09/08/22 22:38:15 0i67axmPO
>>817続き
ある制度に欠陥があったり運用を誤ったために、特定の個人が被害を受けた、救済しないといけない…といった報道ならば趣旨は理解できる。
刑事裁判で犯人と断定され長い間刑務所で服役させられた後に、証拠がいい加減で無実だった…何て可哀想な人なんだろうと同情したくなる。
今回の事案は、日本での滞在や稼働が本来認められていないにもかかわらず、「出稼ぎ」を目論んだ夫婦がとんでもない行動をとったことに端を発する。
ブローカーに金を払って他人名義のパスポート（しかも本物）とビザを手に入れて、短期間の親戚訪問目的と入国審査で嘘をつき、
夫婦それぞれの両親や兄弟姉妹と徒党を組んで不法滞在がバレないように、住家を転々とし仕事を融通し合いながら、ある地域に住み着くようになった。
１０数年間見つからなかったのはおかしいとの指摘もあるが、パスポートが本物で審査を通ってしまい、偽名による外国人登録で取り締まりを煙に巻いたのだろう。
カルデロン夫妻の親兄弟は、何人かは国外退去となり何人かは日本で亡くなり、そして二人は日本人と結婚したことで不法滞在が赦免されたのである。
それでも、この夫妻は不法滞在の立場を十分承知しながら出稼ぎを続け、父親は解体工として月額３０～５０万円の収入を得て本国に送金までしていた。
そのうち不法滞在のチェックを経ることなく小学校の就学通知が送付されたことから、市役所から定住が認められたと誤解し、帰国する気も失せたようだ。
さて、こうした事実で果たして制度上の問題や欠陥があったというのか。一家に対する退去命令に違法性はないとした裁判所の判断が間違っていたというのか。
義務教育ではないけれど、子供が学校に通い出して日本語しか話せなくなったら家族全員の不法滞在をチャラにすべきだと言いたいのだろうか。
それともカルデロン一家だけはマスメディアに晒されて有名になったから、どうしてもハッピーエンドで終わらせたくて特別に面倒を見ろというのか。
不法入国や不法滞在の原因を作ったほうの所業を明らかにしないで、子供だけ日本に残りひたすら寂しさを堪えているとか両親は本国で失業中で辛いとか、
残酷さややりきれなさといった結果だけバイアスをかけて伝えても詮無いことだし、報道を受け取った側の反応を見てもそのことは明らかではないか。