09/03/09 00:33:08 O
冴えない大学生の俺は単に高校からの同級生がいるというだけで、「民俗学研究会」通称「民研」に入ってしまった。
そんな地味なサークルに女なんているはずがなく、いるのは喪男ばかり。
大学に入っても結局状況は変わらず焦る俺。
大学内では仲良くしている男女をあちこちで見かけるというのに、俺は女友達一人出来ない。
これも喪男の運命か。サークル初の飲み会を終え、感傷的な気分で帰路についていた俺の前に、彼女は現れた。
「そなた、大きくなりおったのぉ。見違えたぞ」
狐耳と六本の尻尾を持った小さな少女が、月明かりを浴びて俺の目の前に立っていた。