09/09/03 01:54:54 Kgb0gL5CO
>>905
理屈っぽい話で恐縮ですが…
一口に犯罪といっても、他人の命を奪ったり身体を傷付けたり、財産を侵したりするのは、基本的に悪いことであり、どの時代でもどこの国でも厳しく罰せられるのが普通です。
しかし、その国や地域の政策や方針に反したり逸脱するといった行為については、法律で明確に禁止され、さらに罰則が定められてはじめて犯罪となるのです。
カルデロン両親は、他人名義パスポートの不正使用、長期にわたる不法滞在、それに働いてはいけないのに工事現場での労働で多額の収入を得ていました。
これらの行為は、いずれも法律で明確に禁止されていて、違反した場合は罰則が適用されます。
たしか母親のほうは警察の職務質問がきっかけとなって逮捕され、執行猶予はついたようですが刑事罰を受けたはずです。
だから警察署では被疑者として扱われ、裁判所では刑事被告人と呼ばれたと思います。
しかしたいがいのケースでは、たまたま逮捕されても刑事手続きには至らず、そのまま国外退去にされてしまうようです。
裁判にかけて刑務所に行かせても社会復帰するわけではなく、見つかり次第強制的に国外に出してしまったほうが効果的だからです。
不法滞在者たちも、裁判を長引かせてその間に既成事実を作り、本国に帰りたくないと駄々をこねたりしますから、とっとと帰してしまうほうがいいのです。
したがって、犯罪者とか容疑者とか言われる前に日本からいなくなってしまうのが通常なのですが、あの一家の場合は最後の最後までごねたという経緯があります。
それから彼らの支援者たちは、そもそも一家を受け入れようとしない今の政策や制度が間違っているとか、単なる形式犯に過ぎないとか主張しています。
法務大臣がウンと言えば特別な許可がもらえるのだから、どっちにも転がるようなものを犯罪と呼ぶべきではないとも言っています。
たしか「不法」滞在という表記は犯罪を連想させるので、「非正規」滞在とか「超過」滞在と呼んであげましょうとか提唱していましたね。
でも、カルデロン両親がやったことを子供の存在だけで赦免することは、マクロの視点からは国益を損ねているわけです。
満足しているのは、大金を本国に持ち帰った彼ら一家と、政治的プロパガンダに成功した支援団体、それに視聴者を感動させたと思い込んでいる大手マスコミ…