09/08/24 00:19:04 tSKuWnlD0
>>818
既に２０年前にこういう事態になることを予告していた著書がありました。
「労働鎖国」のすすめ－外国人労働者が日本を滅ぼす（ＰＨＰ文庫） 電気通信大学教授・西尾幹二著（平成元年９月刊行）
私の判断からすれば、（外国人労働者の）受け入れはヒューマニズムでもなければ、発展途上国の経済と民生に必ずしも有効に寄与するものでもない。
もちろん、たとえばフィリピンで職を得られないある青年がいたとし、彼が日本に迎え入れられたお陰で彼の一家が飢えから救われたとするなら、
それはその限りでヒューマニズムであり、その一家の経済と民生に日本が寄与したということはあらためて言うまでもないだろう。
そういう青年が一人や二人なら問題はない。千人でも、あるいは一万人でも、問題は何とかまだ切り抜けられるかもしれない。これは数量が質を決定づけている。
よく考えていただきたいのだが、日本の外にいる何億という貧しい人々を、全部日本が引き受けることはそもそも不可能である。
だとすると、日本に来て働きたい何千万、何億という単位の人々の中から誰を選び、誰を拒否するかを一体どうやって決めたらいいというのだろう。
そうなると、日本に来られる者とそうでない者との帰国後における不公平、不公正は、きわめて著しく、日本政府の関与し得ないところで、
日本が送り出し国に経済的混乱と道徳的頽廃をもたらした責めを負わなくてはならなくなるだろう。
日本に入国が可能なのは、その旅費だけを考えてもアジアの最貧層ではない。テレビで栄養不良から足が痩せ細り腹が出たかわいそうな子供たちを見て、
ああいう子の親たちを日本に迎えて働かせてやろう、と、同情だけで考えるような日本人が少なくないが、悲しい哉、その誠意は通らない。
ああいう子の親たちを本国で圧迫し、搾取している側の人間が日本に来る、とむしろ考えたほうがいい。