09/06/04 13:30:29 P
回転寿司が好きだ。
グルグルとあくなき回転運動を続けるベルトコンベアー式のつけ台を見ていると、
一生神経過敏の呪われた回転木馬に無理矢理乗せられて、
高度に発展しすぎたテクノロジーと近代資本主義のゆく末を見ているようで、
「嘔吐」のロッカンタン君のような生命のめまいに襲われる。
と同時に流されているのは寿司ネタの方ではなくて、自分の方であり、
つまり一見動いているように見える累々と群れなす寿司ネタの数々は
実は未来永劫、現在過去未来どの時点においても完全静止しており、
実は流されているのは自分の方ではないかなどと、
近代社会における個人、現存在の疎外状況なるものに思いを馳せ、
ちょっびり切なく、しかし良く考えると、
どの一瞬たりとも地球が自転と公転を続ける限り、
私が流されているのはれっきとした事実、客観的正解!であるということに、
やっと最近、この春になって気付き始めた原翔48歳の春である。