオンなら弊害は精々出力調整位じゃね?
392:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 19:21:21
>>391
ゴルディオンクラッシャーのコネクタはガオファイガー用だったからジェネシックの腕を無理矢理ねじ込んで凱のエヴォリューダー能力でコネクトしてた
393:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 19:27:08
>>386
フェイクGSライドは中国GGGが作ったんじゃないだろ
バイオネットが中国から盗み出したのは超AIの情報で
それを利用して光竜を捕らえて、フツヌシで光竜のGSライドから創世したのがフェイクだぞ
394:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 19:42:40
>>392
ごめん説明不足だった
俺が言ったのはマーグハンドについてで、無印勇者王では右腕(ブロウクンマグナム部分)を肘間接から分離してハンマーコネクトしてた
↓
つまりこの時はギャレオンと直接ハンマーコネクトしている状態
↓
だからジェネシックになっても肘間接部はギャレオンのままだから問題が無いのでは?
と思って…
そしてクラッシャーでは映像見る限りだとマーグハンド部も無く、穴の形状から見てガオファイガーの右腕(ブロウクンマグナム部分)ごと直接コネクトして制御するみたいだから根本的に右腕の形状が異なるジェネシックでは強引にぶちこんだんじゃかいかと思ってしまってた。
395:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 20:01:24
マーグハンドが付くのはライナーガオーから出てくる二の腕部分だから、
ギャレオンは関係無いんじゃないかな。
ガオファイガー用のガオーマシンも、
ギャレオンとF・F出来るように互換性が有るって設定だし
所でGストーンはレプリ勇者にも有ったのかな?
396:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 20:08:30
>>994
二の腕
無印 ライナーガオー
ファイガー ライナーガオー2
ジェネシック ブロウクンガオー
397:一尉
09/09/08 20:41:10
みなちはライナーガオーはモデルは500系新幹線です。
398:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 20:41:32
>>393
ラプラスが雷風の情報を利用して光竜捕まえてGSライドの解析と動力が抜かれてたフツヌシの動力源に利用
で、Gストーンは解析できなかったからできそこないのフェイクしか作れなかったってはなし、文庫で加筆されてる
399:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 20:45:32
>>395
ラウドGはレプリ遊星主ごと複製されてるし、レプリギャレオンもレプリガオファイガーも本物同様に機能してたから複製できるんじゃね。本家本元の技術だし。
400:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 20:52:34
>>394
ギャレオンは護にTV版での対ゾンダー仕様から対遊星種仕様に改装され直してるから地球にいたときそのままとは違うんじゃ
そもそも最初に想定されてたガオファイガーのコアマシンはギャレオンじゃなくて地球産のファントムガオーだし
401:一尉
09/09/08 20:58:10
あの時、凱対護は初めてみたましたがライナーガオーが破壊されました。
402:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 21:13:30
>だからジェネシックになっても肘間接部はギャレオンのままだから問題が無いのでは?
すべてのガオガイガーに共通だけど、ギャレオンとかが占めるのは肩口までで
肩先から腕までを構成するのは合体した別のマシンだぞ
403:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 21:20:54
とりあえずまとめてみた
ゴルディオンハンマー
○ジェイアーク
×ガオガイガー/ガオファイガー/ガオガイゴー
不明:ジェネシックガオガイガー
ジェネシックは強固な装甲にジェネシックアーマー。
加えてゴルディオンネイルを装備制御していることから、
グラヴィティショックウェーブに対する自己防衛の備えもあると解釈できないこともない?
いずれにせよ第19話のガオガイガーよりは被害が小さいだろう。
マーグハンド
○ライナーガオー/ライナーガオーⅡ
×ブロウクンガオー
グランドプレッシャー
○ステルスガオー/同Ⅱ/同Ⅲ
×ガジェットガオー
グランドプレッシャーは装着後のギミックもあるからクラッシャーコネクトみたいな無茶はできないはず
404:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 21:25:51
>>402
に追加
しかも基本的にジェネシックマシンの劣化コピーだしねぇ。>各種ガオーマシン
405:403
09/09/08 21:38:16
>>403
誤:ジェイアーク
正:キングジェイダー
ごめんよJ、俺間違えちまった。
406:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 21:58:06
>>395
>>402
ごめん、何か根本的な勘違いをしていたみたいだった…
ちょっとつべいって出直してくる
407:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 22:07:04
>>406
おいおい、つべとかいうなよ
せめてレンタル、合体を語るならBRAVE合金でも買え
408:一尉
09/09/08 23:51:48
さてと、そろそろ続きは。
409:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/08 23:59:33
勇者王ガオガイガー DESTINY
第17話 『ゾンダー 来襲』
GGGが発足した日の夜、凱は大河長官と雷牙博士の下を訪れていた。
凱から相談があると聞かされた大河長官は何事かと身構える、その話の内容は驚いた事にGGGに自分が居ても良いのかというものだった。
「長官、俺はこの世界に来てから今までザフトに協力して戦ってきた。そんな俺に勇者の名は相応しくないかもしれない」
「凱、君のいう事も分かる。だが君が私利私欲で動くような男ではない事は私も、そしてGGGに居る皆が承知している。そんなに気に病む事もあるまい」
「それでも、俺が戦争に加担して人の命を奪った事は事実だ。それは許される事じゃない」
「それはそうかもしれんが、人間は自分を守るために戦う事は許されてしかるべきじゃと思うぞ、第一それを言い出せばこの世界では我々その物が問題じゃ」
このCE世界においてGGGは一時の異邦人である。それにも係わらずに世界に干渉してきたのは自らの生存と元の世界に帰還する為に最大の努力をしてきたからだ。
現在のGGGならばゾンダーに対抗できるように連合やザフト等に技術供与だけを行い、この世界の騒動には耳と目を瞑り自らの世界へと帰還する事だけを考えて行動する事も出来るのである。
しかしながら、たとえ自分達とは関係の無い世界であったとしても機械昇華されるのをただ見ている事など出来ないが故にGGGの設立と自分達が帰還した後でも、その理念を継いでくれる人間を育てようという事だ。
その中で凱はザフトとして戦ってきた自分がGGGに名を連ねていても良いものかと二人に相談しに来たのだ。
「記録は見たがお前はミネルバの防衛と虐げられた人の為に戦っていたと思う。それとも今迄の行動を後悔しておるのか」
雷牙の疑問にはすぐに首を振って否定する事が出来る、今までの戦いは決して無辜の民を蔑ろにするようなものでは無かったし、自分自身誰かに強制されて戦ってきた訳でもない。凱が自分で考え、自分で決めてきた事だ。
「いや、俺はこの世界で戦い続けてきた事、やってきた事が間違っているとは思わない」
「それが答えだよ、君は我々が認めた勇者だ。そして君は自分のしてきた事を間違っていないという。なら我々もまた同じ判断をしただろう」
「長官」
「それにお前を慕ってこのGGGに志願した者もいるのだ。お前が間違った事をしてきたと言うなら、彼らのように後を続こうとする者も居ないはずではないか、そして彼らを導くのは先達としての使命ではないかな」
「伯父さん」
人生の大先輩である大河長官と雷牙博士、二人の厳しくも暖かい視線の前に凱は自分の心にあった迷いが晴れていくのを感じていた。
「二人とも有り難うございます。俺は勇者としてこれからも戦い続けます。それと俺もまだまだ未熟者ですから、今後とも宜しくお願いします」
立ち上がり深々と頭を下げる凱の肩に、二人の手が優しく置かれた。手の温もりを通じて熱い思いが伝わってくるのが感じられる。
この信頼と期待に応えなければ勇者では無い。凱は命の在る限り戦い抜く事を改めて心に誓った。
410:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 00:00:23
凱が二人に相談をしている頃アスランはデュランダル議長に呼び出しを受けていた。アスランが部屋に到着して入室を告げるとデュランダルは話を切り出した。
「やあ、態々呼び出してしまって済まない、実はアスラン君には新しい任務を受けてもらいたいと思ってね」
新しい任務といえば、恐らくはGGGへの出向だろうと中りをつけるアスラン、それならば望むところであるが話は意外な所から始まった。
「アスランはハイネの事は聞いたかね」
「あ、はい。少ししか話しませんでしたが、良い人間だと印象を受けました。残念です」
「うむ、そこで君にミーアの護衛について貰いたい。あの一件以来彼女も塞ぎがちでね、君になら心を開くかもしれない。支えてやってはくれないか」
「あ、いえ、しかし自分では何をしたら良いのか。それにこの危急の折、自分だけが後方に下がるなど承服しかねます」
まさか自分にミーアの護衛などという仕事が回って来るとは考えもしなかったアスランは、しどろもどろになりながらも自分もまたGGGでゾンダーと戦いたいと申し出る。
「そうかも知れない、いやそう言う君だからこそ頼みたいのだ。私には信頼できる人間が少ない、君はその内の一人なのだ。なんとかやっては貰えないか、頼む、この通りだ」
議長が深々と頭を下げたのを見て慌てるアスラン。一介の兵士である自分に対して頭を下げるなどプラントのトップがする事だろうか、それともそれほど自分は頼られているのだろうか。
「顔を上げてください議長。分かりました、不肖アスラン・ザラその任務お受けいたします」
「そうか、やってくれるか。では早速アプリリウスに向かって出発して欲しい、詳細は向こうに居る者に聞いてくれたまえ。それと君のMSだが生憎新しい機体が用意できない、そこでセイバーの改修を指示してある。アーモリー1にて改修後受領してくれ」
「はっ、了解いたしました。アスラン・ザラこれより任務に付きます」
アスランが退出して一人になるとデュランダルは椅子に深く腰掛け直した。手を膝の上で組み目を瞑る。一つ深呼吸をすると自重するように呟いた。
「これで彼と彼女が都合よく動いてくれると良いのだが。ふ、難しいかな」
誰に問うたのかも分からぬ言葉が部屋の空気に溶けていった。
GGGの発足から2日GGGへの転属を願った、若しくは命令された世界中から集まった人達が乗ったシャトルがGGG基地コメット・ベースに到着した。
タラップを降りて係員に案内されて会議室へ通されると、そこへGGG長官である大河と参謀の火麻がやって来る。
「ようこそ諸君、私がGGG長官の大河幸太郎だ、君達は地球防衛の為GGGへと志願してくれた」
本来ならDSSDでの研修期間を経て適正を認められた人間がGGGのスタッフとして働いてもらう事になるのだが、今回はゾンダー襲来に際して時間が足りないが為に研修期間を置かずに雇用する事になった。
「先ず諸君等の肝に銘じて貰いたいのは、我々GGGがその設立理念に置いて個人の主義主張に因らず世界の事を第一に考えなければならない事である。
ここで働く者は皆GGGの隊員であり仲間だ、ナチュラル、コーディネイター等の人種の区別なく、また諸君等の国と国との関係に拘らず、世界全体の利益を第一に考えることを要求される」
411:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 00:01:47
鋭い眼光で全員の顔を見回す大河長官と、見つめられて居住まいを正す新隊員の人間達、全員が神妙な顔をしているが何人か居心地が悪そうにしている者もいる。
ここに集った人間は、基本的には世界の為に志願した者達だ、しかしGGGをスパイするように言われて来た者も恐らくは何人か居る筈である。
それに人類の敵はゾンダーだけではない、一国では対処出来ない国際的な犯罪組織やテロリストもGGGの管轄となる。
これはICPOのような組織がここ数年の戦争によって全く機能していない事から、GGGへと事案が回ってきた次第である。
「次に我々は国家間の戦争行為に加担しない、これは中立であると同時に国際緊急事態管理機構の直属として当然である。しかし先のベルリンに見られるような市民の虐殺行為などの著しい非人道的行為に関しては、この限りでは無い」
つまり、軍隊同士で戦っているのなら静観するが、被害が無差別に広げるようならば当該部隊、若しくは双方の軍に対して強権を行使して治安維持活動を行なうということだ。
此処までの事はGGG発足に当たって、ほぼ全世界の国が了承し協力を約束しており、逆に言えばこれで戦争当事国における軍同士の戦闘行為には介入出来なくなった。
「そして、君達に最新情報を教えよう、昨日火星にて活動を休止していたゾンダーが再び動き出した、地球に到達するまで恐らく5日程と思われる」
行き成りの発言に今度は何人かが椅子を蹴って立ち上がるが、火麻の一喝で大人しくなった。
「諸君らはこれより部署ごとに移動してもらい、3日でそれなりの仕事をこなせるようになってもらう」
そうでなければ、次の戦いには単なるお客さんとして此処に居るだけになってしまうだろう。そんな事は望むところではないと張り切る一同だが、その中から一人が手を上げて発言する。
「私はナチュラルです、とても3日では」
その後は無理ですと言う積もりだったのか、難しいと繋げる気だったのか全てをいい終わる前に大河からピシャリと切って捨てられる。
「ならば出て行きたまえ。此処にはそんな事を言う人間は必要ない、それにナチュラルと言うなら此処で働いている人間の9割がそうだ。やりもしないで逃げを打つような者はGGG隊員にはなれん。では、それぞれの担当部署を発表する」
全員の部署が教えられ、部屋の外に案内がいるので着いていくように言われた、そこで先程発言した人間が自分の部署が知らされていないと言い出したが、出て行けといったはずだと、あっさりした大河の態度に場の空気が引き締まる。
各人は支給されたGGGの制服に着替えるとそれぞれの担当部署に案内された。
ジブラルタルでシンがGGGへ入れてくれと言った事から、このような形での人材交流となった訳だが、実は未だにGGGの実力に懐疑的な人間も多い。
特にコーディネイターは、先程大河長官が此処で働いている人間の殆んどがナチュラルだと発言した事から、余裕を見せているが此処はそんなに甘い職場では無い。
当然のように仕事が始まれば、此処に来た全員が元からのGGG隊員の実力と行動力に驚く事になるのだが、それは別の話である。
ミネルバ組でGGGへ来たのはシン、レイ、ルナマリア、メイリン、ヨウラン、ヴィーノの6名である、無論ザフト全体からはもう少しきている。
シン達パイロットは機動部隊、メイリンはオペレーター、ヨウラン達はメカニックにそれぞれ配属された。
412:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 00:02:54
オペレーターや特にメカニックには各国からも出向者が多いが、機動部隊に配属されたのは実はシン達だけである。これは隊長の凱が推薦した事も理由の一つだが、その他の勢力の所謂一流のパイロットがGGGへ来なかった事も大きい。
戦争が絶えないこのCE世界の各勢力にとっては、名が知れ渡ったパイロットはそれだけ貴重と言うことで、出向を希望したイザーク等が認められなかった事を考えれば、ザフトを始めとした各勢力のGGGへの期待はさほど高くはない。
先ずはGGGとゾンダーを戦わせて、双方の実力と戦力を確認してから対応を決めようと考えているのが見て取れる。
この点シン達は確かに腕が立つもののデュランダル議長の後押しと、まだ1年目のひよこ扱いと言う事ですんなりとGGGへの出向が認められた。
シン達は案内人の後を着いて行き、到着したのはビッグ・オーダールームと呼ばれる部屋だった。機動部隊のブリーフィングは基本的にこの部屋で行なうとの事である。
部屋に入ったところに凱が居たので、声を掛けると此方に振り返って何時もの笑顔を見せてくれた。
「ようやく来たか。ようこそGGGへ、これから宜しくな」
挨拶を交わした後で、ジブラルタルで一旦別れた後のお互いの近況報告を交換していると、扉が開いて銀髪の青年が入ってきて凱に向かって一礼する。
「ようスウェン丁度いい所にきたな、せっかくだから自己紹介していったらどうだ」
「待ってください隊長、自己紹介なら私達もお願いします」
落ち着いた声と一緒にビッグ・オーダールームの奥にあるシャッターが開かれて、氷竜を先頭に機動部隊の面々が入ってきた。今回はボルフォッグも居るので全員が勢ぞろいだ。
「そうだな、じゃあ先ず氷竜からにするか」
「ハイ、私の名はGBR-2氷竜。竜型ビークロボの・・・」
「ちょっ、一寸待って下さい。あの自己紹介なら機体から降りてから、お願いしたいんですけど」
自己紹介を始めた氷竜の言葉を遮ったルナマリアの言葉に、凱と氷竜達が思わず顔を見合わせる。シンとレイもウンウンと頷いているところを見ると同じ意見のようだ。此処で凱はポンと手を打つと何でも無い事の様に続ける。
「すまん、言って無かったな。彼らは自立思考型の超AIを搭載したロボットなんだ」
この凱の発言に一瞬静まりかえり、次いで驚愕の叫びがビッグ・オーダールームに木霊した。
三人の驚きが落ち着いたところで、改めて氷竜から始まり闇竜まで自己紹介を終えた。
「それから皆も会ったルネと、この間配属になったスターゲイザーがそうだな」
ここでシンがJの名前が出ていない事に気が付いて尋ねるとJは仲間なのは間違いないがGGGの隊員ではない、でも味方だから気にするなと返答された。
「後はスウェンか」
「自分もですか? 自分はスウェン・カル・バヤン。元は連合の兵士だったが、故あってDSSDの所属となった。今は任務の為に此方にお邪魔している」
元連合の兵士だと言うスウェンに一寸引く三人だが、世界中から集っているのだから今日からは仲間である。
更にスウェンもその腕前から、機動部隊に入るように進められたのだがDSSDでやりたい事があるから断ったと聞かされて驚くシン達。
「シン・アスカです。ザフトのミネルバに乗っていました」
「レイ・ザ・バレルです。シンと同じくミネルバのMSパイロットでした」
「ルナマリア・ホークです。二人と同じです、よろしくお願いします」
ミネルバのパイロットと聞いて驚くスウェン、連合に所属していたころはザフト最強とも言われた船のMSパイロットが彼らだと言う事だ。
「君らが、凱隊長が言っていたミネルバのパイロットか。皆素晴らしい腕だと聞いている」
全員一通りの自己紹介を終えた所で、凱が次は格納庫に行こうと言い出したので、スウェンも交えて移動することになった。
「では隊長、新人諸君また後でお会いしましょう」
氷竜達機動部隊の面々に送り出されて移動を始める凱達一行。
413:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 00:03:57
元々コメット・ベースは大河長官たちがこの世界での一時的な寄り所として廃棄された資源衛星を改造した物であるが、急遽地球防衛の前線基地となった事で拡張が進められ、今では格納庫だけでも幾つか存在する。
主に使われるのは発進準備が整った機体を置いて置く第一格納庫と整備中の機体が主に取り扱われる第二格納庫、そしてGGG機動部隊の専用格納庫である。
凱達はスウェンの機体と話に出てきたスターゲイザーが第二格納庫に居るとの話を聞いてそちらの方に向かった。
格納庫に到着すると両手両足が取り外されて、胴体部分も内部がむき出しになった1機の白銀のMSの上半身が吊り下げられていた。
「調子は如何だ、スターゲイザー」
タラップについて話しかけると首を此方に向けて返事をする、白銀のMSどうやらスターゲイザーと言うらしい。
「隊長何時此方に? それと修理はGGGの皆のお陰で順調です」
MSが喋る事に又も驚くシンだが、このスターゲイザーにも超AIが搭載されていると聞かされる。今は初の実戦で壊れてしまった体を強化、改修しているとの話だ。
「あらスウェン、それに凱も来てたの。それにその子達はなに?」
スターゲイザーと話していると、そのスターゲイザーの胸部から長い髪をアップに纏めた美女が声を掛けてきた。一寸見惚れるシンと肘鉄を入れるルナマリア。
「やあ、セレーネ修理は順調だそうだな、次の戦いには間に合いそうかい? あと彼らは今日から機動部隊に配属になった連中だよ」
シン達が先程と同じように簡単な自己紹介をすると、セレーネと呼ばれた美女も挨拶を返してきた、纏めていた髪をおろす仕草がかなり色っぽい。
「私はセレーネ・マクグリフ。DSSD所属の研究者よ、今はスターゲイザーの改修と調整に此方に来ているの」
そこにもう一人金髪を短く刈り込んだ端正な男性が話しに加わった。
「僕はソル・リューネ・ランジュ。セレーネとは姉弟みたいなものかな、僕は正式にGGGのメカニックに配属になったから、これから宜しくね」
16歳と言う事なので自分達と変わらない年齢だと聞かされて吃驚のルナマリアとレイ。同じ年のシンと比べるとソルが大人っぽいのか、シンが子供っぽいのか判断に苦しむ所ではある。
「それと、残念だけどスターゲイザーの改修は間に合わないわね、システムチェンジ機構を採用する事になったから基本フレームからの設計見直しになっちゃったし」
「そうか、次の戦いには間に合わないか、まあ修理が完了すればお前にも頑張ってもらうぞ」
セレーネがそう説明すると凱は頼もしい仲間は多い方が良いのだがと、残念そうな顔を見せた。
「申し訳ありません」
「申し訳ない」
凱の呟きに二人同時に謝ってくる、スターゲイザーとスウェン。何でスウェンが誤るのかとシンが尋ねると、何とスターゲイザーを此処まで壊したのはスウェンだと言うことだ。
何でもスウェンの部隊はDSSDの技術を接収しようと攻め寄せて返り討ちになったらしい、その後、紆余曲折を経て仲間になったという事だった。
「なんの話をしているんだい」
そこへ一寸太めの男性から声が掛かった、凱の説明によると彼がGGGのメカニック・オペレーターであり、雷牙博士の下で整備全般を統括していると言うことだ。
「牛山一男です、宜しく頼むね。そうそう君の機体だけど、もう運び込まれてあっちで整備中だよ」
向こうを振り返りって手で指し示す牛山、そちらの方を見れば確かにシンのインパルスが見える。
整備を続けるセレーネとスターゲイザーに挨拶してそちらへ向かう一行、インパルスの側にはヨウランとヴィーノもいて忙しそうに走り回っている。
414:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 00:06:59
「このままじゃゾンダーには対抗できんからの、GGG仕様に改修しているところじゃ」
後ろから声を掛けられたシン達が降り向けば、獅子王雷牙博士と金髪の青年が立っていた。
「meの名前はスタリオン・ホワイト。技術部では研究開発部にイマース、よろしくネ」
「GGG仕様って具体的には如何するんですか」
HAHAHAと白い歯を見せて笑うスタリオンと、改修作業を見ている雷牙博士に向かって尋ねるシン。その質問に雷牙博士が説明を始める。
「詳しい事は面倒じゃから省くがな、ゾンダーには機械と融合する能力がある、その為に通常の機械はゾンダーを成長させる餌にしかならん。しかし、ある特殊回路によって融合を防ぐ事が出来るようになるんじゃよ」
今はそのシステムを組み込んでいる所だと説明された。他にも適当な説明を続ける雷牙博士に向かって、レイが手を上げた。
「済みません博士、ここにあるのはスターゲイザーとインパルス、それにあの機体だけですか、自分達が使うMSが無いようなのですが」
視線を向けた先にはストライクの改修機であるGAT-X105Eストライクノワールが置いてあるだけで、確かにレイとルナマリアが使えそうな機体が無い。
「ああ、確かザクとかいう機体が届いておる。しかし改修にも手が足りておらんでな、そっちは後回しになっちまっとる。まあ砲戦仕様のバックパックが一緒に送られてきておるから援護を頼む事になるかの」
そっちは第一格納庫で調整中だと続けられる。ここで凱もギャレオンやジェネシックマシンの修理状況を尋ねるとそっちは専用格納庫に在るというので此処に残るというスウェン、インパルスの調整に借り出されたシンと別れて其方に向かう事にした。
話をしながら歩いていると程無く第一格納庫へと到着した、此方に在るのは細かい調整は必要だが、改修や修理の必要が無く発進できる状態の機体だ。
もっとも今此処に置いてあるのはレイとルナマリアのザクとインパルスの各シルエット、後は見覚えの無い機体が一機しか無いので規模は兎も角ミネルバのMSハンガーと変わりは無い。
明日辺りから順次到着する協力を申し出てきた各国の機体がここに集められる事になるだろうとの事であった。
二人にザクの調整をするように指示を出して向かわせると、凱は雷牙博士に見覚えの無い機体の事を尋ねる。
「伯父さん、あの機体は何ですか」
「あれは私のメビウス・リオーよ」
すると後ろから声が掛かった、振り向けば其処には凱の従兄弟であり、雷牙博士の娘であるルネ・カーディフ・獅子王が立っていた。
《メビウス・リオー》はGストーンサイボーグであるルネの専用機として計画されていた機体である。
基本的な設計思想は凱のファントム・ガオーを踏襲しつつファイナル・フュージョン機構を廃し単体での戦闘力と運動性、ステルス性を強化した機体である。
「完成したのか。確かあれにはフュージョン機能が付いているはずだな。上手くいったのか」
「連合のDSSD襲撃の時にぶっつけで何とかしたわ」
今なら笑い話で済むが、その時は色々と大変だったようだ、もっともそのお蔭でかルネとセレーネの仲が良くなったとの話をソルが苦笑気味にしていた。
機体の調整が終ったらビッグ・オーダールームへ行くように指示を出して凱はギャレオンが居る専用格納庫へと足を向けた。
メビウス・リオーの調整は既に終っていたらしく、ルネも凱と雷牙博士の後について来る。ザクの調整に掛かるレイ達から少し離れると雷牙博士が声を潜めて尋ねてきた。
「おい凱、お前さんの頼みだから小僧の機体にアレも積んだし、予備パーツを使って頼まれた物も作ったが本当に大丈夫なんだろうな。そっちに虎の子のカーペンターズを回した所為で他の機体の調整が遅れとるんだぞ」
「大丈夫ですよ、伯父さん。俺はあいつならアレを使いこなせると思っています」
「だと良いがな」
415:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 00:09:21
些か懐疑的にだが一応は同意する雷牙と何も言わないルネを連れてギャレオン専用の格納庫へ向かう凱。格納庫に到着した三人の前に大人しく寝そべっているギャレオン。
「ギャレオンの修理は如何なんですか」
「心配するな、完全に直っておる。戦闘用のプログラムも対遊星主使用から対ゾンダーへと書き換えも済んだ」
雷牙に尋ねる凱の声に反応したのか、一声咆哮を挙げて自分に状態を誇示するギャレオン。
その様子を見る限りでは万全のようだ。しかし此処で雷牙から水を差された。
「問題なのはジェネシックマシンの方じゃな。修理は完全のはずなんじゃが、何故か起動せんのよ。もしかしたらギャレオンのプログラムを基にして対ゾンダー用のプログラムに変更した事で何処かにバグが発生した可能性もある」
雷牙の話にギャレオンの横に置いてあるジェネシックマシンに視線を移す凱。Gストーンを通じて呼びかけるがそれにも応えない。ただ感じとしては眠っているようだと伝える。
「何か強烈な刺激があれば目が覚めるって事かしらね」
「かもしれんな。如何する凱、予備パーツが無い以上ファイナル・フュージョン出来んぞ」
ジェネシックマシンが眠りにつき、ガオファイガーの予備パーツも無い以上、このままではファイナル・フュージョンは不可能である。
しかし凱は心配していない、あのユニウス7の時に自分の、否、人類の窮地に駆けつけてきたこいつ等なら必ず目覚めてくれるはずだ。
「大丈夫ですよ。こいつらも勇者ですから」
此処まで来たら後は全力を尽くすのみ。決してゾンダーを地球へと侵入させはしないと、決意を新たにする凱。ゾンダー来襲まで後5日と迫っていた。
オーブ首長国連邦の代表執務室にいたユウナの下にワイド・ラビ・ナダガ、ファンフェルト・リア・リンゼイ、サース・セム・イーリア、ホースキン・ジラ・サカト、ガルド・デル・ホクハの5人が集っていた。
彼らはオーブの下級氏族の跡取りであり、今回の対ゾンダー戦の為にオーブより派遣される事になった者達である。
「おいユウナ、これは一体如何いう事なのか説明してくれるんだろうな」
5人のリーダーらしきワイドが睨んでくるが、ユウナは気にもしない。それどころかいつもの軽薄な笑みを顔に張り付かせている。
「何を説明して欲しいんだいワイド」
「決まっている、先ずはカガリの事だ。お前この前の会議であいつを切り捨てたらしいな」
「ああ、その事。どうでもいいんじゃないかな。今頃は白馬じゃなくて白いMSの王子様ときっと何処かで幸せに暮らしているさ」
態々ウインクまでしてみせるユウナに、他の人間の体温が冷えていく。もっとも此処でユウナに何かすれば下級氏族である彼らの家など簡単に潰されてしまう。それが分かっていて、この様な態度を見せて挑発するのはユウナの悪い癖だ。
「まあ、真面目な話をすれば、彼女は今やテロリストのお仲間だよ。国の為には切り捨てないと、ね」
言外にカガリ、と言うよりもアスハに味方するならどうなるか分かるだろうという恫喝を込めた視線を向けると渋々ながらも矛を収めるワイド。
彼らもカガリの婚約者候補であった人間達である。家の力関係とはいえどもカガリの夫に納まるはずのユウナが、あっさりと彼女を切り捨てた事に納得がいっていないのは見れば分かる。
正し彼らにとってもカガリは君主では無く、彼女と結婚する事で自分の家の地位を向上させる為に必要だと言うだけなのだが。
416:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 00:10:55
「まあ、その話はいいよ。今日君達に集ってもらったのは他でもない、今から宇宙に行ってGGGと協力してゾンダー迎撃に当たって欲しい」
「ゾンダーの迎撃ですか、でも我々の機体はゾンダーに有効な打撃を与えられないのでは」
疑問を口に出すのは、ホースキンである。眼鏡を架けた理知的な風貌の彼は外見の通りに知略に長けたタイプだ。事前に調べられる事はキチンと調べている。
その疑問は予想していたのであろうユウナは、平然ととんでも無い事を言った。
「ぶっちゃけて言うと、オーブとしてGGG共に戦ったという実績が欲しいんだ。戦闘は適当にお茶を濁してくればそれで良いよ。後此方が本当の任務だけどね、GGGの機体データの取得とできればゾンダーのサンプルを回収してくれ」
この発言に騒然となった5人が何を考えているのかと詰め寄るのを、手を上げて制止したユウナが続ける。
「だって両方とも凄い技術じゃないか、GGGもゾンダーも誰かが作ったもの何だ。ならそれを解析できればオーブにとってこれ以上に無い力になるよ」
どちらにしろ何処の国も同様に動くのは確実だろう、なら此処で遅れを取る訳にはいかないのだ。GGGにはスパイを送り込んでいるが、そう簡単にはいかないだろう。
ならば戦場で手に入れられそうなゾンダーのサンプルを確保して置くのは悪くない選択だ、顔の前で手を組んでニコニコと笑うユウナに対して5人は従う以外に無かった。
ネオ・ロアノークは久しぶりに仮面を外して任務に就くこととなった。もっとも髪の色を染めたり、カラーコンタクトをしたりと必要最低限の変装は行なっている。
それというもの、上司であるロード・ジブリールからゾンダー防衛戦に参加してGGGの機体データの取得とゾンダーのサンプルを回収するように命令されたからである。
ネオはGGGの機体とはベルリンで交戦しているため目立つ仮面は止めてファントム・ペインではなく、ただの大西洋連合軍として本作戦に参加、目的を達成するつもりである、当然ながらスティングとアウルの二人も一緒に宇宙に上がっている。
「これは大佐、お久しぶりです」
「よう、イアンまた宜しく頼むぞ」
嘗て乗艦していたガーティー・ルーに再び乗り込む事になったネオ達、無論GGGに気取られないように強奪したセカンドシリーズはヘヴンズ・ベースにステラと一緒に送ったし、デストロイも持ち込んでいない。
今回の作戦について副官になるイアンと話していると一人の兵士が進み出てきた。
「お前さんは?」
「はっ、自分はシャムス・コーザであります。この度の作戦から大佐の指揮下に入ることとなりました」
確かDSSD接収作戦に参加した兵士でヴェルデバスターのパイロットだったはずだ。
「ああ聞いてるよ、DSSDでは大変だったな。とはいえ補充の人間はありがたい、期待させてもらう」
「お任せ下さい、必ずコーディネイター共を抹殺してみせます」
これに少々渋い顔になるネオ、今回の作戦はそのコーディネイターと共同で当たる振りをしないとならないのだが、口振りから強烈なブルーコスモスなのが分かる。
実際シャムスは幼い頃からの思想教育によってコーディネイターを憎悪していたが、仲間であるミューディー・ホルクロフトを失ってから、より顕著に反コーディネイターを表すようになっていた。
多少不安感を覚えないでもないが、腕は確かだろうと意識を切り替えて、次の作戦はそのコーディネイターと共同戦線を張らなきゃならないと念を押すと、苦虫を噛んだ様な顔を見せるが、命令には従うことを約束して出て行った。
「やれやれだな、こんなんで上手く往くのかね」
ごちるネオと、苦笑するしかないイアンであった。
417:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 00:12:24
火星の衛星、フォボスの地表でソルダートJは焦っていた。マーシャン救援に訪れたJと火麻はマーシャンの脱出艇をESウィンドウへと逃がす事に成功したが、その時にJアークは一撃を受けてしまった。
最もその一撃は、最後に脱出する火麻達が乗ったGGG艦ディビジョンVIII 最撃多元燃導艦 タケハヤを狙った物を庇ったが故のものである。
その後も単機で此処に残り、ゾンダーと戦ったキング・ジェイダーであったが、一瞬の油断を衝かれて動力部に損傷を負って、フォボスへと不時着してしまった。
追撃を警戒したJであったが、幸いにもそれは無く現在は急ピッチでJアークの修理を行なっているところだ。
「くっ不覚、まさかヤツの正体があんなものとはな。トモロ修復まで後どれほど掛かる?」
「完全修復まで、37時間58分04秒」
外見に惑わされた己の身を恥じながら、Jは来るべき戦いに備えていた。
キラ・ヤマトはアークエンジェルでラクス・クラインからの通信を受け取っていた。
「じゃあラクス、実際にゾンダーは居るんだね。そしてその脅威が地球に迫っていると」
「ええキラ、ターミナルからの情報もそのように報告を上げてきています。私達は如何するべきでしょうか」
モニター越しに見つめてくるラクスの問いかけに、キラは今読んだゾンダーの情報を頭の中で照らし合わせながら暫く考え込むと顔を上げた。
「僕は戦うよラクス、そんなの見逃せる訳無いじゃない」
「キラ…」
戦うと言うキラを心配して声を掛けようとするラクス、そこへターミナルから齎されたゾンダーの情報に目を通していたマリュー達がキラに進言する。
「でもキラ君、この情報が話半分だとしても今の私達にはキツイ相手よ」
「分かっています。それでも僕は…」
俯くキラ、その横顔は憂いをおびて一層の魅力を感じさせる。その横顔を見つめていた一同が大きく息を吐くと次々と賛同を顕にする。
「分かったわ、彼方がすると言うなら私達は協力を惜しまないわ」
「そうだぞキラ、お前がやるなら私もする」
「無論、我々にもキラ様のお供をさせて下さい」
マリューが、カガリが、アマギが、その他の全ての人間がキラの意思に呼応して、自分と共に戦う事を表明してゆく。
自分の戦いは世界の為の戦いであるとの思いを一層強くするキラに、モニターのラクスから声が掛かる。
「キラ、私はもう止めません。でも決して無理はなさらないで」
例えここで敗北したとしてもゾンダーの情報が取れれば、次の戦いには勝てる。その為にも此処でキラが倒される事は避けるように念を押すラクスにキラは心配しないようにと笑顔を見せる。
「有り難うラクス、大丈夫僕は君の下へ帰るよ」
「はい、御無事でキラ」
見つめ合うキラとラクス、二人は自分達の信じる理想の為にゾンダーとの戦いに挑む。
418:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 00:13:56
月軌道宙域にガイガーにフュージョンした凱を始めとしたGGG機動部隊と全世界から集った迎撃部隊がゾンダーの来襲を待ち構えていた。観測結果からすれば今日のグリニッジ標準時間で13時00分+-05分でこの場所にゾンダーが現れるはずである。
様々な思惑を持ちながらも《地球連合軍》ともいうべき大部隊がコメット・ベースへと集結した昨日、ゾンダーに関するレクチャーが行なわれて作戦が決められた。
現場指揮官として火麻参謀が全軍に対して確認の意味も込めてもう一度作戦内容を周知する。
「良いか、各国の迎撃部隊には不満だろうがお前等のMSではゾンダーに接近したら融合されちまう。そのために俺達GGGが先鋒を務め、ゾンダーのバリアを無効化させたところで攻撃を叩き込んでくれ」
緊張と不安、さらにGGGに対する不信といったものまで感じ取る事が出来るが集った全軍より了解が届く。一旦通信を切った火麻がトレードマークのモヒカンを掻き掻き呟いた。
「ま、この雰囲気はしゃあねえか。急増の上にゾンダーに対する不安と俺達に対する不信があるのは分かるからな」
「でも参謀、あのゾンダーとの融合を防ぐ機械を皆に配れば良かったじゃないですか。そうすれば不信感も薄れると思うんですけど」
これを聞きとがめたオペレーター席に座ったメイリンが火麻に聞くが、これには苦笑しながら答える火麻。
「嬢ちゃんの言う事も尤もな話だが、早々簡単に量産できるしろもんでも無いしな。それに万が一悪用されたら、えらい事になっちまう」
自分達の世界で《フェイクGSライド》を使ったバイオネットとの苛烈な戦いを思いだす火麻を始めとしたGGGの面々の態度にメイリンも昔何事か有ったのを察して納得する。その時タケハヤのブリッジにエマージェンシーが鳴り響いた。
「遂に来たか!?」
「いえ、違います。これはスペースシェパードの宇宙船が当該宙域に侵入した模様です」
メイリンからの報告を受けて全員の緊張が脱力に変わり、火麻が呆れたように呟く。
「まーた、あいつ等か。ったく何度居言やあ理解するんだぁ、あの馬鹿共は」
スペースシェパードは過激な行動で知られる環境保護団体で、今回の事件に対しても宇宙鯨を保護せよ、宇宙人との対話を考えろと抗議行動を起こして度々騒動を起こしていた。
今回のゾンダー迎撃に意を唱え、戦闘宙域に侵入しては追い返されると言う事を繰り返している。
「おい、長官! あいつ等何とかならねえのか。マスコミも近くに寄らせろって五月蝿えし、如何すりゃ良いんだよ、まったく」
GGG本部であるコメット・ベースに通信を繋ぐと大河長官に対して愚痴る火麻。それを宥めながらも、この問題には大河長官も頭を痛めていると言う。近い部隊に連絡を入れて強制的に退去させる。
なおも文句を言う火麻に大河長官がやんわりと釘を刺す。
「そう言うものでは無いよ火麻君、どのみちゾンダーを一目見れば否応無く理解するだろう」
「その通りじゃ、ゾンダーと我々人類は相容れない。この宇宙に置いて人類とゾンダーのどちらの種族が生き残るかの生存権を賭けた戦いになるのだからな」
雷牙博士が重々しい口調でこの戦いの意義を述べると、それに呼応したかの様に宇宙空間に歪みが観測された。
「重力偏向を確認、ESウィンドウ開きマース」
「同時に素粒子ZOの反応が観測されました。間違いありませんゾンダーです」
「良し、頼むぞ地球の勇者達よ。この戦いに人類の存亡が掛かっている!」
大河長官の激に集った全員の顔つきが変わる、そして宇宙空間に出現した巨大な穴より、ゾンダーがゆっくりと姿を現した。
「ZON・DER!」
出現した巨大鯨型ゾンダー《エヴィデンス-02》が咆哮を挙げると、その余りの巨大さと迫力に恐慌を起こす者も居た。しかしそのゾンダーの迫力に負けずに勇気と力を持った声が全員の耳に入ってきた。
「往くぞぉ! 皆ぁ!!」
『『『応っ!!!』』』
凱の声に合わせて、GGGの機動部隊が吶喊し、それを見て自分を取り戻した全地球軍部隊のそこかしこからゾンダー目掛けてビームの雨が降り注ぐ。
ここに地球の運命を掛けたゾンダーとの戦いの幕が切って落とされた。
419:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 00:16:19
ゾンダーとGGGが戦いを始めた丁度その瞬間、ファクトリー内にある生体研究所の一角に置かれたシリンダー内に緑と赤の光が溢れた。
その光の圧力に敗北したシリンダーのガラスが弾け飛び、中に囚われていた二人の少年を解き放った。
「ゴホッ、ゴホゴホ」
脱出したが思わず膝を着いて咽る天海護に友人である戒道幾巳の手が差し伸べられた、その手を取って立ち上がる護。
「有り難う、戒道」
「如何いたしまして、それより天海」
「うん、この感覚間違いないよ。ゾンダーだ、凄く多い」
「それに奇妙なヤツがいる」
戒道が言うのでもう一度反応を探る護、体が淡い緑の光に包まれて額にGの紋章が浮かび上がる。先程感じたゾンダーの中に居る、酷く異質なソレは直ぐに見つかった。
「本当だ、なんだろうこれ。ゾンダーなのは間違いないけど」
「ああ、普通のゾンダーでも原種やZマスターに感じたのとも違う」
しいて言うならばゾンダリアンに近いが受ける印象が違う。そこまで話していると、けたたましいサイレンが鳴り響いた。辺りを見渡せば此方に向かってくる足音が聞こえてくる。
「話しは後回しだ、とにかく此処を脱出しよう」
「うん!」
護と戒道、二人の少年の過酷な逃亡劇が幕を開ける。
君達に最新情報を公開しよう
遂に月軌道上で激突するゾンダーとGGG
しかしゾンダーの圧倒的な力の前に苦境に立たされる地球連合軍
その時、シンの想いが力となる
次回 勇者王ガオガイガー DESTINY
第18話 『勇者 誕生』 にFINAL FUSION承認
これが勝利の鍵だ 《GSライド》
420:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 00:21:43
なんというか、>408アレとかぶってしまって乙ですな
>「本当だ、なんだろうこれ。ゾンダーなのは間違いないけど」
>「ああ、普通のゾンダーでも原種やZマスターに感じたのとも違う」
おや?護クンは、新種をお忘れですか?
421:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 00:30:57
>ゾンダーとの融合を防ぐ機械
Gパワーと対消滅してしまうから本能的に避けてるだけ
両者が直接接するとエネルギー量の小さいほうが消えてしまう
例:プリマーダ
422:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 00:41:20
おお、スターゲイザーがAIで人格持って話せるなんて…GJ!!!
にしてもラクシズは駄目だな…まあ、いくらターミナルでも普通の機械がゾンダーに吸収される
ちまう事はわからないだろうが…無謀にもほどがあるな
そしてユウナが成長して一枚も二枚もある政治家に…果てしなくGJ!!
423:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 00:58:07
>キング・ジェイダー
区切らない
>「問題なのはジェネシックマシンの方じゃな。修理は完全のはずなんじゃが、何故か起動せんのよ。もしかしたらギャレオンのプログラムを基にして対ゾンダー用のプログラムに変更した事で何処かにバグが発生した可能性もある」
プログラムを変更したとか、なんか根本的な思い違いをしているみたいだけど、ジェネシックギャレオンは護がGクリスタルに籠って改装して、対原種用の仕様が施されていたものを本来の対遊星主用に戻したものだから。
それにバグもなにも、ジェネシックマシンは対遊星主用のメカなんだからメイン(ギャレオン)が対ゾンダー用なら起動するわけがない。
なんかスレの雑談にでてたことを基にしている部分があるし、本当にがおガイガー見た上で書いてるの?
まさか、上でつべで見直そうとか言ってた人?
424:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 01:05:13
GJ!
そして、過激派の皆さん自重汁
425:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/09 01:05:17
ども小話です
本当なら15.5話「獅子と 星と」を書いてからの方が良いような気もしますが
そっちが中々進まないので書き終わっている此方を投下します。
ではまた
PS
いつも感想有難うございます。
GJされると、嬉しくなって続きが書きたくなります
意見を頂けると、それを何とか話に出来ないかと書きたくなります
止めろ、消えろと言われると、ドンと落ち込んだ後で畜生と思って書きたくなります
一番堪えるのは、何にも感想が無いのが辛いですかね
間が開く事もあると思いますが、何とか完結まで続けていければと思います
自分語りはウザイのは判ってますが、今回は失礼しました。
426:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 01:06:02
GGGJ!!
スターゲイザーが勇者化してる…しかもシステムチェンジ機能までwww
いやしかしMSに組み込むのは予告を見る限りだとGSライドですか…てっきりカーペンターズみたいにGリキッドを使うのかと思ってました…
>>423
つべ云々を言ったのは俺だ。小話氏ではない
427:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 01:07:43
やっぱり犬の餌は犬の餌になったんだな…
428:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 01:09:50
メビウスはいくら何でもしょっぱく無いか?
429:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 01:27:59
>>425
種の世界観だけ使ってるうちはよかったが、ガオガイガーのほうを掘り下げはじめるとボロがでてきたのう
雷牙が麗雄(故人)の口調で喋ってるとか、名称が間違ってるとか突っ込みどころ満載
まずはTVシリーズの見直しからお勧めする。
430:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 02:36:11
スターゲイザーのシステムチェンジ……?
それはひょっとして白ボンに
431:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 13:03:06
これはひどい
ガオガイガーの合体シーケンスのことすらまともに覚えてないアホが書いてたのか
432:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 13:04:50
>>431
アムロスレの次はここですか、卑劣漢君w
433:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 15:16:22
まぁクロスだししゃーないだろw
地雷ジャンルだしな
434:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 17:29:21
おおお、とうとうゾンダーとの戦いが始まるか!
戦闘自体より、戦闘前の準備とか緊張感の方が好きな俺としては大きなGJを送りたい!!
ぶっちゃけ、個人で書いてる話なんだから設定とか変でも構わんよ、ただで読める物だし
それよりGGGや勇者達がCE世界でCEの人達と関わり戦う、雰囲気や状況や燃えが重要
そして『勇者王ガオガイガー DESTINY』はそれを十分満たしていると思います
次回も楽しみ! 超楽しみ!! 小話氏にはがんばっていただきたい!!!
435:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 18:10:03
いやさすがに、些末事ならまだしも固有名詞や基本から根本的に間違ってるのはなあ
クロスを書くなら出す作品の根幹設定の把握は大事だと思うぜ
GGGぽい組織の勇者っぽいなにかが活躍する話になっちまう
436:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 18:40:18
小話氏、GJ!
変なの沸いてるけど気にしないでくれ。
ところで、新シャアはID表示されないのかな?
437:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 19:21:56
これまでの粘着荒らし歴と下心がアレ過ぎるせいで、
仮に兆歩譲って当を得た指摘があったとしても相手にされず
自演以外の賛同も得られない。
誰のせいでもない自業自得ってもんだな。
438:一尉
09/09/09 19:33:45
まっいいげと、ジエス・リブルとモーガン・シュバリエとエドワード・ハレルソン達は。
439:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 20:51:32
ちゃんとした指摘もアンチ行為認定されちまうこんな世の中じゃ
まぁ一部揚げ足をとったかのように過剰に叩いてる馬鹿もいるが
440:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 21:11:43
お前のは指摘じゃねぇよ
難癖だ
この糞虫が
441:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 21:21:50
>>440
お前もその糞虫と同類になり下がってるってなぜ分からん?
442:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 21:26:10
つかいつのまにか>>406が小話氏みたいな話になってるけどさ…根拠も証拠もねーだろこれ。
っと>>406を書いた本人が言ってみる。
これ以上この件で氏を貶める輩がいるなら俺自身もコテ出して氏を擁護するつもりだ。
自分も現在滞っているとは言え某所でSSを書いてる身だから小話氏にはこれからも是非頑張って貰いたい。
443:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 21:30:35
ん、時期的にはロウがΔアストレイを開発中あたりなのか…となると我慢ならんの人とかが奇麗なアグニスになるのか…想像できないw
444:通常の名無しのさんの3倍
09/09/09 21:31:15 o7Mu8DF5
ついに世界が共通の敵を相手に結束。
すばらしいの一言に尽きます。(ゾンダー殲滅後に再戦する気配もありますが)
まあ、こんな状況下で結束できない人類なら機械昇華したほうがいいけど。
445:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 22:52:55
そうそう種世界をシニカルに表現したといえば、いきなり降ってわいたにGGGに対する熱狂ぶりなどはまさにそれだ。
あたかもゾンダーという共通の敵を前に一致団結したように演出されてはいるが、とんでもない。
本編での議長に心酔するシンたちや、ラクスに煽動される民衆が、GGGに熱狂するようになっただけの話であり、考えようによっては勇者がラクス教にとって代わっただけの話だ。
中国の歴史で王朝が交代するたびに見られる現象だが、とってかわったものが己を正当化するために、とってかわられたものを悪に仕立てる。
自分たちは絶対正義であり、敵はすべからく悪であり排除されなければならない。
この話で書かれている内容はまさにそれであり、作者のお気に入りは正義であらねばならない嗜好と、元キャラを歪め悪に仕立て矮小化しなければ敵として描くことができない己の限界を如実に表現しているといえるだろう。
446:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 22:53:37
ミスの指摘も許されないほど寒いスレになったのかここは…
まぁいいや
そんなことよりバリア抜きでもゾンダーにMSのビームライフルって通用するのかな
447:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 23:21:27
>>446
勇者王本編の自衛隊や軍よりは火力もあるし使えるんじゃね?
448:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 23:32:53
そういえばFINALでゴルクラぶっぱなしてから護とアルマが意識を取り戻すまでの空白の時間だけど、GGGの面子の行動が気になるな。
消滅しつつある次元宇宙にクシナダとJアークの他に砕けたGクリスタルも漂ってるはずなんだよな、それを回収してても何ら不思議じゃないと思う。
449:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 23:48:43
>>446
ただ単に沸点の低い豚が常駐してるだけ
そんな手合いは無視すればおk
450:通常の名無しさんの3倍
09/09/10 00:10:13
>>448
それは俺も思ったw
あとここの話でボディが無かった筈のゴルディが普通に活躍してたからそこから加工してGストーンを調達したんじゃないかと勝手に脳内補完した
451:通常の名無しさんの3倍
09/09/10 00:54:10
>>450
いや、勇者ロボのとGストーンは不可分だから、新しいGストーンでゴルディを再建造したとしても、それは別人ならぬ別ロボだぞ。
もっともゴルディは頭部を切り離して無事だったしクラッシャーに張り付いてたし、GクリスタルからGストーンを作るのは地球の科学力では無理だと思うけど。
452:通常の名無しさんの3倍
09/09/10 08:11:22
つポルコート
Gストーンと不可分なんてこたーない
記憶保存するの止めてるから超AIが破壊されたらそれで終わりだが
453:通常の名無しさんの3倍
09/09/10 10:31:17
まあGSライドは一部のGツールやディヴィジョン艦にもついてるからどうとでもなるだろ
回収してるだろうし
454:通常の名無しのさんの3倍
09/09/10 13:40:40 UEhg2YQo
GGG仕様に改装されていない上、ゾンダーに対しての知識も無い。
そんなラクシズのMSが参戦したところで、
戦場を混乱させるだけか、ゾンダーのエサにしかならないのじゃないかなぁ
455:通常の名無しさんの3倍
09/09/10 18:45:40
つうか、Gストーンを持たない以上MSはぜんぶぞんダーの餌だろ
まあゾンダーのポテンシャルカスケードはビームは防げないから攻撃をあてることぐらいはできるだろ
456:一尉
09/09/10 19:31:14
あの、そろそろ続きは
457:通常の名無しさんの3倍
09/09/10 22:50:47
>>455
E1-02は(自分に跳ね返ってきた)家電粒子砲を平気で耐え凌いでいたぞ
458:通常の名無しさんの3倍
09/09/10 23:02:08
sage
459:通常の名無しさんの3倍
09/09/10 23:42:28
>>457
つゾンダーバリア
460:通常の名無しさんの3倍
09/09/11 14:18:01
>>459
そんなーバカな!?
461:通常の名無しさんの3倍
09/09/11 17:18:24
ボルフォッグが参戦しているならメルティングサイレンでバリア相殺出来るからそれ次第だな…
462:一尉
09/09/11 21:12:40
ボルフォッグは何でもできるからな。
463:通常の名無しさんの3倍
09/09/11 21:16:59
メルティングサイレンって、真空中で使えるのか?
地上で使ってた記憶はあるんだが……
464:通常の名無しさんの3倍
09/09/11 22:14:45
メルティングサイレンは音波だから普通に考えたら真空の宇宙空間ではつたわらないとおもうけど
マイクはなぜか宇宙空間で音楽が流せて音楽を媒介にしているソリタリーウェーブが使えてたりするし謎だよなあ
465:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 00:22:01
ソリタリーウェーブはソリトンを発生させている時点でもう音楽とか関係ねえ
466:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 01:48:10
>>463
確かZマスター戦で使ってた希ガス
467:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 08:42:11
>>465
ソリトンは振動の波のこと
設定上だと音楽の音を媒介にしてソリトン(孤立波)を伝播させているから理論的には音が届かないところにはソリタリーウェーブも届かないはず
468:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 11:28:16
音の発生源は、スピーカーのコーンなど、何かの物体の振動だけど、
その物体を振動させるのは、電磁誘導なんだわな。
電磁誘導が起きれば、電磁波も発生する。
469:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 12:04:08
まぁこう言っちゃ難だけど空想科学読本じゃあるまいしそこまで突き詰めるのもどうかと…
大和では波動砲だって宇宙で使えるんだし単に『地球の科学の常識を覆す程のオーバーテクノロジーを持っている』(ソリタリーウェーブやメルティングサイレンも元は三重連太陽系だし)で済むんじゃない?
470:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 12:11:14
真空の宇宙空間で口を動かして喋る勇者ロボに余計な突っ込みと考察は無粋ってもんですぜ
471:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 12:29:05
>>464
マイクのあれは宇宙では重力波で振動を出してるってGGGの資料本に書いてあった。
メルティングサイレンも宇宙では音以外の別な振動を出してるんじゃないの?
電磁波とか。
472:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 12:29:26
ゾックはいつの間にかメガ粒子砲になったがグーンは現役のフォメンメザー砲は弾着の為のレーザーで騙されるが音波兵器だよな?
473:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 16:50:43
>>471
ガンマシンを誘導するとき音波だと言ってる
話ごとに最初に解説した科学設定と矛盾するところが結構あるから、たぶんスタッフもあまり考証してないと思う
474:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 17:30:10
ボルフォッグかギャレオンが随行してないとMSではバリアがやぶれないわけだな
バリアを消してもアニメを見る限り肉弾戦や必殺技以外の攻撃はほとんどけん制程度にしか効かないようだし
後々の悪影響を考えたらGGGの技術をホイホイ提供なんてできないだろうし
GSライドがないからゾンダーと肉弾戦はできないし勇気の力ももてないMSがちょろちょろしてても邪魔になるだけじゃないの
475:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 17:49:54
いや、別に中和せずとも
単純にバリア以上のエネルギーをぶちかませば破れるから、
役に立たないわけじゃぁ無い。
Gストーンなんてガジェットが無くとも、
知恵と勇気と技とを結集すればゾンダーは破壊できるよ。
まぁ、原種級とゾヌーダーは別格だけどな。
476:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 18:52:25
ゾンダーバリア破るだけでゾンダーロボ倒せると思ったら大間違いなんだが
デフォで高速再生能力がある上それぞれにやっかいな特殊能力持ってる訳で
477:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 19:36:24
種のMSはニュータイプ機やモビルファイターとは違って
機体と中の人の性能が絶対だから勇気とか気迫とかの精神論で性能差が埋められないことはシンが実証済み
カガリがゾンダー化して馬場が突っ込んで無駄死にとか、そんな展開にしかならんだろ
478:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 19:45:35
うんにゃ、絶対なのは負債からの補正だけ
あとはどんな性能だろうが一切関係ない
479:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 20:05:36
勇者の戦いはサイボーグだからとかAIだからとかGストーンさまさまで勇者以外に有人兵器でゾンダーと戦ってる連中どうみても一方的にやられてるし
ビーム一発で手足がもげたり爆散するような華奢な有人兵器のMSで勇者ロボのような戦い方してたら山のように死人が出るだけじゃないの
480:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 20:19:52
ゾンダー化して浄解されたあとのキャラが見ものだが
基になった人間の感情エネルギーとかで成長スピードが変動したりはしたっけ?
腕原種はザ・パワーで加速してたけど
481:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 20:32:53
勇者王で盛り上がっているにぎやかさもいいけど、
そろそろボスと盟主王と勇者特急が気になるですよ。
482:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 20:43:22
>>480
マイナス思念の強さはゾンダーの強さになる
EI-02が倒された後、機界四天王が「適当に選んだから雑魚だったな」みたいな話してた
483:一尉
09/09/12 21:01:44
その前にジェイデッカーの世界で00の人は。
484:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 21:20:40
>>482
NJ投下後、BTW後だと強力なゾンダーになる人間が地球に大量にいそうだな…
種死だとジブ、議長あたりか?種後のザフトやBTW後の地球の設定を見ると相当激務であることが予測されそうだし
485:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 22:35:08
スパロボなら話は簡単なんだけどなあ
ガガガ初参戦ステージ:ガオガイガー始め勇者ロボ以外はゾンダーに機械化されちまう
↓
次のステージ:機械化を防ぐ措置を施したから勇者ロボ以外でも問題なく戦えるぜ!
ねーよwww
486:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 23:04:24
GGGの後継ならやっぱGストーンサイボーグとAIロボとGSライドの技術供与は必須だろうな
でなきゃGGGがいなくなったとたん機械昇華に対抗する手段がなくなる
コーディネイト技術の応用で劣化アルマやソルダートもどきみたいな存在を創り出すかもな
487:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 23:56:23
>>485
スパロボならともかく種のMSでゾンダーに対抗できそうな機体ってないよな
488:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 01:03:05
>>487
まず浸食をどうにかせんといかんからな。
強力な非実体系のエネルギーフィールド、ゾンダーのレンジ外からバリアごと本体ぶち抜く砲撃力
Gパワーなしだとこのどちらか片方が最低でも求められる。
具体的にはスーパーハイペリオンとライトニングストライカーあたりだな。
まあどちらも火力不足だが
489:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 01:52:07
ゾンダー倒しても浄解できないんじゃ核をつぶしてしまうほかどうしようもないような
490:一尉
09/09/13 15:01:07
意味分かればゾンダー化にしまうだな。
491:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 18:02:18
>>487
つウィンダム(核装備)
後陽電子リフレクターならゾンダーの攻撃も防げると思う
492:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 18:12:09
>>491
ユークリッドの盾とマルチストライカーウィンダム・核メビウスの新生ピースメイカー隊の集中砲火か
493:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 18:37:34
ゾンダーの攻撃を防げても、ゾンダーバリアを破れなきゃこちらからも攻撃ができないからGGG抜きじゃやはり詰み
MSサイズでバリア貫通したり無効化した兵器ってCEにあったっけ?
おおよそ艦砲で最強クラスのタンホイザーはリフレクターに弾かれてるし、効きそうなのはローエングリンのような固定砲台か
ジェネシスとかレクイエムのような最終兵器ぐらいしか思いつかない
494:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 19:28:49
以外に陽電子リフレクターは射撃系は防いでるけど、ビームサーベルや対ビームコーティング処理した武器なら抜けるみたいだ。
そういうこともあってブルーフレームのナイフは対ビームコーティング処理されてるし
495:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 20:31:16
ビームサーベルなんてほとんどのMSの標準装備じゃないか
ならMSがゾンダー化したらリフレクターは何の役にも立たない
ゾンダーのバリアが破れそうなMS兵器はどうなんだろ
496:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 22:38:34
核兵器をわざとゾンダーに融合させて爆破…ぐらいしか思いつかない。
後MSじゃないけどジェネシスクラスをおっ建てるとかかな。
497:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 22:55:48
GGGがゾンダーと戦えた前提に
・Gストーン
・護の存在
・ギャレオンがもたらしたカインの遺産(テクノロジー)
原種と戦うにはさらに
・戒道とJアークの存在
・ゾンダリアンにソルダートとトモロがいたこと
と、奇跡のような偶然が必要だったことを考えると
GGGの存在抜きで独力でゾンダーや原種と戦うには
・Gストーン or Jジュエル
・ゾンダー核や原種核を浄解できる人物
・三重連太陽系由来のオーバーテクノロジー
この三つは必須だな
498:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 22:59:35
射撃無効
格闘有効
なのに何故役立たずになるかが分からんな
近づかずに遠くからバカスカ撃ちまくりゃいい話だろ
ピッツァのゾンダーメカみたいにMS程度目じゃない速度で迫ってくるならともかく
499:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 23:04:02
ちなみにGストーンの原石(Gクリスタルの欠片?)だけあってもダメ
護or戒道の浄化能力を付加して始めて対ゾンダーエネルギーとなる
500:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 23:12:20
>>498
>射撃無効>格闘有効>近づかずに遠くからバカスカ撃ちまくりゃいい話
三段論法が矛盾してるぞ
501:通常の名無しさんの3倍
09/09/13 23:43:08
>>500
陽電子リフレクターは
射撃は無効できる
サーベルは効く
なら弱点である格闘の間合いに入られないように遠くから射撃戦した方がいいだろ
と言ったのだ
502:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 00:33:22
>>501おまいさん、片言キャラなのか?
それで?
相手もバリア持ってたらこっちの射撃も効かないんだし意味ないだろ
まさに矛盾
503:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 00:49:42
相手が陽電子リフレクターを持ってると思ってるのか?
ゾンダーバリアに対して有効かも知れない現状の通常MSの戦法が
陽電子リフレクター張って遠くから射撃戦だって言ってるんだ
504:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:04:37
ゾンダーバリアを破れる射撃武器を通常MSが持ち合わせてないだろ
なぜわからん
505:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:07:02
>>504
>>491
506:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:12:47
ローエングリンランチャー大量配備ならと思ったがアンチビーム盾で防げるローエングリンビームでは弾かれるか
507:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:17:23
核ミサイルって射撃武器の範疇に入るのか?
核ウィンダムて要するに核ミサイルかかえたウィンダムだから通常MSじゃないし
だいいちリフレクターもいらないしMSである必要すらない、核ミサイルだけでいいだろ
508:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:17:36
>>506
レール・岩助博士に幼電子博士ですねわかります
種死だと放射能出さなくなったから完全に強いビーム扱い…
509:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:17:42
>>506
艦載型ですら金ぴかのバリアに防がれるんだからソンダーのバリアを抜くのは無理っぽくない?
510:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:20:51
>>509
大使VSリーブラ主砲を思い出したw
511:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:29:31
核メビウスや核ウィンダムは奇襲攻撃のための機体だし
ゾンダー相手に核ミサイルを使うならMAやMSに乗せる必要はないな
第一地上で使えるのかアレ?
512:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:33:00
あんましスペックを原作に忠実にするとアスラン、ムゥ、キラが呆気なく死に名有りパイロットがほとんど戦死し隕石落としでも無傷で絶望のまま中断で終わったスペースゴジラの二の舞
513:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:37:44
>>512
勇者がいるから滅亡はしないがCEの勢力は内輪もめしかやることが無くなるのが難点だと思うんだ
514:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 01:48:37
どっち道、護達の逃亡が成功しないと無理か…
515:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 02:11:51
>>513
Gストーンもゾンダーも遊星主も三重連太陽系産
三重連太陽系が滅亡したのはぶっちゃけ内輪もめで
勇者の戦いはその内輪もめに巻き込まれたようなものだしなあ
516:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 02:14:34
訂正
勇者の戦いはその内輪もめの延長戦に巻き込まれたようなものだしなあ
517:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 07:31:41
いや、ゾンダーは紫の星のシステムが暴走した物であって
アベルとカインの確執は遊星主関係だからファイナルは内輪もめの延長だろうけど
Gストーン作ったりJジュエル作ったりしてるんだし、ゾンダーは違うんじゃない?
対策が間に合わないのもそうだと言われればそうかもだけどさ
518:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 09:54:30
GGGの戦闘技術てもっぱら戦闘で被害を拡大させないように地球にダメージを出さないにするためのだからなあ
有効な攻撃手段が核ぐらいしかないんじゃ
使徒と戦ってる国連軍みたいに戦闘で被害を拡大しまくり、
しかもN2兵器なんてないから放射能汚染で地球にダメージを与えまくりだろうな
519:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 10:05:33
コロニーでゾンダーが発生してコロニー丸ごと侵食したらGGGがいても詰みだな
核をもぎ取ってもゾンダー化したコロニーは元には戻らないから破壊するしかない
520:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 10:34:57
核もぎ取ったら爆発するんじゃないの?
まあイレイザーヘッドあればOKだがあれって地上では宇宙にエネルギーを逃がすけど
宇宙だとどこに逃がすんだろ?
521:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 11:35:58
ほかのコロニーに影響が出ないほうに逃がすんじゃないの
ゾンダーコロニーの住人は助けようがないから数万人単位で見殺しだな
522:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 12:18:37
ゾンダ~ラ ゾンダ~ラ
They say it was in india
ゾンダ~ラ ゾンダ~ラ
ストレスの国 ゾンダ~ラ
523:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 12:48:46
>>520
核兵器とは、中性子による原子核の分裂の連鎖反応から出た莫大なエネルギーを利用している
起爆をしなければ爆発する事は無い、ぞと
524:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 13:06:12
>>520が言ってるのは>>519からの流れでゾンダー核のことじゃないかと
525:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 16:06:47
素体になった人間の特性や取り込んだメカの能力を拡大するから種世界じゃかなりやばいゾンダーが出来上がりそうだな
核兵器を無力化するニュートロンジャマーキャンセラーゾンダーとか
物理攻撃が一切通じないフェイズシフトゾンダーとか
いきなり種割れして能力が跳ね上がるSEEDゾンダーとか
526:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 16:37:15
まあ、機界新種の絶望感に比べればまだどうにかなる気はする
527:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 17:15:15
>>525
活人剣+ゾンダー魔界造
高速移動
全てを防ぐ盾+盾ヨーヨー
なんて良いバランス!!
528:一尉
09/09/14 20:15:59
ゾンダー化サトーならいいだろう。
529:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 09:51:35
勇者ロボやGGGのメンバーが勇気を奮い立たせればパワーが上がるのは
ロボやビジョン艦などGGGメカの動力源にはGSライドとGストーンが使われているおかげ
パイロットを勇者のように戦わせるならやはりGストーンとGSライドを搭載してGリキッドが循環するMS勇者に乗せないと
種のMSにはGストーンどころかサイコミュもサイコフレームもモビルトレースシステムも
おおよそ精神力に感応してパワーがあがる装備は一切搭載されてないのだから勇気で何とかできるならオカルトだ
530:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 10:04:09
つーかCEの戦力ではゾンダー倒せない考えが出てきたぞ
Gハンマー初登場回で初代ガガガはグランドノヴァの中でプロテクトシェード張って長時間耐えた
全身展開で強度が落ちてるかつ、核分裂よりすさまじい核融合反応の中心部に居てだ
もしゾンダーバリアも同レベルの出力だと本気で通用する兵器はない
少なくとも基礎スペックはガガガと同レベルに近かったゾンダーガガガ以上のは無理だと思う
531:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 10:23:43
EI-02がバリアが通常兵器では破れない、破壊してもすぐに復元することを証明してるから、この二つはデフォだろう
CEの戦力でゾンダーを倒すならバリアごと一撃で葬らないとならないからNJC付き核ミサイル以上の攻撃手段はないと思う
532:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 12:56:16
>>529
でもパイロットは気合でビーム曲げたりできるぞ
533:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 13:33:07
運命のアレは近似ヴォワチュール・リュミエールのおかげだろ
534:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 19:41:14
で、コアはどうするんだろ?
やっぱりGGGにお任せするしかないのかな?
助けたがる人はけっこういそうだけど。
535:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 21:06:22
>>533
衝撃が自由刺す時エクスカリバーの先にビームが出てる。
536:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 21:14:10
レクイエム撃ったら跳ね返されチェンゲみたく月がバラバラになりそう
537:一尉
09/09/15 21:18:07
あの、そろそろ続きは
538:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 21:38:04
URLリンク(gyao.yahoo.co.jp)
539:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 21:40:45
>>535
勢いの演出だろ、これだから種厨は
540:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 22:06:58
実体剣であるエクスカリバー(ビーム刃があるのは側面だけ)がPS操行のフリーダムを貫けるのはおかしい
デストロイが実体弾であるレールガンまで捻じ曲げている描写もあるし、フリーダムがライフルを破壊された後逃げ惑う最中のフリーダムはまたライフルを持ってたりするし。
フリーダムがストライクになったりインパルスがストライクになったり、フリーダムにロックオンされると硬直するとか設定上ではありえないことを平気でやってるし。
まあ種の戦闘シーンは使いまわしだらけで修正がいい加減だったり、スタッフの都合という次元の話だから。
そんなものを劇中のパイロットの精神力の賜物だとかの引き合いに出されても困るわ。
541:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 22:10:32
陽電子ryって実弾も曲げられなかったっけ?
542:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 22:13:41
リフレクターの元がアルテミスの傘なら実体弾防いでも問題はないはず
543:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 22:51:27
>>541
ビームを曲げるのはゲシュマイディッヒ・パンツァー
DESTINY 32話
デストロイはこれと陽電子リフレクターの両方持ってる
544:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 22:56:30
ステラのデストロイはビームを曲げたりして初期設定では両方持ってるように書かれてる現在の設定ではリフレクターしか持ってない
>>542
実体弾を曲げる手段は登場していない
545:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 23:05:21
>>536
3将を倒さないとネオジェネやレクイエムは自滅の道具にしかならんか…
546:通常の名無しさんの3倍
09/09/15 23:08:01
>>542
アルテミスの傘の直径のハイペリオンは物理攻撃をふせいでたけど
陽電子リフレクターのMSは全部物理攻撃で倒されてるぞ
ビームシールドもグフのムチとかが透過してたから物理的には防げないみたい
547:一尉
09/09/16 18:59:44
そうえば漫画にも核搭載にしたな。
548:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 20:49:52
勇者王ガオガイガー DESTINY
第18話 『勇者 誕生』
月軌道上に現れたゾンダー《エヴィデンス-02》の内部から機械三将が、集った地球連合軍を眼下に望んでいた。
その内の一人髪を逆立てて顔に赤い隈取と体中に工具類を張り付けた機械三将レロウルが楽しそうな声をあげる。
「居る居る、どいつもこいつもゾンダーメタルの良い苗床に成ってくれそうだぜ~」
白目の部分まで真っ赤な目で髪の毛が銀色の鋼で出来ており、間接の隙間から炎を吹き上げている機械三将イグジスがイライラした口調で告げる。
「ええい、戦いを前にして何時まで待てばいいのだ。もう我慢ならん」
それを宥める黒曜石のような肌と金の鬣を持ち、顔には下弦の月のような裂け目の口があるだけの機械三将ナシェイル。
「それは《MOTHER》に聞きませんか?」
その声に反応したのか、三人の後ろにある球状の物体の中に髪の毛がケーブルで形作られ、閉じた両目の上下に分割線、線の両側にはリベットが打ち込まれている美しい女性の巨大な顔が浮かび上がる
「機械三将よ、この戦いをどう見ますか」
「色々な機械があって楽しそうだぜ。さっさと行って解体してえな~」
「あのような有象無象に係わるなど我慢ならん、全て破壊してくれる」
「中には強力な敵も居そうですよ?」
MOTHERの問いかけに各々の見解を述べる機械三将に満足げな微笑みを浮かべると出撃を命じた。
「お気を付けなさい。あの中には我々ゾンダーに対抗できる“G”の戦士が居るようです」
その忠告にはイグジスが鼻で笑って自信満々に答える。
「MOTHERに置かれましては御心配めされますな、かの赤の星の戦士もゾンダーの敵ではありませんでした。いわんやGの戦士などこのイグジス一人で充分」
「イグジス、自信があるのは結構ですが、油断していると足元をすくわれるでしょ?」
「そうだぜ、お前ただでさえ、怒りっぽいんだからよ」
「何だと如何にお前達といえども、侮られるのは我慢ならん!」
嗜めるナシェイルとレロウルに一睨みくれると、イグジスは一声残して壁に同化して姿を消した。それを笑いながら見送った残りの二人に、MOTHERがあまりイグジスをからかわないように言ってから出撃を命じた。
それぞれに返事を返して先程のイグジスと同様に姿を消すレロウルとナシェイル。
三人の姿を見送ったMOTHERは目に映る、光景の中にある一つの機体を見つめていた。
「この力、まさか」
その呟きは誰に聞かれる事も無く広間に消えていった。
549:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 20:51:11
現れたゾンダーは凡そ全高120m、全幅300m、全長900mの超巨体で鰭の部分から6枚の翼が生えた鯨の様な姿であり、その巨体に比例するように動き自体は鈍重に見えた。
「これよりあの固体をエヴィデンス‐02、通称EV-02と呼称する。この戦いに地球の存亡が掛かっているといって過言ではない、諸君等の検討を期待する。戦闘開始!」
月軌道宙域におけるゾンダー侵攻阻止作戦に集った地球側の戦力は、凱を始めとしたGGGの機動部隊に加えて地球の各国から集ったMS隊おおよそ200機である。その全ての機体にコメット・ベースより大河長官が戦闘開始を告げた。
EV-02は未だに胴の3分の1程がESウィンドウの中に残ったままで、後ろには後続の姿が見えない以上その数は1体にすぎない。勿論、敵の戦闘力を見た目で判断するのは危険だが、これを好機と見て凱が全員に攻撃開始を告げる。
「往くぞぉ! 皆ぁ!!」
『『『応っ!!!』』』
「OK! ディスクPセットON、俺も皆の為に歌うッゼ」
この凱が挙げた声に合わせて、GGGの機動部隊が吶喊した。一番槍を付けたのはやはり凱がフュージョンしたジェネシックガイガーであった。
ギャレオンは三重連太陽系のGクリスタルにおいて、プログラム調整を受け、本来の機能と姿を取り戻したジェネシックギャレオンへとその姿を変えていた。
しかしジェネシックは対ソール11遊星主専用に調整された機体であり、ゾンダーに対抗するには地球に居たときの状態の方が好ましい、しかし総合的な能力は本来の姿であるジェネシックである方が優れている。
そこで雷牙博士の手によって、ギャレオンのGストーン内に存在する対ゾンダー用のプログラムを再び起動、再調整を行い主動力源はジェネシックオーラを使用することでジェネシック本来の性能を発揮させながら、
対ゾンダー用には《素粒子Z0》と対消滅関係にあるGパワーを平行して使用できる様に生まれ変わったのが現在のジェネシックギャレオン、そして凱がフュージョンしたジェネシックガイガーである。
これは元々Gパワーがジェネシックオーラを基本にして緑の星の指導者カインの子ラティオ(天海護)の能力を解析して緑の星で開発された事と二つのエネルギーを制御する事が可能なエヴォリュダー凱の力が合わさって可能となった。
「ジェネシッククローゥッ!」
Gパワーを纏ったガイガーのジェネシッククローがゾンダーの顔に叩き込まれるがその一撃はゾンダーバリアに拠って一瞬遮られる。
ゾンダーバリアは一種の《レプリションフィールド》を展開する事によって、通常空間と反発し合う作用を利用した《ポテンシャルカスケード》と呼ばれる力場を形成し、
攻撃への防御を行なうものだが、この力場はより強い物理的攻撃を用いることで破壊する事が可能だ。
凱のジェネシッククローは、ゾンダーバリアの守りを突き破り《EV-02》に二筋の傷を刻むが、その傷は瞬く間に修復されてしまった。
また勇者達が放つ攻撃もこのバリアに阻まれ大したダメージは与えられない、一応は本体へと届く攻撃も在るものの同様に修復されてしまう。
「くっ、駄目かっ」
ゾンダーの再生能力は事前に予測していた物よりも大分強力であるらしい、凱達の攻撃でバリアが破られた瞬間に、周辺に集ったMSからEV-02に攻撃が加えられるものの此方も体の表面を焦がす程度で直ぐに修復されてしまう。
「ちょっと、ダメージが全部直っていくわよ!?」
「話には聞いていたが、予想以上の敵だ」
此方の攻撃が効かない事にMSパイロット達から悲鳴が上がる。大体からしてMSの攻撃はバリアに阻まれてGGGがバリアを破った僅かな時間帯しか届いておらず、集った機体数に比して飽和攻撃とまでいかないのも問題となっている。
ゾンダーに対しては直接攻撃による本体を破壊してからゾンダー核を摘出して浄解、若しくは破壊するのが最も有効な手段である。
その第一段階として機界文明の機動兵器が、ほぼ例外なく展開する強固な防壁であるゾンダーバリアの突破、無効化が必要とされるのだが、
ミサイル程度では通用しないこの防壁を突破しない限り、機動兵器でもあるゾンダーロボ本体、そしてゾンダー核に対する干渉は困難を極める。
550:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 20:52:51
「ならば私が、システムチェーンジッ! 三身一体、ビッグボルフォッグ」
ボルフォッグを中心としてガングルーが左腕、ガンドーベルが右腕にシステムチェンジして3体合体する事でビッグボルフォッグとなるのだ。
「メルティングサイレン!」
ビッグボルフォッグが両腕を広げて胸にある赤色灯がサイレンを奏でる、するとEV-02の周囲に張り巡らされたバリアが消されてゆく。
これがギャレオンの持つGパワーの振動によって作り出したメルティングウェーブの発振(ギャレオンロアー)によってEI-01が有する強力なバリアを無効化した機能を解析し、
ほぼ完全な形で複製に成功した、ゾンダーバリアを形成するポテンシャルカスケードを崩壊、無効化させる武装メルティングサイレンである。
バリアが分解されて消失した為にMSからの攻撃が直接本体に届くようになったことで、周囲にいるMS隊からの攻撃が漸く飽和攻撃と呼んでも通用する量になったことで加速度的に壊れていくEV-02。
しかし壊れた体は直ぐに修復していく為に、歩みが止まることは無い。遂にその全体がESウィンドウから抜け出して全ての威容を晒すと6枚の翼を大きく広げた。
「ZON・DER!」
音を伝えないはずの宇宙空間にEV-02の雄叫びが響き渡る。巨体から発せられたその叫びは集まった人間達に恐慌を起こさせた。
真正面から対峙する地球連合軍と集った凱を初めとした地球連合軍を睥睨するとEV-02はその大きく広げた6枚の翼から光を放ち始める。
「まずいっ避けろぉっ!」
凱の叫びと同時に、光る翼から無数のエネルギー光弾が放たれた。防御、回避行動を採る各機だが、避け損なった者が次々と光の奔流に飲み込まれてゆく。
それでも此処に集ったのは皆それなりの腕を持った者達である、撃墜された者はそう多くは無い。
「どうやら単にデカイだけって訳でも無さそうだな」
態勢を整え直す地球連合軍とGGG、それを前にして身震いするEV-02、両者の戦いは始まったばかりだ。
月軌道宙域で凱達が戦っている頃、天海護と戒道幾巳もまた戦いの渦中にいた。自分達はあの三重連太陽系でのソール11遊星主との戦いの後、二人だけで地球へと送られた。
しかし二人は本来自分達が帰るべき故郷ではなく、このCE世界へと現れてしまった、そして漂流する二人を救ったのは、クライン派に連なる者だったのである。
初めは子供の漂流者という事で大切に扱われた二人であったが、護がその生来の素直な性格から自分達の素性を話してしまった。
その話に興味を持ったシーゲル・クラインは二人を晩餐に招き、食事に睡眠薬を混ぜて意識を奪うと生体研究の素体としたのである。
そのまま研究材料とされてしまった護と戒道であったが、この世界に存在したゾンダーが発する素粒子Z0の波動によって、抗体としての二人の能力が瞬間的に増大した事で囚われていたシリンダーを内部から破壊する事に成功した。
現在はファクトリーからの脱出行の最中である。お互いに翼を出して狭い通路を飛行しながら出口を目指すものの、このファクトリーはクライン派の重要基地である、脱出が知れた時点で隔壁が降り、追撃部隊も出ている。
それと同時に疲労と何処へ向かえば脱出できるのかが分かっていない事が二人の焦りを生んでいた。
「だめだ、此処も塞がれている」
「どうしよう戒道、このままじゃ又捕まっちゃう」
「こうなれば隔壁を破壊して進むしかないか」
戒道の提案に頷くと両掌を組んで前に突き出す護と、右手を前に左手を上に翳す戒道。
「「はあっ!!」」
二人はGとJのパワーを衝撃波に変えて隔壁へと叩きつける、2度3度と攻撃を加えると隔壁に二人が通れるくらいの穴を開ける事が出来た。
「よし、行こう」
「うん」
551:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 20:54:33
再び逃亡に移る二人をモニターで眺めていたシーゲルは、その力を見て嬉しそうな声を上げた。
「ほほう、これは中々の拾い物だったようだな。性能も見せてもらった事だし、遊びは此処までだ。生きてさえいれば研究には支障無かろう、適当に痛めつけて捕獲せよ」
「はっ」
側に控えていた眼帯の女に指示を与えると、今朝から愛娘に会っていない事を思い出して所在を尋ねる。
「ところでラクスは如何した、姿が見えないが」
「ラクス様でしたらキラ様の為にミーティアを届けるとエターナルで出航なさいました」
「そうか、仲良き事は美しきかな。だな」
二人の仲が良いのはシーゲルとしても嬉しいことだ。次代のクライン派、否世界の支配者を生み出す二人なのだからと心底楽しそうに笑うシーゲルであった。
逃亡を続ける二人はその後も、幾つかの隔壁を破壊しながら進むと広い場所へと出た、其処には黒と紫に塗装されたズングリしたシルエットのロボットが製造途中の状態で置かれていた。
「ここは工場か、それとも格納庫か」
「でもこんなロボットがあるって事は、ロボットが出るための出口があるはずだよね」
工場ならばこのロボットを搬送する搬出口が、格納庫であればこのロボットが外に出るためのハッチが在るはずだ、辺りを見回す二人の耳に銃声が聞こえた。
「うわあっ」
「戒道?!」
護が振り向くと、右足から血を流して倒れている戒道の姿が飛び込んでくる、咄嗟にバリアを展開して駆け寄ると体を抱えてロボットの影まで飛んでいく。
隠れた二人の耳に銃を撃った人間達の声が聞こえてきた、どうやら生きてさえいれば、腕や足が無くても構わない等と言う物騒な事を口々に叫んでいる。
「大丈夫、戒道? 直ぐに手当てをしないと」
心配して話し掛けて来る護に戒道は首を振って見せた。右足の傷は銃弾が貫通したようだが、これでは走れない。飛ぶ事は出来るがこの傷では出血が激しいために何処まで持つかも分からない。
さらに今まで何処に居たのか分からないが、次々にこの場所へと人が集ってきている。足手まといの自分が一緒では護も捕まってしまう。そう判断した戒道は護に対して一人で逃げるようにと言った。
「行くんだ天海、ここは僕があいつ等を引きつける!」
「そんな事駄目だよ。二人で逃げるんだ」
「このままでは二人ともまた捕まる。それよりも君だけでも逃げ延びて助けを求めるんだ。君も感じているだろうゾンダーと戦っているこの反応は間違いなくGGGだ」
確かにゾンダーと戦うGパワーを感じる、それもこの慣れ親しんだ感覚は十中八九GGGの皆だろう。そこまで護一人で逃げてくれと、そう話す戒道に護も反論する。
「駄目だよ、怪我をした戒道を放っておけない。僕が抱えて飛んでいく」
「それこそ駄目だ、それに話し振りではヤツらも命までは取らないようだ。だから僕の事は気にしないで行ってくれ」
暫し見詰め合う護と戒道、どちらの意思も固いと分かる一瞬が過ぎ去り、折れたのは護であった。すっくと立ち上がると戒道に背を向けてハッチの方を向く。背中越しに戒道へと話しかける護。
戒道は今、自分の為に犠牲になろうとしている、そして今の自分達では二人で此処を脱出するのが難しい事も理解出来る、出来てしまう。
「絶対、絶対迎えに来るから、だから!」
「ああ、信じているよ。友達だからね」
「うん! 約束する」
護は自分の体を光に包み、叫びながらハッチへと突っ込んだ。この時、護の力は友達を置いて行かねばならない自分自身の不甲斐なさと、怒りによって最大に発揮されていた。
「うわあああああっ!」
護は大声で叫びながらエアロックの扉に激突すると大穴を開けて宇宙へと飛び出して行く、エアロックの扉は直ぐにシャッターによって塞がれたが、護が飛び去ったその後には数粒の水滴が残されていた。
552:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 20:55:34
その背中を微笑みながら見送った戒道は、震える足で立ち上がって護が飛び出した扉の前に陣取ると集った兵士に鋭い視線を向けた、すると黒い服をきた男が二人進み出てきた。
「おいおいもう逃げないのか、随分諦めがいいんだな?」
「ははっ、足を打ち抜いておいて逃げるも何も無いもんだろうが」
ゲラゲラと品無く笑い始めた兵士を前にして、戒道は護を逃がす為に時間を稼がねばならない、そして迎えに来ると言ってくれた友達を信じるからこそ真っ直ぐに前を向いて決然と言い放った。
「来るなら来い、此処から先へは行かせないぞ!」
その気迫に気をされる兵士達。戒道の孤独な、しかし誇りと友情に満ちた抵抗であった。
宇宙へと飛びだした護は全速力でGGGとゾンダーが戦っている場所へと向かっていた、戒道に逃がして貰ったからには、約束通りに助けを呼んでくる事が今の護にできる精一杯の事だからだ。
「待っててね戒道。直ぐに助けを呼んでくるから、それまで無事で居て」
決意を胸に宇宙を行く護の姿をモニターで見ていたシーゲルは傍に控えていた眼帯の女に向かってつまらなそうに呟く。
「折角のサンプルを一匹逃がしてしまうとはな、この失態には罰が必要だ」
そう言って女の前に立つと眼帯をずらして、吸っていた葉巻を瞼に押し付ける。ジュッという音と肉が焼ける匂いが部屋に流れる。
「行け、もう一匹は逃がすな」
部屋の外へ出た眼帯の女ヒルダ・ハーケンは眼帯の上から愛しそうに瞼を撫でる。この痛みがシーゲル様との絆、思い出すだけでイッてしまいそうだ。そこまで考えた所で頭を振ってから意識をやるべき事へと戻す。
「あいつ等、遊びすぎてしくじりやしないだろうね」
未だ騒動の収まらぬ場所へと足を向けるヒルダ、護と戒道が再び出会うには今暫らくの時間が必要となる。
護が戒道の援護によってファクトリーからの脱出を成し遂げた頃、凱達とEV-02との戦いは次の段階へ移行しようとしていた。
シン達MS隊もゾンダーとの戦いに身を投じていた、特にシンとスウェンの機体はGGGでの改造によってゾンダーとの融合が起こらないうえに、
武装にもGパワーが使われているので他のMSよりも有効な攻撃を与えられるのだが、与えたダメージが見る間に回復していくのを目の当たりにすると気が滅入ってくる。
シンのインパルスは現在ブラストシルエットを装備しているのでバリアが破られた時にケルベロスのビームを撃ち込んでいるが効いた様子が無い。
「くそっ、本当にこんなヤツ倒せるのかよ!」
悪態を吐きながらも攻撃を繰り返すシンにスウェンから通信が入る。
「落ち着け、俺達の機体に装備された《GSライド》はパイロットの精神状態で出力が変動する。熱く燃えるのと焦るのとでは違うぞ」
GSライドはギャレオンがもたらした数々のオーバーテクノロジーの中でも中心的存在である、命の宝石とも呼称される緑に輝く六角形の結晶体であるGストーンを触媒としたエネルギー抽出機関である。
このGストーンは無限情報集積回路であると同時に、結晶回路を利用した超々高速度の情報処理システムでありながら優秀なエネルギー抽出源でもあり、使用者の勇気に感応する形で更に莫大なエネルギーを発生させる事が可能である。
このように多くの特性を持つGストーンであるが、その基本的な性質は《対機界昇華反物質サーキット》という説明がもっとも端的であろう。
対機界昇華反物質サーキットであるGストーンはゾンダー達が放出する《素粒子Z0》とは反物質であり、対消滅する関係にあるGパワーと呼ばれるエネルギーを発散させており、ゾンダーとの直接接触ではエネルギー値の小さい方が消滅する事になる。
GGGのメカは基本動力としてこのGSライドを内蔵したGドライブといわれる動力機関によって、GSライドが抽出したGパワーを人間でいう所の血液にあたるGリキッドを媒体に機体各所に送り出すことでゾンダーとの融合を防いでいる。
その措置を施されたインパルスとノワールはEV-02との戦いでも融合を気にせずに、無論エネルギー総量ではEV-02の方が大きいので油断は出来ないのだが他のMSよりも戦える。
しかしダメージを与えてもゾンダーの特殊能力である高速再生によって回復されるので、此方の疲弊具合に応じてじわじわと気力が削がれていた。
553:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 20:56:50
一進一退を繰り返す戦いの中でEV-02が大きく口を開いた、その口中に赤く光る目が無数に出現した。
「なんだ?」
怪訝な声を出したシンの前にEV-02の口中から次々と新たなゾンダーロボが出現したのである。その姿は四肢を備えて盾を構えた人型、つまりMSに酷似していた。それを見た火麻参謀がディビジョンⅧ最撃多元燃導艦タケハヤの艦橋にて叫んだ。
「こいつ等は火星で吸収されたマーシャンだ!」
この叫びに全軍から動揺の声が上がる。事前の説明で人間がゾンダーとなる事は知らされていた。しかし現れたEV-02の姿は宇宙鯨であり、集った人間達にそれを感じさせなかった。
だがこれは間違いなくMSを基にして生まれ出たであろう姿をしている、それが一層の嫌悪感と恐怖を煽った、動きが一瞬止まる地球連合軍のMS隊にゾンダーロボ化したMSが一斉に襲い掛かる。
ゾンダーロボは当初はゾンダー全体を指すEI(Extra Intelligence(地球外知性体))のコードネームを振り分けられていたが、
今回は地球人がゾンダー化されるという事実を勘案してZONDER-ROBOTの頭文字を採ってZRのコードと番号が割り振られる事になった。
「うっうわあああっ!」
「くっ来るなああ」
恐慌を起こしたMS隊がZRの攻撃で撃墜されかけたその時、迫るZRの横から2機のMS緑と白の機体、シンの駆るブラストインパルスと黒い機体スウェンの操るストライクノワールが飛び込んで来た。
「やらせるかぁっ!」
「ふんっ!」
その一撃はバリアによってZR本体にはダメージを与えられなかったもののZRを弾き飛ばした事で友軍を救出する事には成功した。
「お前達は下がれ、こいつらの相手は我々がする」
「ゾンダーのバリアはその防御能力以上の衝撃で壊せるって習っただろ、離れて集中砲火してくれ」
通信を受け取ったMSは言われた通りにZRから距離を取って援護射撃を開始する。そこへ白と赤のザクも加わりZRが張るバリアの一点へと砲火を集中させた。
ビックボルフォッグのメルティングサイレンの効果範囲から離れているために完全には無効化されてはいないもの弱体化しているゾンダーバリアが軋みをあげる。
「これでえっ!」
ルナマリアの乗る赤いザクから放たれたオルトロスの一撃が遂にゾンダーバリアを貫いた、そこへブラストインパルスのビームジャベリンとノワールのMR-Q10フラガラッハ3ビームブレイドが襲い掛かりZRの四肢を切り離す。
「やったか」
「いける、こいつ等ならMSでも戦える」
MSでもゾンダーバリアを貫く事が出来る事が証明された、それを見たMS隊の面々が戦う気力を取り戻して戦線を構築していく。戦いは戦域を広げながら激しくなって行く。
554:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 20:58:12
マーシャンがゾンダー化したZRが出現した事で、月軌道の各所で戦闘が激化してゆくのをディビジョンⅨ極輝覚醒復胴艦ヒルメのブリッジにて見ていた雷牙博士が重々しく口を開いた。
「EV-02の中でゾンダーが生まれたと言う事は、奴の正体は自律が可能なゾンダーメタルプラントか若しくは原種に相当する上位種か、或いはマスタープログラムのようだの」
「まさか、Zマスターは我々が木星にて倒したはずです」
ゾンダーロボを生み出したという事は体内でゾンダーメタルを生成する事が可能という事実を見て、雷牙がEV-02の正体に対しての見解を述べると、コメット・ベースにいる大河長官からそれを否定する通信が入る。
ゾンダーとの戦いは熾烈を極め、原種との木星決戦では凱の実父である獅子王麗雄博士を失いながらの辛勝であった。
そんな多大な犠牲を払いながらも戦い続けた末に倒したのが全てのゾンダーを司るZマスターである、あれほどの敵が複数存在するなど考えたくも無い。反論しようとする大河に向かって雷牙は落ち着いた声で諭した。
「長官、ゾンダーが本来何の為に生み出されたか思い出してみたまえ」
言われて大河はゾンダーが生まれた経緯を思い出す。ゾンダーは本来、知的生命体のマイナス思念を解消すべく、三重連太陽系の紫の星で開発された知的生命体の脳に直接作用してストレスを発散させることが可能な自律ユニットであった。
これにより高度文明を築いたが故に退廃した紫の星の住民の再生に活用が期待されていたがマスタープログラムの暴走により、その性質を大きく変えて独自に増殖、進化を開始して紫の星を機界昇華し、緑の星、赤の星にも進攻を開始したのである。
「さよう、ゾンダーは人が生み出したシステムが暴走したものだ。そしてこれほど高度なシステムを作るならバックアップ、或いはプロトタイプが存在して然るべきと僕は思う。考えすぎなら良いがの」
雷牙の静かな声に大河長官以下、この話を聞いた者達の背中に冷たいものが流れた。
555:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 20:59:08
EV-02からZRが放出されて周辺のMS隊と交戦を開始したとき、凱は焦っていた。このCEにおいて確かに凱は戦った相手を倒してきた、しかしその相手は軍人であり、戦闘を挑んでくるのは相応の覚悟あってのことだ。
このゾンダー化したマーシャン達も元は防衛に参加した軍属の者達ではあるだろうがZRとして破壊活動を行なうのは、ゾンダー核にされているマーシャンには責任が無いのだ。
しかも此処には護も戒道も居ない、彼等を元の人間に戻す方法はあるのかと考えてしまった。
そこへ聞こえてきたのが雷牙の仮説である、これが事実ならマスタープログラムかも知れないEV-02を倒せば全てのゾンダーを止める事が可能なはずである。
凱がファイナルフュージョン出来ない今最大の攻撃力を持つのはマイクサウンダースのソリタリーウェイブである。
しかしエネルギーソリトンを発生するディスクXの量産体制は整っておらず、ここで軽々に使用には踏み切れないと判断して支持を飛ばした。
「竜兄弟頼むぞっ!」
『『『了解』』』
『『『シンメトリカル ドッキングッ!!』』』
「超ー竜ー神!」
「撃ー龍ー神!」
「天ー竜ー神!」
氷竜、炎竜の二人が超竜神にシンメトリカルドッキング出来るのと同じく、竜型ビークルロボである風龍、雷龍、光竜、闇竜の4人は各々のシンパレートが頂点に達した時、
シンメトリカルドッキングによって風龍が右半身、雷龍が左半身になった撃龍神と光竜が右半身、闇竜が左半身になる天竜神へと姿を変えるのだ。
「ぶちかませぇっ!」
「ダブルガン、ダブルライフル一斉射撃っ!」
「唸れ疾風、轟け雷光、双頭龍(シャントウロン)!」
「光と闇の舞!」
凱の叫びと共に超竜神、撃龍神と天竜神の最強の一撃がEV-02へと向かうが着弾する直前にEV-02の前に虹色に輝く膜が張られた。その膜に阻まれて三人の攻撃が完全に防がれてしまう。
膜が消えた後には新たに現れた一体のZRが存在した、その機体は先程表れたZR達とは形状が違う。水母の様な姿をしながらも平べったい頭部の下から伸びる6本の足は鈎爪を備えており、頭に着いている単眼が不気味に光っている。
「そう簡単にはいかないでしょ?」
「なにっ?!」
そのZRから言葉が紡がれる、ゾンダーでありながら言葉を話す事が出来るのはゾンダリアンになった者だ。
「ゾンダリアンまで居るのか?!」
「そーゆー事」
凱の驚きに答えるように凱の頭上からもう一体のZRが現れ、自身よりも巨大な剣を叩きつけてくる。
「ぐっ」
咄嗟に両腕のジェネシッククローを交差させて受け止める凱。その横に更に違うZRが忽然と出現してジェネシックガイガーを蹴り飛ばす、完全な不意打ちに防御が間に合わず無様に吹き飛ばされる凱。
「ガッ」
「隊長!」
吹き飛ばされた凱をゴルディマーグが立ち塞がって受け止めた。礼を言って体制を整え直すと現れた3体のZRを睨みつける。
新たに現れた2体の内一体はずんぐりした姿に4本の腕を持っており太い2本の腕には100mを超える巨大な剣を持ち副腕の指は一本一本がドリルやスパナ等の工具類になっている。
もう一体は背中に三角形の帆のような光の翼を張り、両腕、両足は灼熱に赤く輝いている。その証拠に蹴られたジェネシックガイガーの脇腹は融解して爛れてしまっている。
556:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 21:00:16
EV-02と凱の間に3体のゾンダーロボが並び此方の力を値踏みするように睥睨する。
「ははっ、色んな機体がいるぜ」
「この程度の連中ならゾンダーロボで十分だったか」
「こらこら、油断は禁物でしょ?」
「一応自己紹介するかあ」
「此処で死ぬか、我々の走狗に成る者に必要とも思いませんが?」
「フン、礼儀みたいなものだ。我らは機械三将、俺の名はイグジス」
「レロウルだ、お前ら皆解体させてもらうぜ~」
「ナシェイルです。宜しくと言うのも変ですかね?」
完全に此方を侮っているような余裕の態度を示す三体のゾンダリアン、これでゾンダー側の戦力はEV-02に加えて機械三将と名乗る三人のゾンダリアンと30機程のゾンダーロボという陣容になった。
当初予測していた戦力よりも大分増強されたといってよい敵に対して作戦参謀である火麻からポジションチェンジの指示が飛ぶ。
「撃龍神はゾンダーロボに当たって核を抜き出せ、超竜神とビッグボルフォッグはその援護だ。ゾンダリアンの相手はルネ、天竜神、ゴルディが何とかして押さえ込め、凱はその隙にEV-02を頼むぞ!」
『了解!!』
火麻の指示に従って、フォーメーションを変えてゾンダーの迎撃に当たる凱達、しかしそう簡単にいかないのが戦場である。
ビッグボルフォッグと超竜神の援護で撃龍神がゾンダー核を抜き出す事には成功するものの浄解出来る人間がいない為に暫くすると復活してしまう。それでもこれを繰り返しながらEV-02が倒されるまで時間稼ぎをしなければならない。
「私達は隊長達がEV-02を倒すまで、MS隊の援護と核の確保に努めよう」
「任せてくれ超竜神、俺達は決して諦めない」
「その通りです、隊長達を信じて我々は出来る事を続けましょう」
凱達がEV-02を討つまでゾンダー核を守り続ければ、ゾンダーにされた人達を元に戻す事も可能となる、それを信じて戦い続ける3人。
凱がEV-02へと向かう前にレロウルと名乗ったゾンダリアンが立ち塞がるが、ルネのメビウスリオーが間に入って進行を助ける。
「何処行くんだよ、俺と遊ぼうぜえ~」
「あんたの相手はあたしがしてあげるわ、フュージョン!」
掛け声と共にルネがフュージョンを行なうとメビウスリオーが変形してメカノイド・リオファーへと姿を変えた。
リオファーはガオファーをルネ用に改装したので細かい差異がある、コクピットブロックへと通じる胸部装甲には更に厚みがもたらされ、高速戦闘を得意とするルネの為に全体的によりシャープに成っている。
マスクもより女性的に改造されており、ヘルメット部の後ろから長髪に見えるエネルギーアキュメーターが流れ出る。
武装は腕に供えられたリオンクローと射撃用の手持ち火器であるメビウスショットが腰に2丁、大型のグレネード付ライフル1丁を背部に備えている。
この射撃武器はCE世界の手持ち火器を参考に作られており掌のプラグからGパワーを供給する事が出来るので弾薬の消費をきにせずに無限に撃つ事と威力の調節が可能である。
更に胸部装甲内にファントムリングの生成装置を装備しているのでファントムリングが使用可能である。
「リオッファー!」
「こりゃ美人さんだ。解体し甲斐があるぜえ」
「デートの誘いなら、もう少しムードってものを考えて欲しいわね」
鈍重な見かけとは裏腹な機敏な動きで巨大な剣で横殴りの一撃を加えてくるレロウル、その攻撃をかわして、両手にメビウスショットを構えて撃ち捲くるルネ。
「へへっ楽しくなってきやがった」
「見た目通りに頑丈みたいね、でも凱の邪魔はさせないわ」
対峙する獅子の女王と機械三将の戦いは激しさを増しながら続いてゆく。
557:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 21:01:09
天竜神は機械三将ナシェイルとの戦いに入っていた、しかしその盾の前に攻撃が通用しない。
自身最大の技である光と闇の舞を防がれている以上ナシェイルの張るシールドを破るのは遠距離攻撃では不可能、ならば接近戦に活路を見出すのみである。
「ダブル・リム・オングル!」
両腕のGパワー集束させたエネルギーソードを作り出して真っ向から切りかかるが、その攻撃もまた出現したバリアによって防がれる。
「彼方の攻撃では私の盾は絶対に破れないでしょ?」
「なるほど、この盾はゾンダーバリアとは違う性質のものみたいね」
ダブル・リム・オングルも防がれた天竜神は一旦距離を取るとフレキシブルアームドコンテナから多数のジャミング弾を発射する。
ナシェイルの周囲で破裂したジャミング弾によって視界は勿論の事、通信、レーダー、熱感知などの全ての外部情報から相手を孤立させる事ができる。
「これは?」
全ての情報が遮断された事で天竜神の姿を見失うナシェイル。
「彼方の盾は常に張られているゾンダーバリアとは違い任意に作り出すもの、ならば知覚出来ない攻撃ならば防げないでしょう」
「それなら全方位に張り巡らせれば済む話でしょ?」
自らを中心にしてバリアを張り巡らすナシェイル、しかし其処に天竜神の声が真後ろから聞こえてきた。
「そうね、でも初めからバリアの中に入ってしまえば関係ないわ」
「何時の間に!?」
ダブル・リム・オングルを振り抜いて切り裂こうとするが、寸前で形を自分の形を両腕に盾を持った金の鬣をもった馬頭、上半身は人間、下半身は軟体動物を思わせる4本の足が生えた姿へと変えたナシェイルが盾で受け止める。
「なるほど、油断は出来ないという事ですね?」
一撃を受け止めたナシェイルと天竜神が共に後方へと飛び退って距離をとる、再び激突する両者の間に火花が散った。
予想外の戦いと成ったのはゴルディマーグとイグジスの戦いである、高速で移動するイグジスをゴルディマーグが捕らえきれないのだ。
パワーならばゴルディマーグとて負けはしないが、その力を発揮しようにも相手を捕らええる事が出来なければ通用しない。システムチェンジしてマーグキャノンを使おうにも無重力では反動が強すぎて自分の体制を崩してしまう。
基本的にゴルディマーグはガオガイガーのサポートメカである、そのマルチロボのウィークポイントが如実に現れてしまった。
「くそっ、ちょこまかと動き回りやがって、正々堂々と組み合えってんだ」
「貴様如きには力でも負ける気はせんが、そんな戯言に付き合う気はない」
四方八方から攻撃を加えられて頑強さが自慢のゴルディマーグのボディにも無数の傷が刻まれてゆく、それを見た火麻は自分の失策を嘆いた。
「しまった、此処まで相性の悪い相手を選んじまうとはな」
すばやく頭の中で考えを巡らせる火麻、あのスピードに対抗できるのは凱、ルネ、それにボルフォッグくらいだろう、しかし凱とルネは交戦中でありボルフォッグを此方に回すとなるとメルティングサイレンの効果を失うMS隊に支障が出る。
「ちいっ、何とかゴルディマーグに踏ん張ってもらうしかないか」
「俺が行きます!」
火麻が結論を出そうとしたときシンから通信が入った、返答も待たずにゴルディマーグの所へと飛んでいくシン。
「おい小僧! くそっスウェン、小僧の援護に入れるか」
「すまん、此方も手一杯だ」
スウェンもZR相手に奮闘している、GSライドが装備されている上にスウェンの腕もあってかなり頼もしく、窮地にいるMS部隊を良くサポートしているのだが、その分周囲を囲まれて奮戦している。
「ええいっ仕方ねえっ、小僧の援護は白坊主と嬢ちゃんに任せてゴルディマーグは凱の援護に回れ。全員しくじるんじゃ無いぞ」
『了解!』
558:小話 ◆9NrLsQ6LEU
09/09/16 21:03:12
再度の変更に遅滞無くフォーメーションを組み直してシンのインパルスがイグジスに向けてケルベロスを放つ、その攻撃を難なくかわすとシンの方へ向き直るイグジス。
「俺の邪魔をするなど我慢ならん!」
「来いっ、お前の相手は俺だあっ!」
邪魔された怒りのままにシンへと迫るイグジス、背中に張られた三角の帆から光の粒子を撒き散らしながら高速で突っ込んで来るとその腕を振るう。あまりの速度に回避が間に合わず頭部から胸部を破壊されるインパルス。
「他愛無い、この程度か」
「まだまだっ!」
チェストを外したシンは直ぐに新しいチェストフライヤーとフォースシルエットを要求する、シンの要請に応えて射出されたチェスト、フォースを換装して戦闘能力を取り戻すインパルス。
「ほう、しぶとさだけはあるようだ」
「舐めるな、俺だってGGGの一員だあっ」
救援に訪れたレイとルナマリアを加えてイグジスと相対する、旧ミネルバチームの3人。
「俺達の攻撃ではヤツに決定的なダメージを与えられん」
「援護に徹するからちゃんと決めてよ。頼りにしてるんだから」
「任せろ、やってやる」
「いかに3対1とはいえどその内の2匹は雑魚か、侮られるのは我慢ならんと言ったあっ!」
舐められていると感じたイグジスは怒りのままに力を増幅させて両手両足から激しい炎を発しながらシン達に迫る。
迎え撃つシンの持つビームサーベルが俄かに輝きが増し太くなる。シンの気合に応えて内蔵されたGSライドが静かにその力を増し始めていた。
EV-02に向かった凱とゴルディマーグも果敢に攻撃をかけるが苦戦していた。
「ギャレオンロアー!」
ギャレオンロアーはゾンダーバリアを無効化する能力があるが、凱がサイボーグ体であった頃はメルティングウェーブによって凱自身にも多大なダメージを負わせるために使用出来なかった機能である。
それがジェネシックオーラの無限波動にすら耐えられるエヴォリュダーとなったことで問題無く使えるようになった、戦闘域にギャレオンの咆哮が響き渡りゾンダーバリアが消え去る。
その瞬間を見逃さず援護のゴルディマーグとEV-02に攻撃を仕掛ける、通常のゾンダーならば今のジェネシックガイガーでも充分なダメージを与えられるのだが、EV-02はその巨体に比例するように自己修復能力が高く、与えたダメージが瞬く間に回復してゆく。
「ならば、体の中に入って直接核を叩く」
「了解、行こうぜ隊長」
その言葉が聞こえたものか、今まで大きく開けていた口を閉じてしまうEV‐02、それに焦った凱が口をこじ開けると開いた口中にズラリとならんだ牙が撃ちだされる。至近距離からの攻撃をかわしきれずにダメージを受ける凱。
「うわあああっ!」
「隊長!」
ゴルディマーグに支えられて一端距離を取る凱、戦いは激しさを増しながら続いてゆく。