09/09/18 14:01:17 x4w8uR7A
「神の悪ふざけ」に、クールな女の子が主人公で、知的障害のある同級生が絡ん
で…、最後に理由も何もなく主人公の家族が全部死んじゃって、というのがあっ
たけど、一見「偽善」を告発しているようで、実は違うという気がする。
「弱者を虐げて強者が生き残るのが当然で、それを道徳的に良くないことと誤魔
化すのは偽善で、だけど偽善者はどっちかというと『強者』に属するのだから、
それを不満・不愉快に思うのは弱者の証拠で…」ぐるぐる巡りの果てに、結局、
違和感を持つ弱者に救いはないという結論。
だから知的障害者を蔑んで偽善を告発しているかのような主人公は、自分の思想
に照らすと「淘汰されて当然の弱者」になってしまうんだよね。強者にはなれない。
この辺が「とってもイヤ」と思いつつ、逃げられなかったというか、そういう世
界観を生きてしまい、繰り返し上塗りしてしまった。そこに悲劇がある気がする。