10/06/01 02:19:04 eNisS9MH0
あるところにこんな御伽噺があります・・・
昔々あるところで成り上がった官僚OWDは金を湯水のように使って権力を維持して来ました。
従来のシステム慣例を破って閥の無い貧乏官僚を登用して自分の勢力に利用した。
そのやり方は、ソ連や中国の共産党そっくりのシステムで、タトムの主流派貴種たちには
忌み嫌われた。本来、外交官は毛並みの良いエリートが、いざ有事の際に有用な人質に
なるために育成される慣例だったのがOWD以降はそういったノーブレス・オブリージュ
の気質は全く失われ、機密費目当てに外地を転々としたがる成り上がり官僚が増えた。
彼は、皇室を恫喝して娘を入内させ、その条件として莫大な機密費の使途不明金を沙汰無し
にさせた。
それでも権勢維持にはまだまだ金がかかります。OWDの高潔なる人品骨柄に心酔して群がる
手下であるわけではないので、OWDの権力が高まれば高まるほど手下や手下から大本営発表
にかかる資金も必要なのです。そこで、彼は世界の政治経済を牛耳る最高位の秘密結社になんとかして会員と
して入会しようと画策する。娘の嫁ぎ先の莫大な資産にまだ手をつけるわけに行かないことがわかった
ので、ならばその娘のクレジットを最大限利用して秘密結社のリーダー格の某王室に接近する。
親子ともどもその国を訪問、接待させてそこで娘に念入りに因果を含めてリーダーの女王と交わす儀式に
臨むように命令するも、最後の最後で娘が恐れをなしたのかドタキャン。
最高位メンバーの夢も、儚く飛び散ったのでした。
その後も怪しげな人脈を使って錬金術に策を弄していたところに未曾有の金融危機、そして
支持政党の大敗によって大打撃をこうむり、そのショックで頭を病んでしまったのでした・・・。
(つづく)
※この物語はフィクションです。実在の人物、組織は架空のものです。