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体色変化あるか、霞が関のカメレオン
半年前まで、酒を飲むと「民主党は本気で(局長級以上の)辞表を出させるのだろうか」といった反発
や疑心暗鬼一色だった霞が関の官僚たちも、民主党政権発足を目前に、平静さを取り戻したようだ。
「まあ、なるようになれ!ですな」。真意はともかく、こう話す経済官庁幹部は"誠実"なほうである。
「われわれは、これまで自民党が失敗した時の言い訳を考えてきた。今度は民主党の政策の失敗の理由
を考えてあげないと」。そううそぶく中堅官僚もいるという。
「官僚はカメレオン。主人が替われば、新たな主人の色に身を染める」(ロンドン大学のジョージ・ジ
ョーンズ名誉教授)というが、半世紀以上にわたる日本の「政」と「官」の関係が、政権交代で本当に
大きな変化を見せるだろうか。
このところ、官僚の駆け込み「天下り」が止まらない。農林水産省所管の独立行政法人などで、9月
1日付けのOBの「玉突き人事」が明るみに出た。「天下りの全面禁止」を掲げる民主党政権の発足
前にした、駆け込みに違いない。
最近報じられただけでも、文部科学、国土交通、経済産業省などで天下り人事があった。権益維持に、
なりふり構わない姿が浮かび上がっている。個々の官僚の質や志はいろいろだが、いざ官僚組織とな
ると狡猾(こうかつ)で、責任回避と権益の維持に貪欲(どんよく)であることは否定しようがない。
(つづく)
(2009年9月14日 読売新聞)URLリンク(www.yomiuri.co.jp)