09/09/08 18:29:54 yRV8zFJT0
うちは友達を連れて来い、連れて来いって煩かった。
でもそれは「もてなし上手な理想のお母さん」の役どころが欲しかったからだと思う。
だけど、下手なんだよ、「もてなし」が。
友達が来ると、お茶を持ってくる。それきり部屋にずっと居座る。
すごくにこにこして、ずーっとそこに座ってるんだよ。立つのは飲み物が空になったときだけ。
それから、おかわりとおやつ持ってやってきて、またずーっと座ってるの。
にこにこ笑って。
相手が男でも、女でも、複数でも単数でも同じ。
初回は友達もとくに気にとめないんだけど、以後もずっとそうだから、だんだん
「…お母さんがね…あれはちょっと」と、来なくなる。
高校、大学ともなると家を行き来するより外で会うことのほうが普通になる
というのもあったけど、稀に大学の友達が家に来てもそんな感じだった。
大学のとき一人はっきりした子がいて「勉強の邪魔です」と言ったら
笑えるくらいはっきりと顔色を変えてうろたえながら出て行った。
私が言っても「あらあら、まあまあ。この子ったら…ごめんなさいねぇ」
なんて言いながらにこにこ居座ってたんだけど、他人に言われると堪えるらしい。
その晩、「邪魔だったかしら」と聞くから
「もう10年以上、ずっと邪魔だって言い続けてきたけど?」って答えた。
それでも就職後も変わらなかったよ。
私の彼たちが家に来るときもずーっとにこにこ居座って
場合によっては私の存在がないみたいに振舞うんだよね。
結局のところあの人は、誰に対しても「最低限、私(娘)以上のポジション」が欲しいみたい。
特に男性にたいしてはそれが顕著。
「娘はどうでもいいけど、その母がとてもいい人であの人に会いたいから家に来る」
とか、そういう幻想を見ていたらしい。
アホかと思う。