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外国籍取得し脱税、1097人を摘発 ／ソウル
ソウル市は20日、国内で税金を支払わず、海外に逃亡した1万6818人を調べた結果、
外国籍を取得後、外国人登録番号で身分をごまかし、韓国で経済活動をしていた
脱税者1097人を摘発したと発表した。追徴税額は13億ウォン（約9730億円）に達した。
ソウル市の江南地区に住む男性（52）は、2006年に京畿道南楊州市のマンションを
6億ウォン（約4490万円）で売却した後、譲渡所得税の10％に相当する住民税1029万ウォン
（約77万円）を支払わないまま、財産を処分し、翌年移民した。しかし、その後国内に舞い戻り、
外国人登録番号で生活しながら、高級外車を乗り回すなどしていたことから脱税が発覚した。
ソウル市の税務当局は、国外移住者の追跡調査を行い、この男性が外国人登録番号で取得した
乗用車を差し押さえ、今年5月に税金滞納分を全額徴収した。
別の男性（55）も取得税、自動車税、住民税など41件の税金を支払わずに出国し、
外国籍を取得後、韓国に入国し、外国人として出版業を営んでいた。税務当局はこの男性の父親が
外国人に財産を相続したのを不審に思い、調査を進めた結果、被相続人が外国に帰化した息子
だったことを突き止め、税金の滞納分687万ウォン（約51万円）を請求した。
ソウル市の税務当局担当者は「国外移住による税金滞納者は、納税督促が困難な上、
外国に所有する財産が発見されても、国内法では処分が不可能で死角地帯が生じている」と述べた。
税務当局は、外国人登録番号と住民登録番号の生年月日を比較し、滞納者を追跡した結果、
国外移住滞納者1万6818人のうち、26.5％に当たる4455人が外国人登録番号を取得し、
韓国で経済活動を行っていることを確認した。
このうち、本人所有の財産が確認され、現在韓国に居住している1097人を摘発した。
記事入力 : 2010/06/21 10:57:27
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