09/12/20 23:24:44 0
635の続きです。
春香が雪歩を虐める側でないのがこのスレ的に変かもしれないが許してくれ。
-とても平和な765事務所-
「おはよ、春香」
「はい、おはようございます、プロデューサーさん」
いつもの朝の挨拶。
毎日顔を合わせているのに、その顔を見つめるだけで春香の頬は紅色に染まる。
「春香、調子はどうだ?」
「プロデューサーさんと一緒なら、私はいつでもバッチリですよっ!」
「俺もだよ、春香」
そう言って春香の大好きなプロデューサーは頭を撫でる。
わかりやすいほどにラブラブで。
そう、天海春香のくせにプロデューサーに告白してOKをもらったのだ。
(これはひどい原作レイプ設定!!)
「おはよう諸君。仲良きことは美しきことかな。
まぁ人目を少しは気にしてほしいものだがね」
社長が入ってくると、それまで熱い視線をかわしていた二人はあわてて目を背ける。
「おほん。ところで昨日から萩原君が家に帰っていないらしいのだが、君達何かしらないかね?」
「え?」
二人は驚いた。昨日までは普通に一緒にアイドル活動をしていたのだ。
「仕事が終わってから、普通に帰ったんですけど…確かに心配ですね」
天海春香。今現在病院の地下室で監禁されている雪歩と同じアイドルユニットのメンバーである。
お菓子作りが好きで、雪歩がもってきたお茶と一緒にお菓子を何度か食べていた。
「変な事件に巻き込まれてなければいいんですけど…」
春香の顔に不安の文字。
「天海君も人気アイドルなのだからね。気をつけたまえ」
「大丈夫です。春は俺が絶対に守りますよ。そして雪歩もそのうちひょっこり765事務所に戻ってきますって」
「プロデューサーさん…」
「そうだな。萩原君も天海君も765プロの大事なアイドルだ。この私も何かあれば全力でサポートする!!」
雪歩の状況とは打って変わってこの事務所は平和だった。
世の中には一人の男がどうあがいても救いようもない絶望があることも知らずに。