09/09/26 22:44:25
おサイコクズ野郎ユウナ、覚醒トール、勝ち気な魔乳、気持ち悪いキラ凸
ザクレロ楽しみにしてます
とくにエルと凶人二人が絡む描写が本当に気持ち悪い
961:機動戦士ザクレロSEED
09/09/26 23:17:05
了解
もうちょい待って
962:通常の名無しさんの3倍
09/09/26 23:42:58
やったーーーーーー!!!
963:通常の名無しさんの3倍
09/09/27 10:13:23
わかります。
>とくにエルと凶人二人が絡む描写が本当に気持ち悪い (ほど愛してる)
んですね。
964:960
09/09/27 12:58:52
>>691
お待ちしてます!
>>693
ユウナが本懐を遂げるのを今か今かとry
965:通常の名無しさんの3倍
09/09/27 15:23:50
>>964
とりあえず落ち着けw
966:通常の名無しさんの3倍
09/09/29 19:11:24
もうあったかもしれないけど
キラが最初にストライクに乗らなかったら。
マリューが一人でストライクを動かして、それからどうなるかな
967:通常の名無しさんの3倍
09/09/29 20:20:44
ジン相手に成す術も無く撃破されるか、機体を鹵獲されて捕虜になる
あとはクルーゼに陥落させられるとか
その後に待ち受けるのはエロゲ的展開しか思いつかない
968:通常の名無しさんの3倍
09/09/29 20:35:13
ああ、戦艦ごと敵に引き渡されて云々ですねわかります
969:こういう未来もあっていい ◆PnqS0Odl32
09/09/30 11:30:03
種死のアフターです。
どこに投下すればいいのかよくわからなかったので、もし未来がこうだったら、という解釈で、
このスレに落としたいと思います。
970:こういう未来もあっていい ◆PnqS0Odl32
09/09/30 11:30:54
第1章 それからの世界
1 ラクス・クライン
ラクス・クラインはプラントの議長室で寛いでいた。地球のナチュラルたちは武力をち
つかせれば首をひっこめる亀みたいなもの。二年前の戦争で地球の牙を抜いてしまった美
女はにっこりとほほ笑んだ。
彼女が着ている議長服は、色指定を彼女本人がしたお気に入りの品である。
黒、紫、ショッキングピンク―ラクスのセンスは田舎のヤンキーと変わりがなかった。
本人も自分のセンスが他人と相いれないらしいのは自覚しているが、好きなものを着たい
のだ。陣羽織にミニスカで、なにかおかしいのですか? 私服もフリルひらひらが好きだ
し、パーティに出るにはパニエを入れて膨らませたスカートのドレスでないと嫌ですわ。
まあ、こんなことは彼女の数多い特徴の一つでしかない。
地球人から最も恐れられている女性の特徴は、『まず決める、そしてやり通す』ポリ
シーである。目的のためには手段は選ばないの見本であり、善悪とか家族を思っての葛藤
とかとも無縁のスーパーレディだ。
国連総会でも、彼女に反論できる政治家はいない。だいたい国連本部は北米じゃなくて
オーブにあるのだ、この時代には。オーブの元首は、ラクスの親友と言えば聞こえはいい
が僕の一人のカガリである。頭が単純なので操りやすくてほんとうに素敵な方、とラクス
は高笑いした。彼女にはアスラン・ザラをつけてある。心が弱くて流されることしか知ら
ないおバカさんだが、プラントに置くわけにはいかないし、カガリのおもりくらいなら勤
まるだろうと思ってのことだ。
さて、本日の書類を読むといたしましょう。
ドアをノックしてイザーク・ジュールが入ってくる。彼はラクスを裏切れないラクス病
患者の最も重篤な患者である。机の上にどさっと書類が載せられる。
「多すぎますわ、それに―ラクスは書類をちら見した―議長決済でなく、委員長決済
の書類がたくさん」
「議長に目を通していただかないと不安だと、議員たちが申しますもので」
「決まりは守りませんと。この書類、持って帰ってくださいな」
彼女の笑みに逆らうことはイザークには不可能だった。
(まったくなんでもわたくしに頼って、無能ですわ、議員を総入れ替えしたらどうかしら)
コンピュータに質問したところ『ダメ』と大きくディスプレイに文字が浮かんだ。この
コンピュータの一存で彼女が議長の座を追われる可能性もあるのだから、ご機嫌をとらね
ばならない。
ラクスはコーディネーター故の天然フレンチネイルのように艶のある爪をもつ指で、
メールの処理を開始した。
971:こういう未来があってもいい ◆PnqS0Odl32
09/09/30 11:31:49
2 カガリ・ユラ・アスハ
「なあ、アスラン。今度の国連総会の件だが」
公私、軍と官僚を分けて考えられないおつむの持ち主であるオーブ首長国元首(首長が
前の戦争でアスハ家だけになったため)カガリ・ユラ・アスハは、執務室のマネキンのほ
うを見た。そこには首長服姿のマネキンと軍服姿のマネキンがある。彼女はこの二つとパ
ジャマがあれば生きていける人間だ。今悩んでいるのも国連総会のパーティ用ドレスの仮
縫いをしたくなくて、時間を引き延ばしているだけだ。
「国連総会に軍服は威圧感を与えるから良くないと思うぞ」
「でも私は小娘だと馬鹿にされたくないんだ。なら、軍服のほうがいいだろう」
「気持ちはわかるが―そうだ、首長服のデザインを変えたらどうだ? 確かに首長服は
大人しすぎる。昔と違ってカガリ一人なんだから。女性らしくてきりっとした雰囲気のも
のに」
アスランの言葉は服を作るのは面倒だと思っているカガリにも、魅力的に響いた。
「オーブ一のデザイナーを呼べ。私の首長服をデザインさせてやる」
ノリの良さになかば感心しながら、アスランはひとりごちた。
(オーブにきてからカガリのお相手ばかり。パイロットマークを失わないためだけにた
まーーーにモビルスーツに乗る生活……メイリンがいてくれなければ、うつになってた
な)
先日結婚した新妻の笑顔を思い浮かべる。彼女の親兄弟はこの結婚を良く思っていない
ようだが、必ず幸せにしてみせる、遺伝子の相性もいいから子供もたくさん作ると決めて
いる。彼女は政府のコンピュータオペレーター室長だったが、アスランとの結婚のために
地位を下げてパートタイムに仕事を変更してくれたのだ。毎日家に帰るといい香りがして
おいしい夕食。親友のキラ・ヤマトに毎日の献立をメールしていたら、一週間くらいで
メール受け取り拒否になってしまった。キラも心が狭くなった、はやく結婚しると思う。
今幸せな彼は、キラが2ちゃんの「嫁の飯がまずい」スレを熟読していることなんか知
らない。
972:こういう未来があってもいい ◆PnqS0Odl32
09/09/30 11:32:22
3 シン・アスカ
ネオデスティニーから見る地球は絶品だとシンは思う。今は部下を引き連れてデプリ戦
の演習の帰りだ。
プラントの夢だった月基地イシスも完成まであと少しだ。このプラントの喉元、生命線
ともいえる基地のモビルスーツ隊の隊長に就任したシンは、誇りを胸に部下をしごいてい
た。二年前の戦争を経験しているものはいいのだが、新兵はかっこよく戦おうとするきら
いがあるので、それを直させないと実戦で命を落とすことになる。シンは自分がモビル
スーツパイロットとしての才能と適性を持っており、デュランダル議長―この名前は禁
句だったが、シンには恩人だ―のデスティニープランが施行されていても、自分は今の
地位に就いていたと確信している。
唯一不満なのは、宇宙環境アセスメント法により、月面基地には地球の土の搬入が認め
られないので、花を水耕栽培で育てないといけないことだ。花を吹き飛ばす者に対して、
花を植え続けるのが彼の使命の一つだ。それ以外はミネルバの仲間もここに配属されたし、
ルナマリアとの仲は順調に進展して童貞も捨てたし、アスランから愚痴メールが来るのと、
ラクスのわがままで式典の色添えにモビルスーツごと呼び出されることが面倒な程度だった。
と、なにかレーダーに反応するものがある。かなり小さい物体がたくさん。流星群だろ
うが、予定外だ。基地に連絡を入れて、監視するように伝えた。
この発見で、シン・アスカとイシス基地の名前は歴史に残ることになる。
なぜならそれは流星群ではなく、宇宙クジラの大群だったのだ。
続く
973:通常の名無しさんの3倍
09/09/30 12:46:21
うおっ宇宙クジラktkr!
宇宙クジラネタはボツにするには惜しい設定だよな
アニメでも活用すりゃよかったのに
今後に期待
974:通常の名無しさんの3倍
09/09/30 16:23:41 IHkiDbgf
もしも宇宙クジラの化石がベムラーの死骸だったら
975:通常の名無しさんの3倍
09/09/30 18:02:55
イナズマイレブン!!
シン「さあみんな!練習しようぜ!!」
976:通常の名無しさんの3倍
09/09/30 20:17:19
>>970
GJ!
このラクス好きだww
977:こういう未来があってもいい ◆PnqS0Odl32
09/10/01 12:59:46
4 国連会議
会議場で黒にピンクと紫という悪の女幹部のような服を着たラクス・クラインを護衛す
る、白服の青年である。各国首脳陣からは恋人の尻に敷かれたかわいそうな天才パイロッ
トと、同情を受けている。同情するなら職をくれ、というのがキラの本音だったりするが、
まだまだオーブ以外の地球でコーディネーターが職を得るのは難しい。
で、議題なのだが、『宇宙クジラが月軌道に現れた件について』。
彼らは地球外で発見された微生物以外の最大の化石だった。天使と呼んで崇拝するカル
トもいたりして、ここは地球圏だから、どっかいって下さいと言えるような存在でもない
のだ。実際議場の外では羽クジラを守れ、保護しろ、プラントではもう宇宙クジラをとら
えて秘密裏に解剖しただの、宇宙クジラの肉が売られているだの流言飛語の嵐である。
なんといってもほとんどのナチュラルはクジラが好きである。海洋資源を食べつくして
も、頭がいいクジラならOK。人間はクジラなんて食べなくてもオージービーフを食べれ
ばいいのさheheheである。
「月の裏側に宇宙クジラが集まって二日。なんの連絡もないのは、彼らが知的生命体では
ないからではないか?」
東アジアの代表が言う。
大洋州連合の代表がいきりたった。
「あの宇宙クジラ、天使の美しい姿、我々人類など及びもつかぬ知性の持ち主に違いあり
ません」
「これがイシス基地から送られてきた映像ですわ」
ラクスがもったいぶってスイッチを操作した。スクリーンに羽のようなものの生えたク
ジラの形をした生き物が映し出された。宇宙服などを着ているようには見えない。宇宙空
間に適応した生物なのだろう。
「顎を見ると、プランクトンを食べる種類のクジラに似てますな。肉食ではなさそうで」
スカンジナビア代表が冷静に言った。
「天使はすべてを超越するのです。人類の罪を裁きに御使いが来たのです」
エキサイトした大洋州代表が泡を吹いたので、運び出された。
「とにかく彼らに接触をはかりたいとプラントでは考えています。その是非、接触すると
したら方法を考えるのがわたくしたちの役目ですわ」
ラクスがいいことを言ったのでカガリが拍手した。大西洋連盟代表はセリフがなくて渋
い顔だが、ラクスが提案しカガリが賛成する。それが国連総会だった。
978:こういう未来があってもいい ◆PnqS0Odl32
09/10/01 13:00:14
第二章
1 キラ・ヤマト
「それではよろしくお願いしますわね」
ラクス・クライン、声だけは美しい。
「なにを?」
鳩が豆鉄砲食らったような顔のキラに言う。
「宇宙クジラ調査、プラントの代表はもちろんあなたですわ。人材は好きに選んでくださ
ってかまいません。わたくしたちの始祖ジョージ・グレンが化石を発見したエヴィデンス
01とのファーストコンタクト、あなた以上に適任がいるとは思えません」
ラクスは派手な仕事をキラに回す傾向があるので、キラは陰口をたたかれてたりするの
だがしょうがない。相手は最高評議会議長様だ。恋愛関係だと皆が思っているようだがそ
うではなくて、同じ目標―世界を平和に―のために仕事しているわけだが、キラには
ほかの女の子が寄ってこないので、自然ラクスと付き合っているかのように見えてしまう。
アスランは愛妻弁当だ、夕食だとメールに写真を添付してくるし、こどもだと思っていた
シン・アスカもメイリンの姉のルナマリアとカップルで楽しそうにしてるし、ホーク夫妻
にもう一人女の子を産んで僕に下さいと頼みたくなる。
「あなたなら素晴らしい成果を上げると信じてますわ」
そういって、ラクスの歩いた後なら舐めかなないと評判のイザーク・ジュールを引き連
れて優雅に歩いて行った。
(なんで僕が……)
キラの人生で何度呟かれた言葉だろう。子供のころはよかった。コペルニクスに家族と
住みたい。ちょっとうざい友達がいたけどそれだけだった。なんでカガリを助けてしまっ
たのだろう。自分が救命艇に乗れば戦争とかかわりない生活が送れたのだろうか。
無駄なシミュレーションに浸っていたキラは、副官に引きずられてシャトルに乗り、プ
ラントに送り返された。
979:こういう未来があってもいい ◆PnqS0Odl32
09/10/01 13:00:43
2 宇宙クジラ調査隊
プラントに帰ると、通称宇宙クジラ調査隊(正式にはエヴィデンス01とファーストコン
タクトを試みる調査隊)には、志願者の山だった。無駄に学者の多いプラントだから、生
物学や宇宙学、言語学などの専門家はすぐにそろった。あとはザフトの中から通信の専門
家をメインにキラが思っていたよりずっと早く、調査隊は出来上がっていた。
イシス基地からは発見者の名誉にかけてか、いざというときの護衛の申し出が出ていた。
困ったなあと思いつつ、発見者のシン・アスカの名前を隊員に書き加えた。彼にも苦労し
てもらわないと自分が惨めになる。まあ、オーブでメイリンの手料理を食べさせてもらっ
て、アスランいつか殺すと一瞬でも思ってしまったほど、精神的に荒れているキラだった。
まあ月からシンが合流して、宇宙クジラたちがたむろっている月の裏側に向かったわけ
である。
戦闘のない任務にふてくされるだろうと思いきや、シンはルンルン気分で参加していた。
地球育ちでオーブの海でクジラを見たこともあるという少年は、宇宙育ちのキラよりずっ
と自然になじんでいたのだ。
赤い目に不服気な色が浮かぶのを楽しみにしていたのに、きらきら光る眼で、ありがと
うございますなんて言われてしまった。ちなみにラクスはシンの顔が大いにお気に召して
いて弟のように猫かわいがりしている。髭一本ない紅顔の美少年は得である。
何席かの宇宙船とシンのネオデスティニーが宇宙クジラのコロニーに接近する。
通信士がが、地球上の全言語であいさつの言葉を用意していて、それをプラントの科学
でできるすべての波長で発信した。
なにかレスポンスはあるだろうか? 彼らは電波をどういう風に感じるのだろうか?
『Hello, Buenos dias, Bon jourt, ニー好、Здравствуйте! 』
調査隊はかたずをのんで見守った。
980:こういう未来があってもいい ◆PnqS0Odl32
09/10/01 13:00:49
『テストでっか? 面倒なんで英語でよろしゅう』
電波が返ってきて再生される。大西洋連合の北米なまりの英語だ。
「……マジ? これ」
『まじもんやでパチモンちゃうで。地球の電波は木星まで来よるによって、言葉は覚えて
もたわ、hehehe』
「これがファーストコンタクトか……」
シンもつぶやく。まあ、全員の感想ではあった。
ふと、メインカメラの前を小型の宇宙クジラが横切った。モビルスーツに興味があるの
だろうか?
『こんにちは、お兄ちゃん』
かわいらしい声が響いた。ちょっと待て、通信の耳から入ってくる音と違うぞ。どっち
かというとマユの声を妄想リピートしてる時に近い。
『お兄ちゃんとは考えてくれるだけでお話しできるから』
「というと、君たちは思考が読めるのかい?」
妹声に弱いシンは、まじめに対応していた。
『ううん、お兄ちゃんは私たちとおなじ種を持っているから、お話しできるの』
「種……」
『頭の中にあるの』
「そうなんだ」
『あ、そろそろみんなのところに戻らなきゃ』
「まって、君の名前を教えて」
『名前って何?』
「個体を認識する記号」
『ああ、地球のテレビに出てくるやつね。わたしたちにはないわ。種で意識を部分的に共
有しているから』
「でも、次会えば分かるよね」
すがりつくようにシンが言う。
『わたしたちの認識力と記憶力は、地球の人たちよりずっと上よ』
名残げにしっぽを振りながら、マユ―シンが勝手につけた―は群れに戻っていった。