09/06/02 21:10:41
農家のお嫁さんが農作業にかり出されるうちに
自分の農園を持つようになるとか、
パン屋の奥さんが仕事を手伝ううちに
クッキーを焼いて売るようになるとか……そんな感覚に近いですね(笑)。
脚本を書く際には、子供の頃から読んできた
膨大な本の蓄積が大いに役に立っています。
さらに、子供が大好きで子供のことばかり考えていたことも、
子供向けアニメーション製作には欠かせない要素になったと思います。
流れに逆らわずに流されてきたら今の自分がいた……。
本好きだったこと、子供好きだったこと、
その二つがとてもうまく融合したんですね。
作品には「自分の子供にこれだけは伝えたい」と思うことを書いています。
それはたぶん母親が子供にする“寝物語”と同じだと思うんです。
母親って子供を寝かしつけながらいろんな話をするでしょう。
それもちゃんとした話じゃなくて伝えたいことを入れ混ぜて、
適当につくっちゃったりして(笑)、その延長なんでしょうね。
自分の子供にする寝物語をもっと広い子どもたちにしている感覚に近い。
ナンセンスでおもしろい寝物語の中に
生きるヒントになることも散りばめたいんです。