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横須賀市が募集した馬堀海岸４丁目用地のＡ地区（広さ約１・３ヘクタール）の活用事業者に
「サンフジ企画」（本社・東京都渋谷区）が選定された。20年の借地権付きで、２０１１年３月を
目標に日帰り温泉施設をオープンする。もう一つのＢ地区（同０・６ヘクタール）は応募事業者が
なく、同一条件で９日から再募集する。馬堀海岸４丁目用地は３月に供用開始した横浜横須賀道路の
馬堀海岸インターチェンジ（ＩＣ）周辺に位置し、海沿いを走る国道16号と接している。サンフジ企画
の事業計画書によると、掘削でわき出た温泉を利用した日帰り温泉施設を国道16号沿いに建設。無料の
足湯や地元特産品などを販売する市場・広場を整備する。南側の無料駐車場は約２５０台が収容
できる。Ａ、Ｂ両地区は当初、市土地開発公社から市が用地を買い戻して整備する予定だった。
しかし、財源確保が困難なため民間活力を導入する方式に変更。７月から両地区の公募を行い、店舗や
駐車場を条件にしたＡ地区はサンフジ企画１社が応募し最低制限価格（借地料月額３００万円）を
上回った金額で落札した。一方、店舗や住宅が条件のＢ地区は周辺住民との話し合いで住宅の場合
10メートル以下などの高さ制限などがあり、応募がなかった。再募集でも応募がない場合は条件の
見直しを迫られそうだ。
横浜港の港湾労働者を経て１９７２年にパリに渡り、独学で洋画家に転身した山川茂さん（84）＝
静岡県伊東市＝の自作展「戦後の横浜港油彩展―横浜開港１５０周年に合わせて」が８日、県民ホール
ギャラリー（横浜市中区山下町）で始まった。18日まで。入場無料。山川さんは横浜港で港湾運送会社
の笹田組に勤めながらも、絵画への思い断ち難く、40歳代後半になって単身渡仏。由緒ある「ル・
サロン展」で金メダルを獲得、78年にはパリの格式高いギャラリー「カチア・グラノフ」で初個展を
開いた。日本人としては藤田嗣治、荻須高徳に次ぐ快挙だった。当時、渡仏の支援をした藤木幸夫