09/07/17 16:15:44 0
765プロが倒産した後、家に居場所がないとかなんとかで、千早は俺のアパートに転がり込んできた。
なんだこいつ。職失ってバイトでギリギリ生活してる俺をなんだと思っていやがる。
確かに昔プロデュースはしてやったし、そこそこのアイドルには育てた。
しかしやたらと歌いたがるし、休みの日だってわざわざ俺のところまで来て歌を聴かせに来るんだ。
休みの日まで歌ってるんじゃねえ、ゆっくりしてろよ。
…まあ、昔のよしみもあるし、少しの間なら我慢するか、と泊めてやることにした。
それでウチに居座るんだったら何か役に立てと家事をやらせてみたがまるで駄目。
「本当になんもできねえなオマエ」
「………」
「学校も中退しちまってよ。その上家事もできないとか…お先真っ暗だぞ」
「………」
それでも一生懸命って態度を捨てようとしないから腹が立つ。
無能加減に我慢できなくなって蹴りを入れてやったら一晩中ぐずり泣く始末。
バイト終わって夜遅く帰っても夕飯用意して待ってたりとか。女房気分ですか。
「…その上、飯がマズいんだよ」
「す、すみません、あ、あの、私…」
だが、そんな千早でも少しは役に立つことがあるんだ。