09/09/08 22:24:34 itrUxzAB0
>>573
5リットルは最低量と考えてください。
科警研の燃焼試験資料を参考にして推定したのですが、
それによりますと半径60cmの円形・深さ2mm、灯油容量は約2.3リットルという条件で
90パーセント燃焼時間は約90秒。盛火時間(もっともよく燃えている時間)は約50秒です。
本事件の場合、液面1㎜で溶解したアスファルト面をカバーするだけで1リットル以上が
消費されてしまいます。これに火を点けても上記条件の半分ていどの数十秒ていどで、
消えてしまい、アスファルトを溶解させることはほとんどできません。
舗装用アスファルトは耐熱性があり、外部の熱源がないと自然鎮火してしまいますので、
溶解するまで加熱するためには、継続して燃焼するためにさらに燃料が必用となるのです。
盛火時間を1分弱延長するだけで1リットルの灯油が消費されてしまいます。
また検索した限りでは過去に焼身自殺(既遂)で使用された灯油の量としては
今回の事件がほぼ最低量で、これ以下の量で死亡にいたったケースはほぼ見あたりません。
多くは18~20リットルのポリタンクなど大容量の容器が使用されています。
ある女性の焼死事件ではペットボトル4本が使用されましたが、中身はガソリンでした。
最近ではガソリンスタンドでホースから出る灯油を直接浴びたというケースさえあります。
これらの事実を総合すると今回の事件でアスファルトを溶解させ、なおかつ人相着衣が
わからなくなるほどまで焼損・焼死するには5リットルでぎりぎり足りるかどうかと
いうところだと思われます。