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111 名前： 大学への名無しさん 投稿日： 02/07/03 02:42 ID:KUPOW7Rp
自分は映画が好きで、特に邦画の場合、ロケ地めぐりしたりもする。
広島県の、映画で有名な某市。海岸線近くまで続く山の、その斜面に
家が乗せてある、そんな印象で、「映画では趣があって良いが、実際に
住んでいる人は大変だろうな。」などと思った。
フェリーで対岸の島に渡った。その島の船着場近くのバスターミナルの
真ん中に、５メートルは有るかと思われる「部落差別をなくそう。身元調査
お断り！」等と書かれた四角柱状の看板（というのか？）が有って、東京出身
の自分は驚いてしまった。 その地域は、家の玄関に「身元調査お断り」という
ステッカーが、当たり前の様に貼られており、掲示板などにも「部落差別を～」という
差別反対ポスターが多く目に付いた。
ロケ地を探し迷ってしまい、どんどん山の上のほうに登っていった。
道幅も狭くなり、傾斜もきつくなってきた。（恐らく）廃屋が多い。
道と言うより、数十センチの隙間を辿って、行き止まりに在ったものは。
殆ど終戦直後そのままの、トタン張りのバラック小屋、敷地面積は３坪は
無かっただろう。 小屋の前に突き出たパイプから下水が流れていた。
４０才代と思われる女性の住人が、ちょうど小屋の前で何かをしていた。
こちらはカメラをぶら下げた、観光客の出で立ちだ。
一瞬目が合ったが、「こんな所、入ってくるんじゃない！」と言われたような、
そんな視線だった。