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参院選後に3つに分裂? 自民党のゆくえと政界再編
自民党は、日本社会党が1995年の参院選後に3分裂したのと同じように、参院選後に3分裂するのではないか、
と思います。
自民党は、そもそも、「冷戦と高度成長を前提に、反共を旗印とした利益分配団体」 と位置づけられます。
しかし、高度成長は1973年のオイルショックで陰りが見え、1980年頃には終了していた、とみなせます。
そして、1991年のバブル崩壊以降はまさに低成長、マイナス成長時代だった。
冷戦は、ご承知のとおり、1989年に終結しました。従って自民党の存在意義は、遅くとも1990年前後には
なくなってしまった。1989年に自民党が参院選で惨敗したのは消費税やスキャンダルもありましたが、農
業の自由化で農村の反発を買ったこともありました。このころから、自民党の利益配分団体としての機能
が怪しくなっていたのです。
■先に沈没した社会党
1980年代は、世界的には新自由主義が欧米を席巻していました。サッチャー(イギリス)、レーガン
(アメリカ)などなど。しかし、1990年代に英仏独で相次ぎで社民党ないし労働党が政権を奪還していま
す(ただし、政策の中身は社会主義ではなくブレア英首相が提唱していたような、いわゆる「第三の道」
でした。)そういう意味では、日本は1990年代には、社会党が自民党に取って代わるべきだった。
しかし、残念ながら、日本社会党は、ソビエト的な社会主義の残滓を引き継いだ政党でした。日本共産党
が中国ともソ連とも北朝鮮とも険悪だったのと対照的に、社会党内には親ソビエト派が多かった。インタ
ーネット上で若手自民党支持者の方々が、社民党について、昔から韓国よりだと勘違いし罵倒しているの
を見かけますが、日本社会党は、ソ連・北朝鮮寄りでした。その上、支持基盤の労組も新しい状況に対応
できていなかった。だから、ソ連崩壊後、自民党よりも先んじて社会党が低落してしまったのです。
(つづく)