【藤内】富山県の部落問題2at RIGHTS
【藤内】富山県の部落問題2 - 暇つぶし2ch372:名無しさん@お腹いっぱい。
09/12/12 05:18:59 UvAxzFPe0
ところで、『民族と歴史』の「特殊部落研究号」に、ほんのわずかであるがふれられてる、富山県氷見市(ここは一郡が一市に合併した)の部落についてふれてみよう。
この部落には藤原時代(960~1070年ころまで)に成立した、という伝承が残ってる。
この時代は、荘園の発達にともない、地方でも武士団の発生、領主制の成長といった、大きな動きがあらわれてきた時代でもある。
藩政期には、この部落に重罪人を収容するための牢がおかれていた。刑場もあった。
そのほかの仕事としては、皮革業と「隠亡」の仕事もあった。犬皮を大量に使用したためであろうが、「犬殺し」などの差別語も残ってる。
刑期を終えた人たちのうち、その土地にそのまま人たちは、正月に万歳、二月には初午、三月にはヒナ祭りというように、時にあわせてさまざまなものをつくり、町内に売り歩き生活をささえた。
いま、この部落へ足をふみ入れると、道路が急に狭くなり、袋小路になってしまう。
老朽家屋もたくさんあり、狭い木造家屋が密集する。下水も完備されていない。廃品回収業の家も何軒かあり、また、その業者のもとで働くひとたちもいる。
というように、現在も不安定な生活を強いられている。
ここには水平社の組織があった。年配の人は松本冶一郎を知っている人も多い。
部落の横を、かなり水量のある広い川が流れているが、川に沿って、いま新しい道路がつくられている。
火災になっても、部落の中に消防車は入れない。道路新設は防災上の要請でもあるのだが……。


新版 部落史を歩く‐非人系部落の研究(亜紀書房)
本田 豊(著)


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