09/10/09 12:01:34 Q0vVrAgk0
私のような世代になると、若い人たちと会話したり議論したりする機会もなく
孫も買い物につきあってくれない年頃なので、この２チャンネルは楽しみの場
です。どうかご批判もあろうがお付き合いください。続き；日本への渡航
私のアボジは地名は聞かなかったが白頭山が大きく見えるところの出身。当時
は内鮮一体で、日本は大和民族を中心に五民族が共栄する帝国だと教えられて
いたとのこと。徴兵で陸軍に入り部隊長の推薦と血書志願で、朝鮮人でありな
がら憲兵になった。配属先は中国東北部国境付近で管轄部隊（兵）の軍法違反
や討伐部隊に同行したり書類作成が主で、日本内地はわからぬが、一般市民の
治安維持は警察の管轄だと言っていた。しかも憲兵隊と警察は仲良しとも仲が
悪いとも云えぬ仲とのこと。終戦時はすべての書類を焼き戦犯容疑がかからぬ
ようにし除隊して郷里に帰ったが親戚にまで親日と非難され、ソビェート軍に
通報されそうになったので、オモニとふたりで咸興から知り合いの漁師さんに
頼んで、対馬経由で北九州の海岸に深夜に上陸したそうだ。リュックの中身は
餅とお金とアヘン（薬にもなった）と憲兵隊で山分けしたライカカメラとモー
ゼル拳銃（今は無い）。アボジは必死だったがオモニは日本への逃避行にロマン
を感じていたようだ。ほとぼりがさめたら朝鮮に帰れると思ったらしい。かくし
て翌年に私が日本で生まれた。