新人職人がSSを書いてみる 17ページ目at SHAR新人職人がSSを書いてみる 17ページ目 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト216:文書係 09/06/17 23:17:19 規制解除されましたので、以下3レス分続きを投下します。 217:文書係 09/06/17 23:19:10 公式出るまで脳内補完/機動戦士ガンダム00/短編小説パトリック・コーラサワー/「アロウズ離脱 その2」 ※本編は原作の補完を主眼としています。本編の後に出版される公式小説と内容に齟齬が生じた場合には、 後日文書係がまとめサイトにおいて、内容を改変する予定です。 >>199 パトリック・コーラサワーがカティ・マネキンに熱烈な好意を寄せ、ガンダムから彼女を守るという理由で アロウズに志願してきたことは、アロウズに籍を置く者なら上層部や士官たちはおろか、食堂や事務方の 職員でさえ知らぬ者はない。アロウズに来てこのかた、作戦行動中の公開ラブコールは自粛してなくなった ものの、普段の言動までは彼女といえど制しようがないのであった。 だが彼女はその艶聞を逆手にとり、彼の入室を公然と許していた。放って置けば一日中寝食を忘れ考えに 耽ってしまう彼女にとって、むしろ彼のような存在は気分転換になり、考えようによっては有難いのかも知れない。 しばしば彼が前触れもなく突然部屋に飛び込んでくることと、彼女の黙想が妨げられるのが難点といえば 難点だが、自分の目の届かぬところで彼が生命の危機に晒されることだけは何としても避けたかった。 作戦行動中も彼女の権限の及ぶ限りにおいて、尤もらしい理由をつけて側近く置き、残虐な作戦に加わらせ ないよう腐心していたのもそのためである。 これがエゴでなくて何なのだろう。彼女を清廉高潔と称える者があっても、その賞賛は痛烈な皮肉の刃となって、 カティの胸を刺すばかりだった。 世界中の紛争を早期解決に導くという信念に嘘偽りはないが、目の前で屈託なく笑う、愚かしいほどに無邪気で 純粋すぎる男の命も無下にはできないのも、また彼女にとって真実なのであった。 パトリックはそんなカティの思惑に気付く由もなく、鼻歌交じりにコーヒーを淹れている。 ――非常時だというのに、呑気な奴め。だが、この声は悪くない。 最初は聴くとはなしに聴いていたのだが、少し鼻にかかった、甘さのあるパトリックの声は、彼の母国語で 囁くように歌うと、実にしっくりと耳にくるのだった。 Ange d'or, fruit d'ivresse, 金色(こんじき)の天使 陶酔の果実 Charme des yeux, 魅惑のまなざし Donne-toi, je te veux, 許しておくれ お前が欲しい Tu seras ma maitresse, 俺の恋人になっておくれ Pour calmer ma detresse. 俺の悲嘆を和らげるため Viens, o deesse, おいで おお 女神よ J'aspire a l'instant precieux 俺は憧れる 二人幸せな Ou nous serons heureux: je te veux 大切なひとときを お前が欲しい カティに聴かせるつもりがあるのかないのか、恐らくはその日その時の気分で歌っているだけなのだろう。 歌い出しも冒頭からであったり途中からであったり、同じフレーズを繰り返していたりと、気ままそのものである。 しかしながら口ずさむのはきまって、恋の歌だった。この辺りは彼自身の嗜好と、民族性とによるのだろう。 普段伊達男を気取っているこの男も、それでも一旦戦闘となれば、時として狂戦士に変貌するのだから、 人というものは分らない。そういう時の彼は、まるで別人のようであった。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch