10/02/17 12:41:29 hVje+CTL0
(>>2 からのつづき)
■過去の遺産と社公両党との連立で延命も・・・
一方で、自民党は政権政党ですから、過去の遺産を食いつぶしながら延命した。「与党のうまみ」 で
人々をなんとか引きつけたのです。そして、自民党は、1993年にいったん野党に転落したものの、翌年
すぐに日本社会党を引き込んで政権に復帰。それは、当時の自民幹部が「野党では自民党が空中分解する」
と危機感を抱いたからです。
その先頭に立ったのが、森喜朗さん、亀井静香さん、小泉純一郎さんらでした。(21世紀に入り、亀井さ
んが小泉さんに自民党を除名され、旧田中派出身の小沢さんと組んで自民党を倒すことになったのですが。)
自民党は社会党の生き血を吸い尽くした。社民党は吸い尽くされた状態で1998年連立を離脱。参院で自民
党は過半数を割ってしまった。1999年には公明党を連立政権に引き込み、その後10年間、政権を維持し続
けたのです。その間、小泉純一郎さんに「自民党をぶっ壊す」などと叫ばせるなどして、人々をひきつけた。
さらに末期には、派遣法の緩和(労働コストの低下)、アメリカ国債購入、円安誘導などでトヨタをは
じめとする製造業大手による対米輸出を支えることに血道をあげた。これにより見せかけの好況を演出
したが、2008年9月のリーマンショック以降、破綻しました。
かくて、自民党は、ついに2009年8月30日の衆院選で陥落したのです。 (つづく)