10/03/19 03:25:03 0
おっぱい鷲掴み。
俺はそう短冊に書いた。七夕の、笹につるす願いを書く短冊に、マジックペンでそう書いた。
勿論恥ずかしいので名前は書かない。しかし思いは込めた。この思いが届きますように。
この願いが実現しますように、と。
どうして俺が七夕の短冊などを書いているのかと言うと、地元の商店街の余興みたいなものに
つきあっているからだ。商店街通りの中ほどにある駐車場の近くに、大きくて立派な笹が一本
たてかけてあり、その隣の机の上に短冊と筆記用具が置いてあって「ご自由にどうぞ!」と書いてある。
「ニンテンドーDSが欲しい」「背が伸びますように」「世界人類が平和でありますように」なんて願いの書かれた
短冊を掻き分けて、できるだけ目立たない位置に俺は自分の短冊を結びつけた。
昔は、学校にも行かず働きもしない人のことをプー太郎といった。今では、それをニートと呼ぶ。
俺はニートだった。去年の四月から行くはずだった会社から内定を取り消され、
何とかなるさなんて思っているうちに、再就職も出来ず歳だけかさねてしまった。
こんな感じかな